脱サラして半年で貯金が0円になったときの自分に伝えたい10の箴言

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私の愛しいアップルパイへ

ご存知かも知れませんが、2012年の9月に会社を辞めて、2013年の3月に貯金が尽きて実家に帰りました。その半年後の2013年8月に仕事を立てなおしてまた実家を出ました。以前お話した通りです。

今では慎ましい生活ながら安定して生活できています。当面は泥水を飲まなくて済みそうです。

出たとこ勝負が好きな私ですが、今回は色々と学ぶべきところがありました。「どうしたら失敗しなかったか?」ですか。さすが、実にいい質問です。もし今の私が脱サラ直後の私に向けてアドバイスするとしたなら、こんなことを言うでしょう

脱サラして半年で貯金が0円になったときの自分に向けて言いたい10の箴言

脱サラ直後の自分に言いたいことを10挙げてみました。

1.孤独にならず人と会え
2.家族や友達との時間を確保せよ
3.失敗しないやり方を探すな
4.最初から仕事を絞り込むな
5.稼げないことに負い目を感じるな
6.お金を稼ぐ恐怖を乗り越えろ
7.収入につなげる方法を考えろ
8.収入と支出の計画をたてろ
9.睡眠リズムを崩すな
10.自分だけのやり方を探せ

届け!1年前のjMatsuzakiへ!

1.孤独にならず人と会え

おお、jMatsuzakiよ。貴様はまだ軽視しているかもしれないが、人と対話する時間は何より大切だ。視野が拡がるだけでなく、気分をスッキリさせる効能がある。

特に一人暮らしで自宅作業だと、落ち込んだときに発散する場所が無くなってしまう。貴様はサラリーマンだった頃は一人で居るほうが好きだと思っていたかもしれないが、会社の同僚や上司とのコミュニケーションがどれだけ生活の糧になっていたか気付かなかっただけなのだ。

悪いことは言わない。なるべく毎日人と会え。

2.家族や友人との時間を確保せよ

当然会社を辞めれば会社の人間との繋がりは薄くなる。フリーになると1人1人の人間との繋がりはどうしても薄くなりがちだ。腹を割って話せる人間はどんどん減っていくであろう。

だからこそ家族や真の友人との時間を確保し、大切にせよ。

3.失敗しないやり方を探すな

最初は不慣れな生活の中で、ひどく臆病になってしまうかもしれない。すると消極的な思考に支配されてしまうであろう。何かをやってのけるやり方を探すより、失敗しないやり方を探そうとしてしまうのだ。貴様らしくもない。

最初だからこそ強気で我武者羅に突き進むべきなのだ。

4.最初から仕事を絞り込むな

一旦消極的な思考に陥ると、ありもしない必勝パターンを探そうとしてしまうものだ。それは悪魔の誘惑だ。安易に誘惑に乗れば、先人のうまくいっているやり方に習おうとして方向性を見失ってしまうであろう。そうなると視野がひどく狭くなり、足取りは重くなる。

境遇は人によって違うし、最適解なんぞ誰にも分かるはずもない。よく聞けjMatsuzaki。まずは実験のつもりで、なんでもかんでも取り組んでみるべきだ。

5.稼げないことに負い目を感じるな

会社を辞めてフリーになったということは、人から仕事をもらう立場から自ら仕事を生み出す立場に回ったということだ。それは最初のうちはなかなか大変なことだ。

うまくいかなくとも負い目を感じることはない。胸を張って堂々と悩め。

6.お金を稼ぐ恐怖を乗り越えろ

会社というガードが外れた今、仕事に関する全ての責任が貴様の両肩に乗ってくる。もはや待った無しだ。すると「お金を稼ぐ恐怖」という新しい恐怖が立ちはだかるであろう。

貴様の価値は何なのか、その仕事にいくらの値段をつければ妥当なのか、答えの出ない悩みを前にして、まるで霧か霞につつまれたような気がするであろう。乗り越える方法はひとつしかない。貴様がお金に換えられない価値を提供していることに自信を持つことだ。

7.収入につなげる方法を考えろ

忘れるな。お金に関する問題のうちのほとんどが「何を提供するか?」より、「どう提供するか?」にかかっている。「何を提供するか?」に力を入れるのはもちろん大切だが、それだけではとても生き抜けないであろう。

「どう提供するか?」の精巧なシステム作りに目を向けろ。

8.収入と支出の計画をたてろ

毎月20日に給料が入ってくる日々が終わったことに対し、不安を覚えるだろう。ひどく不安定な生活の中で、濡れた犬みたいに惨めに小さくなって震えるだろう。

だが、実際は恐れるような事態ではない。Excelを開け。これからの1年間について毎月の収支計画を立てろ。事前に予防策をたてられるようにするのだ。

不安定なのは収入の額や収入の形態によるものではない。ただ見通しを立てようとしていないだけなのだ。

9.睡眠リズムを崩すな

勤務時間に対する束縛が無くなったいま、最も注視すべきなのが睡眠リズムだ。睡眠は生活の一番基礎的な土台だ。睡眠が不安定になれば貴様は負のスパイラルに真っ逆さまになるであろう。

当たり前のことを大切にしろ。夜に寝て、朝に起きるのだ。

10.自分だけのやり方を探せ

今まで通りの安定した(ように見える)道のりから一旦離れると、まるで道を踏み外したかのような、取り返しのつかない失敗をしてしまったかのような錯覚に陥るであろう。

しかし、誰もが一人一人違った生き方をしている中で、常識こそ錯覚に過ぎない。虚言に過ぎない。虚妄に過ぎない。貴様にできるのはありもしない一本道を探すことではない。変化に対応することだ。

jMatsuzakiよ。今こそデニーロの言葉を思い出せ。「やり方は三つしかない。正しいやり方。間違ったやり方。そして、俺のやり方だ。」

人生に大きく舵を切って新しい道に飛び込んだとき

この1年、1つ1つの問題に対してああでもないこうでもないと試行錯誤を繰り返しながら出してきた答えなので、なかなか感慨深いものがあります。

並べてみると、人生に大きく舵を切って新しい道に飛び込んだときに気をつけたい点のまとめになりました。もう一度おさらいしましょう。

1.孤独にならず人と会え
2.家族や友達との時間を確保せよ
3.失敗しないやり方を探すな
4.最初から仕事を絞り込むな
5.稼げないことに負い目を感じるな
6.お金を稼ぐ恐怖を乗り越えろ
7.収入につなげる方法を考えろ
8.収入と支出の計画をたてろ
9.睡眠リズムを崩すな
10.自分だけのやり方を探せ

はたして私の10の箴言は若きjMatsuzakiに届いたでしょうか。若きjMatsuzakiよ。幸運を。

貴下の従順なる下僕 松崎より

著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。