作曲での”量か質か”に終止符を!音楽家は”量も質も”取れ!![その5:実践編]

 

我がパイプライン

我がパイプライン

 

私の愛しいアップルパイへ

 

貪欲なる者よ!!

 

さあさあ!「量も質も!」シリーズ、待望の第五弾は「実践」編です。

 

その名の通り実践フェーズにおけるマネジメントのポイントをご紹介しましょう。

 

「パイプラインマネジメントとステージゲートプロセス」。これは実践すればするほど確実に成果が出る手法です。

 

私もまさに今その威力を体験している所であります。

 

是非あなただけの”パイプライン”を創り上げて頂きたい。それでは始めましょう。

 

 

とその前に、フフ、神経質なあなたの事ですから、きっと前の記事にザッ目を通してから先を読みたいと思うでしょう。ですから、先にリンクを用意しておきました。どうぞご活用を。

作曲での”量か質か”に終止符を!音楽家は”量も質も”取れ!!

作曲での”量か質か”に終止符を!音楽家は”量も質も”取れ!![その2]

作曲での”量か質か”に終止符を!音楽家は”量も質も”取れ!![その3]

作曲での”量か質か”に終止符を!音楽家は”量も質も”取れ!![その4]

 

 

ものづくりに対するシステマチックなアプローチ

 

私が目指しているもの。

 

それは、ゼロベースの思考から生まれる創造物に対し、出来る限りシステマチックにアプローチし、最小の時間で最大の成果を生むアーキテクチャを構築する事です。

 

これらは思考の流れを自動化し、無駄を排除し、集中すべき事だけに集中させるプラットフォームをあなたに提供します。

 

つまり、“量”と”質”を同時に底上げできるのです。

 

もうその場しのぎで今をどう切り抜けるかなんて事を考えながら、アイデアの海で溺れ死ぬ事はありません。

 

この「パイプラインマネジメントとステージゲートプロセス」が優れているのは、多様で柔軟で独自性を持った創造的な労働に対し、一貫したプロセスを提供する事です。

 

しかし、その為には幾つかのルールが存在します。そのポイントをご紹介しましょう。

 

 

実践フェーズのポイント

 

「パイプラインマネジメントとステージゲートプロセス」において、実践フェーズで特に重要なポイントは以下の通りです。

 

全体概要図

全体概要図

 

 

◇ゲート条件を決めるポイント

 

この「パイプラインマネジメントとステージゲートプロセス」では、各々のステージを移動する時の条件となるゲート条件がキーになります。

 

このゲート条件をどう設定するかで、成果の質は大きく変わります。

 

特に意識して欲しいのは、“アウトプット”を明確にするという点です。

 

それぞれのステージを移動する際、どの様なアウトプッを作成すべきか考えましょう。そして必ず客観的に残る形で保管しましょう。

 

私はEvernoteを使用しています。

 

成果物一覧(抜粋)

成果物一覧(抜粋)

 

例えば、構想ステージでは以下の様なドキュメントを作成する事としています。

 

全体構想策定資料

全体構想策定資料

 

この各ステージのアウトプットを明確に定義し、雛形として保存しておけば、次回以降、素晴らしい成果を上げられるはずです。

 

そして、この条件は実践の中で随時チューニングしていきましょう。パイプラインを使えば使うほど質が上がるようにするのです。

 

 

◇ワークプロセスを記録する

 

「パイプラインマネジメントとステージゲートプロセス」では、各ステージ内における細かいプロセスは意識しません。

 

それぞれ自分の直感を信じて制作して行けば良いのです。

 

しかし、それらを実践する中で必ずやって欲しい事があります。

 

それはその創造物がステージに入ってから、ゲート条件を達成するまでのワークプロセスを記録しておく事です。

 

ゲート条件をクリアするまでの段取りを記録しケース化しましょう。また、可能であれば特に重要だと思ったプロセスに印を付けておきましょう。

 

この様にワークプロセスを残しておけば、創造的な活動に大いに役立ちます。私達が思っている以上に、個々の創造に共通の作業は多いですし、段取りも似通っているものなのです。

 

ちなみに私はGoogle Docsで作成し、画像としてキャプチャしたデータをEvernoteへ保存しています。

 

設計フェーズのワークプロセス(例)

設計フェーズのワークプロセス(例)

 

また、このワークプロセスは、パイプラインとゲート条件全体を分析し、見直す事にも使えるのですが、それはまた別の機会に。

 

◇作業時間を記録する

 

これも今後の為に是非やって頂きたい事です。それぞれの行動に使った作業時間を計測しておくのです。

 

これによって、後からそれぞれのステージに費やした時間を分析し、傾向を掴む事ができます。

 

とにかくこの記録は“量”を確保する為に最重要の事と言えます。

 

ちなみに私はTogglというクラウドサービスを利用して実践しています。記録する単位は概ねワークプロセスに記載した単位です。

 

作業時間のレポート

作業時間のレポート

 

 

◇共通の作業はテンプレート化しておく

 

これも作業効率を向上し、また集中すべき事だけに集中する為には重要な事です。
 

それぞれの制作を進める中で、どのな物にも必要となる共通の作業というものが必ず存在します。

 

それらは都度手順化し、チェックリスト化し、いつでも参照できる様にしておきましょう。

 

私はこれらをToodledoというツールを使って実践しています。

 

共通作業のテンプレート

共通作業のテンプレート

 

 

広い視野と高い視点を意識する

 

「パイプラインマネジメントとステージゲートプロセス」の極意は、個々の制作に没頭しながらも、次の制作に備える事です。

 

パイプラインに水を流し込めば流し込むほど、より強固で潤いのあるパイプラインを作れます。

 

最初は少々難しいかもしれません。個々の創造にかける作業時間は恐らく増大するでしょう(実際に私は2倍になりました)。

 

しかし、それも最初だけで、徐々に作業時間は減っていくはずです。

 

あなたが“量も質も!”というおとぎ話を本気で追求したいなら、是非実践して見て下さい。

 

貴下の従順なる下僕 松崎より

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▼ご参考------------------------------------------

4820744690 新版 P2Mプロジェクト&プログラムマネジメント標準ガイドブック
日本プロジェクトマネジメント協会
日本能率協会マネジメントセンター 2007-11-30

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システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。