フリーランスがあえて出社・退社の壁タスクを設けたことで生産性がぐっと上がった

私の愛しいアップルパイへ

私が2012年に独立して以来、出社・退社という儀式から解放されてウキウキしていた頃のことを覚えていますか?いつでも慣れた部屋で過ごせるなんて幸せなことはないと、飛び跳ねたときのことです。

しかし、永遠なんてありませんね。冬の次に春が来るように、最近では出社・退社という儀式にとても大きな意味があったのではないかと思い始めています。

あなたはそんな私のことを生ごみを見るようにジロリと睨んで「あわれjMatsuzaki!出社や退社だなんて、個人で仕事しているのであれば無駄しかないであろう!レヒャリッヒ!(お笑いだわ!)」なんて嘲り笑うかもしれません。

しかし、少し我が言に耳を傾けてはくれませんか?きっと口の数より耳の数の方が多かったことに感謝したくなるでしょう。

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自宅作業で成り立つフリーランスがあえて出社・退社するメリット

最初に出社・退社の儀式について考えることになったのは、ブログ「シゴタノ!」にて大橋悦夫さんがシェアオフィスに入居したと聞いたからです。

改めて、自宅をオフィスにするか、別に借りるか? | シゴタノ!

おそらく普通のフリーランスがシェアオフィスに入居したのであればここまで心は乱されなかったでしょう。きっとセルフマネジメントが苦手な人だったんだなと解釈したに違いありません。

しかし、大橋さんほどのカウボーイがあえてシェアオフィスを借りるというのであれば、それはそうするだけの価値があるのだと考えなければならないでしょう。

そこで私は3週間ほど前から、相棒であるKeiKanriとともに借りた家から電車で30分の事務所に、平日は毎朝10時に出社して夕方に退社することにしてみました。あれから三週間、やはりそうするだけの価値があったと認めざるをえません。

出社・退社時間までに終わらそうと緊張感が生まれる

私は毎朝6時〜7時の間に作業を開始しています。最初に驚いたのは10時に出社という決められた予定があることで、午前中に良い具合に緊張感が生まれて作業が捗るようになったことです。以前よりもタスク1つ1つにかかる時間に敏感になり、脱線も減るようになりました。

8時半には朝食をとり、9時過ぎには家を出ないといけないことから早起きの動機も生まれ、朝イチでブーストできるようになったのです。

移動時間が良い気分転換になる

9時過ぎに家を出るときには大体一仕事を終えているわけですが、この時間というのは少し疲労が出始めてぐったりしたくなる時間帯です。ここに40分程度の出社タスクが入ってくることでウォーキングによる休憩として移動時間を使えるようになりました。

以前だと午前中はぶっ通しで作業をしすぎて疲れ果ててしまうこともありましたし、ただ漫然と作業をしているだけといった感覚もあったのですが、それが完全に無くなりました。

太陽の光を浴びて睡眠の質が上がる

「SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術」によれば、日中に浴びる太陽の光の量は睡眠の質に多大なる影響を与えるのだそうです。

朝に太陽の光を浴びなければ、体内時計が狂ってセロトニンやメラトニンの生成量が減り、睡眠だけでなく健康に悪影響が及びます。明るければいいのではなく、一般的な屋内の光は、晴れた日の屋外の100分の1しかないそうです。

実際、出社・昼食・退社のタイミングで外に出て太陽の光を浴びる生活になってから、睡眠の質が段違いになりました。自然と夜に眠くなり朝に目がさめるのです。これは予想外の、そして大きなメリットの1つでした。

仕事の区切りが明確になって早寝しやすい

睡眠に関してもう1つあげるとすると、以前は寝るギリギリまで仕事をやってしまい、寝ようと思っても頭が回転してしまってなかなか寝つけない日がよくありました

自宅作業だとオン/オフの切り替えが大変難しく、生活にメリハリを作りづらいのです。意外かもしれませんが、自宅作業ではON一辺倒になりがちです。私のように好きで働いているタイプであればみんなそうでしょう。

退社タスクを設けることによって、夕方に今日はこれで仕事はひと段落という区切りが生まれます。もちろん家に帰ってからも働いてしまうこともありますが、以前よりはずっと改善されました。

他人と一緒に仕事すると頑張れる

自宅作業しているとオフィスなどにはよくある「みんな仕事してるから自分も頑張ろう」という空気が生まれなくなります。これが意外と大きかったことに気づいたのは、出社・退社の習慣を取り入れてからでした。

いまは基本的には事務所でKeiKanriと二人で作業しているわけですが、やはり二人だけでも相手が働いていることで自分も頑張ろうとする緊張感が生まれます。自分の意志だけではなく、環境に”働こうとする空気感”があるかどうかは生産性に直結するのです。

対話による刺激と息抜きの楽しさ

事務所への出社によって強烈に嬉しかったのは、働きながらでも対話できる相手がいることです。仕事中といってもずっと画面と睨めっこしているわけではなく、ふと息抜きをしたくなることもあれば、思いついた冗談を聴いてほしいこともあれば、煮詰まったときに相談相手になってほしいこともあれば、嫌な仕事に対して愚痴の一つでもこぼしたくなることだってあります。

以前は家で一人で働いていましたから、このような発散がほとんどできませんでした。これがリアルにできる環境があることは長年自宅作業を続けてきた私にとってはとても嬉しいことでした

また、対話によって仕事に新しいアイデアが生まれる刺激があったり、たわいもない会話で疲労感がふっと軽くなることもあります。誰かと一緒に働くことはこのように仕事にポジティブな影響をもたらしてくれます。

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出社・退社タスクによって生活に良いリズムが生まれて満足

総合的に考えて、あえて出社・退社タスクを設けたことで大変良いリズムが生まれたことに満足しています。ピアノソナタに主題提示部、展開部、再現部があるように、生活にムラがあるからこそ人は生産性を発揮できるのだと感じています。

極端な話、時計もない真っ白な部屋にノートパソコン一台置いてできるだけ仕事に没頭しろと言われたらすぐに発狂してしまうでしょう。

そういうわけで当面は毎朝10時に出社して夕方に退社する生活を続けてみる予定です。さらならアップデートがあればまたお話しさせてください。

貴下の従順なる下僕 松崎より

著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。

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