jMatsuzakiさんの愛するアップルパイへ
↑このセリフを自分が言うことになる日がくるなんて・・・!(´;ω;`)
はじめまして、ますかけにっき。を運営しておりますmiso(@miso35miso)と申します(・∀・)
IT企業から脱サラしてピアノでお金を頂く傍らで心理学、メンタルヘルス、ブログ運営などに関心を持ち、試行錯誤しながら日々奮闘中の27歳です。
以前、私が自身のブログで書いた「夢を追って会社を飛び出した結果、抑うつ症を再発させたとある20代女のお話」という連載をjMatsuzakiブログで紹介いただいた縁で、この度こちらに寄稿させて頂けることになりました。
「夢を追って会社を飛び出した結果、抑うつ症を再発させたとある20代女のお話」っていう今一番更新を楽しみにしているブログの連載を紹介
今回の記事ではこの連載では書けなかった会社を辞めた前後の話を絡めながら、私の現実が少しずつ変わってきている様子をお話したいと思います。
やりたいことが分からない会社員時代
新卒で会社に入って辛かったのことの一つが、先輩から「どんな仕事をやってみたい?」と聞かれることでした。
私がいたのはITシステムの会社だったので、「金融システムに携わってみたい」とか「とにかくプログラミングを極めたい」などと答えるのが妥当だったんでしょうが、私はそういうのが全然思い浮かばなくて、「まだよくわからないので、とりあえず色んな業務を経験してみたいですね〜」と濁してやりすごすのが常。
何をやりたいか、と聞かれても、わからない。聞かれても無意識に「何をするのがいいのか」「何をすべきか」という正解を探す思考になってしまうのが私でした。
この思考は子供の頃から染みついているものです。「真面目で成績優秀ないい子」であった私にとって、それまで居た「学校」はある意味とてもラクな環境でした。学ぶべきことやカリキュラムは全てオトナたちが決めてくれていて、それに沿って決められたことを従順に学んでいけばよかったんですから。
社会に出たら、もうそんなものは存在しません。自分がどんな仕事をしたいか、どう生きていきたいか、どんな人生を歩んでいきたいか。正解なんてものはなくて、全部ゼロから自分で考えなくてはいけない。
でも私は今までそんなことをしたことなかったし、自分のやりたいことなんて、改めて聞かれても全然思いつきませんでした。というか、好きなことは遊びでやることであって、仕事になんかしちゃいけない、出来るわけないと思っていました。
どこへ向かえばいいのかわからない。そんな空虚な思いを、これから会社で働き続ける何十年も持ち続けなければいけないと思うと、当時の私は暗い気持ちになっていました。
意欲がわかない自分を責め続けた結果、心身の調子を崩す
働くことへのモチベーションが下がっていくと同時に、フリーランスで働く人、好きなことでお金を稼いでいる人のブログをよく読むなりました。このときjさんのブログにも辿りついており、「7日間をBurningする生活」というフレーズに心底あこがれを抱いたことを覚えています。
でも一方で、そうやって仕事に熱が入らない自分、まだ入社して半年余りしかたっていないのに既に弱音を吐きかけている自分に強い罪悪感も抱いていました。
気が進まないことを「あぁ〜嫌だなぁ〜」と愚痴ることが出来るのは、ある意味健全だと思います。でも私はそこで「いい大人がそんなこと思っちゃダメだ」「仕事なんだから、ちゃんとやらなくちゃ、みんなそうやって生きてるんだから」と、自分の気持ちを押さえつけてしまいました。
そんな悩みを周りの人に素直に打ち明けることも出来ず、孤独でした。会社にいるとうまく呼吸ができず、トイレで一人泣くことも多かったです。
休暇中に自分を振り返ることで想いに気付く
そのうち限界が来て、ある日人事の人にSOSを出したら、そのまま産業医の先生と心療内科のお世話になることが決定・・・ひとまず一週間のお休みを命じられました。
この休みの間に自分のことをじっくりと振り返った結果、私が今まで他人の期待ばかりに沿って生きていたこと、「○○がやりたい」ではなく「○○にならないように」という消極的な理由で進路を決めてきたことに気付きました。その時の自分への絶望はなかなかのものでした。
でもその絶望の中をさらに潜っていくうちに、音楽に関しては自分が「やりたい」という意志で続けてきたことを思い出しました。そして思い出してしまった以上、それを無かったことにすることがどうしてもできず、悩みぬいた末に会社を辞めるという決断を下したのが今から約3年半前のことです。
しんどさに向き合い続けることで、さらに自分を知っていく
こうしてやっと自分のやりたいことを見つけられたので、めでたく人生バラ色・・・というわけにはいかないのが難しいところ(´д`)
実は会社を辞めてからのほうが、精神的にキツイ、しんどい、と思うことは何度もやってきました。 「夢を追って会社を飛び出した結果、抑うつ症を再発させたとある20代女のお話」で書いたことはその代表的なものの一つにすぎません。
ただ、それは自分という人間に正面から向き合い始めたからこそのしんどさで、会社にいた頃のしんどさとは少し質の違うものでした。そのしんどいこと一つ一つが、今まで人に流されて生きることで見ないようにしてきた自分の弱さ・心の傷と対峙するための試練だったように思います。
私はそのしんどいことについて、この3年半色々と記録を取りました。どんな状況に直面した時に心が乱され、どんな状況に恐れを抱くのか。そういったことをノートに書き留めて、ひたすら自分を観察しました。この弱さ・傷を乗り越えなければ、私は前に進めない。その一心で。
そうすると、少しずつではありますが、自分の心の奥底にある傷、悲しみ、怒り、恐れ、罪悪感、野心、欲求、望みといったものが、まるで皮をむくようにして私の内面から発見されていきました。それはなんとなく会社員生活を続けていたら絶対に見えてこなかったことだと思います。
「自分の頭で考えて、自分のために行動する」練習を繰り返すうちに、少しずつ現実が変わってきた
この自分観察、および私の人生への対峙は、まだまだ道半ばです。私はまだ何か胸を張って誇れる成果があるわけじゃないし、現時点で乗り越えられていない課題も沢山あります。
でもこうして自分を観察し続けることは、そのまま「自分の頭で考えて決める」「他人の期待ではなく自分のために行動する」ことの練習になっています。
きっとこのプロセスに終わりなんてものはありません。だって続ければ続けるほど、新しい自分が出てくるんだもの。音楽に対する気持ちでさえ、会社を辞めた時とは少し変化してきています。でもそれも正真正銘の自分なんだと、今は言うことができます。
そしてそこで出てきた自分の想いを自分の言葉で形にして、出来ることからでいいから実際に行動してみる。そうするうちに、最近ようやく少しずつ現実が変わり始めてきました。
だって、あの頃会社のデスクで眺めているだけだった憧れのjMatsuzakiさんのブログに、今こうやって私自身が文章を綴らせてもらえているんですから。そんなこと、当時の自分では想像もしていなかったことです。
なにも大きなことでなくてもいい、今日はあれをやろう、今日はこれをしよう、小さなことでいいから、自分の頭で考えて、自分がいいと思ったことを、自分の手と足で実行する。
その繰り返しによって得た結果の一つが、この寄稿です。時間はかなりかかっているけど、確実に私は前に進んでいると実感しています。
最後に。私はこうすれば上手くいく、これが成功の秘訣だ、というような「先導」をすることはまだできません。ですが、自分の経験を通して気付いたことをシェアして、それを受け取った人の「後押し」が出来るような人間に将来なれたらと思っています。この記事がその一つの足掛かりとなりますように(´ω`)