フリーランスを3年やってみて気づいた7つの勘違い

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私の愛しいアップルパイへ

私は2012年10月に脱サラしてフリーランスとして働きはじめました。それからいままで3年ほど(厳密には3年と8ヶ月)フリーランスを続けてきました。

この3年を振り返ってみると、当初想像していたものとは大きく異なる部分もありました。せっかくなので、脱サラ前は勘違いしていたけどフリーランスを3年やってみて気づいたことを備忘録的にまとめておこうと思った次第であります。

リッスン!

フリーランスを3年やってみて気づいた7つの勘違い

1.楽できることしか続かない

フリーランスは個人事業主として働くので、サラリーマン時代は経験しなかった様々なことを自分でカバーしなければならない!と最初は意気込んでいました。しかし、経験を積むにつれて、結局は自分が好きで得意で楽にできることしかできないのだとよく分かりました。

自分1人の力でがんばるぞ!と意気込んでみたところで、苦手なことは続きませんし、好きでないことはもっと続きません。上司がいない分、サラリーマン時代よりもそういったことをするのが苦手になった気がします。

いまでは、得意で好きで自分の強みに直結してて自然に続くようなことしかしないようにしています。つまり、楽できることしかしないように注意しています。苦手なことに力を入れても非効率ですし、非効率なやり方をすれば生活に関わるので、良い意味で力が抜いたほうが理にかなっています。

苦手なことがあっても人に委託する選択肢は無限にあるので、大変とか辛いなどと思うようなことからは全力で逃げるよう肝に銘じています。

ネクストッ!

2.良いチームを作るのはとても大事

フリーランスといえば1人で自律的に働くものだと思っていましたが、長い目で見るとチーム作りが鍵になると分かってきました。

やはり1人でやるのは限界がありますから、苦手なことを役割分担でこなしたり、違う才能を持った人とコラボレーションして事業を拡大したりといったことが求められます。

もちろん会社ではないので同僚はいませんから、人格的に価値観があう人、そして才能を補いあえる人を探して、一緒に仕事できないかすすんで働きかけます。特に人間的にあう人との出会いはなかなかないですから、そのチャンスを逃さないよう気をつけています。そういった経験を積み重ねながら自分にとって最高のチームを徐々に作り上げていくのです。

いまでは良いチームを作れるかどうかは、フリーランスにとって最重要課題とすら感じています。

ネクストッ!

3.一人暮らしは避けたほうがいい

フリーランスにとって現実的な問題の1つが孤独です。最初は1人で自宅で働けるなんて最高じゃん!と昂ぶっていましたが、1ヶ月も経たずにその新鮮みはなくなり、代わりに孤独がやってきます。

1人で孤独に作業しつづけるのは危険です。発想が広がりませんし、ネガティブな思考にとらわれるとそのままズブズブと沈みこんでいってしまいます。ですから、極力1人暮らしは避けることをオススメします

私は会社を辞めて以来、何気なく通っていた会社での会話や人間関係がいかに自分の心を豊かにしてくれていたかを強烈に自覚しました。

家族と住んでもいいですし、友人と同居してもいいでしょう。いまならシェアハウスに住む選択肢もあります。1人暮らしだけはオススメしません。

ネクストッ!

4.メンタルのマネジメントは最重要タスク

1つ前に話した1人暮らしの話にも関連しますが、メンタルのマネジメントはフリーランスにとって最重要タスクの1つです。精神的に落ち込んでしまうと仕事のパフォーマンスに直結します。そしてそれは生活の維持に直結します。とにかく、メンタル面は予想していた以上に生活に影響します。

フリーランスですと仕事をとるのも自分ですし、これからの構想を練るのも自分ですし、貯金を管理するのも自分です。メンタルが落ち込むとこれらすべてが滞ってしまいます。

ですから、働き過ぎて仕事がうんざりする前に先手先手でリフレッシュします。事業がうまくいかなくなったら誰かに話を聞いてもらって不安を溜め込まないようにします。作業が遅々として進まなくなったら昼間でもビデオゲームをやって気分転換します。

うまく自分を甘やかす方法を確立しないと、その分フリーランスを続けるのは難しくなります。

ネクストッ!

5.売上回収タスクは最優先でやる

以前はサラリーマンとして働いていたため、売上を回収するということの重要性がいまいちピンと来ていませんでした。決まった日に決まった額の給料が支払われていたのですから当然です。給与明細もまじめに見たことはほとんどありませんでした。

しかし、フリーランスにとって売上回収タスクは特に重要です。会社ではないため、わざと売上を踏み倒そうとする人もいますし、報酬の振り込みが適当な人だっています。報酬を明確にしないまま仕事を進めようする人もいます。

報酬未払いに対応する能力はフリーランスが最初に身につけるべき必須スキルでしょう。

▼私がきちんと売上を回収するためにやっている具体的な内容は以下の記事にまとめていますので参考にしてみてください。

ネクストッ!

6.自由を追求するなら個人向けサービスを育てる

フリーランスというと自由というイメージが先行しがちです。しかし、企業からの受注業務が中心ですと、とても自由という感じではなくなります。場合によってはサラリーマンとほとんど変わらない働き方にもなります。

もちろんそれが悪いわけではありませんが、自分の大好きなことをしながら生きる自由な働き方を目指すのであれば、自分で個人向けのサービスを提供していくことになるでしょう。

企業向けの仕事と比較して、個人向けのサービスですと単価はどうしても下がりますから、ある程度の影響力が必要になりますし、きちんと価値を感じてもらえるサービスでないと一向に売上につながらなかったりするのでハードルは高いです。また、ライバルはフリーランスだけでなく、大手企業のサービスも当然ライバルになるので、知恵を振り絞る必要があります。

ただ、ここは自分の好きなことで生きていくためには越える必要のあるハードルなので、試行錯誤しながら自分なりのスタイルを形にしていくことが求められるでしょう。

ネクストッ!

7.意外とフリーランスのほうが安定してるのかも

安定して働くというと会社勤めをイメージするかもしれませんが、個人的な見解を述べるとすれば長い目で見ればフリーランスのほうが安定した働き方を実現できると思います。

というのも、安定して働くというのは安定して財産を築けるということでしょう。そのような安定のために必要なのは、単に財産を得るより、財産を得る方法を身につけたほうが確実ではないでしょうか。

「人に魚を与えれば一日で食べてしまうが、釣りを教えれば一生食べていける」って格言のとおりです。

そういう意味で、様々な稼ぎ方を試行錯誤して身につけていく必要のあるフリーランスの方が、結果的には変化に柔軟に対応できる安定した生活というものが築けるでしょう。

ネクストッ!

実験の日々に満足しています

手探り状態ではじめたフリーランスという選択肢ですが、よりよい人生に向かって実験する日々が私の性にあっているようです。もちろん失敗することもよくありますが、そういった経験も含めて楽しく働けています。

これからなにが起こるか分かりませんが、なにが起こるか分かってしまうよりはずっとワクワクできます

▼もしフリーランスとして働くことに興味があるのなら、以下の記事も参考になると思いますので読んでみてください。

貴下の従順なる下僕 松崎より

著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。