夢想家がリアリストになるために必要なこと

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私の愛しいアップルパイへ

私は生まれながらの夢想家でした。誰よりも夢について考え続け、誰よりも夢を大切にし続けました。なんとも皮肉なことに!この性質は少しずつ夢を私から遠ざけていったのです。

夢を神格化するがあまり、現実的な実行に結びつけられなかったからです。ですから、夢を諦めようとした段になってようやく気づきました。私は夢想家であると同時にリアリストでなければならないと。今から2年くらい前のことです。

それ以来、夢を見ながら着実に行動を積み重ねていくような、夢見るリアリストになるための方法を考えてきました。そのために必要だったエッセンスが、拙著の感想を書き綴ってくれた以下の記事に見事に凝縮されていましたので、私は驚き、恐れ、千切れた蛇の如くのた打ち回るところでした。

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夢想家がリアリストになるために

この記事を引用しながら、夢想家がリアリストになるために私が重要視していることをお話していきます。

1.夢は一つの点ではなく、生き方すべてである

つまり、短期的な衝動や欲望に身を任せるよりも、地味でも長期的に持続している価値観を大切にして生活した方が、人生全体の満足感は高くなるよ、と。

ううむ。
これは、情熱よりもむしろ “静寂” をタスク管理に求めている人こそが言ってくれそうなフレーズです。

『夢』と『心の平安』の目指す場所は、実は一つなのでしょうか。
「夢セラピー」とでもいうような、セルフカウンセリング手法を作れそうです。

Yeeeaaah!ある日私は気づいたのです。社会的に高い称号や達成困難な特定の目標を達成するより、生き方全てを夢として捉えることが大切だと。特定の目標に情熱を燃やすより先に、情熱的に生きることがまず必要なのです。

私にとっての夢の本質は、自分の生き方を肯定することであり、情熱的な生き方そのもののことです。それは決して終わることのない自分自身への挑戦であり、この世で最もやりがいのあるチャレンジです。

自分がどこまでいけるのかを試すアドベンチャー!

2.特定の分野に注力するより、人格の形成に注力する

夢と日常が同等。
探すことと振り返りが同等

修正や取捨選択が当たり前で、日々の中で心に響いてきた物に、これから向かうかどうかを毎日考えていく。最初にビビッときた物に、ひたすら噛り付くのではなく。

そうして、愛着を確認しながら抱えていく。

だとすると、夢というのは、種火のように、じわりじわりと心を内から暖めてくれるものなのかもしれません
ロケットエンジンや、ニトロ・ブースト燃料のような物なのではなく……。

Gooooood!自分の夢もよく分からず、ただ漠然と一人でも多くの人に音楽を届けることが、音楽で生計を立てられるようになることが幸せだと思っていた頃の私は不幸でした。生活の1つ1つのパーツがかみ合っていないことで、悪いサイクルが生まれていました。

実際には、自分の人格を形成する様々な側面が、それぞれ複雑な媒介関係を持ち、結果を左右しています。社会、健康、成長、経済、家庭など、自らの人格を形成している全てのことに目を向けることなしに、いい結果を生むことはできないでしょう。

ですから、日常のあらゆる面に目を向ける習慣が必須になるのです。

3.ゴールすることより、走り続けることを目的とする

この辺りの記述は、「一つ行動した後で『その時間をいかに無駄にしないか』『投資の元をとってやろうか』という考え方」がされていて、彼が一般的に誤解されやすい、“トップダウン型のタスク管理” 一辺倒の提唱者ではないということがよくあらわれています。

そう、トップダウンで野心を満たしてそれから満足するのてではなく。
全ては、夢へと向かう途上の、その毎日をワクワクして過ごすために!

Cooooool!なにごとも突き詰めれば、ゴールを目指すより、どこかに向けて走り続ける進むことそれ自体が目的になるものです。

メジャーデビューするより、作曲し続けることの方がずっとエキサイティングではありませんか!

夢の実体はトップダウンとボトムアップの交点にあるのです。

夢を叶えるより夢に向かう

本の中でも言いましたが、私は夢を叶える方法は知りません。ただ、夢に向かう方法なら語れます。そして、そちらの方がずっとエキサイティングです。この記事も拙著も、そんな夢見るリアリストのために書いた本です。

▼鋭い視点で拙著を深堀りしてくれた以下の記事に心から感謝します。ダンケ!

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貴下の従順なる下僕 松崎より

著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。