習慣を可視化すれば最高のパフォーマンスを引き出せる

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photo credit: tamakisono via photopin cc

私の愛しいアップルパイへ

「今日、いまからなにをすべきか?」。この小さな選択が私たちの未来を左右しています。常に正しい選択をして自らの最高のパフォーマンスを発揮しようとすることは、私やあなたのような貪欲なりし夢見るリアリストにとっては最も重要なことです。

そうなると時間管理が大切という話になりますが、まずもって大切なのは体に染み付いた習慣を攻略することです。

習慣への配慮なしにセルフマネジメントに取り組むなんて、姿の見えない敵へと、勝ち目のない戦いを挑むようなものです。

今日のタスクのために、どれだけの時間があるのか?

恐らくあなたは無数のタスクを抱えているでしょう。恐らく100個はあるはずです。人から依頼されたタスク、期限の差し迫った緊急タスク、小さくて雑多な作業タスク、長期的な夢に貢献する重要タスク。そりゃあもう無数にあるでしょう。

そのあなたが抱える無数のタスクの中から、今日これから何をするか決めるのは至難の業です。期限の差し迫った緊急タスクにまず取り組むのか、それとも長期的な夢に関連するタスクにまず取り組んで、生活の質を上げるのがベストなのか。

頭の中でこれからの予定をイメージするかもしれませんし、少し賢い人は紙に書き出してみるかもしれませんし、もう少しスマートな人はITを駆使するかもしれません。

そして少し冷静になれば、今日なにをするかを決めるにあたっては、今日どれだけの時間があるかを知ってなければならないと気づくはずです。今日やるべきことのために12時間使えるのか、3時間使えるのか。場所の制約はあるのか。これらによって取り組むタスクは大きく変わってくるでしょう。

空き時間を調べるためにカレンダーをチェックして会議の予定や移動時間などを調べれば良さそうですが、問題は半分も解決しないはずです。そうです。この問題の大半は習慣に関するものだからです。

習慣を見直す前に記録から習慣を可視化する

24時間のうちでどれだけ重要なタスクに取り掛かれるのか。どれだけ集中して作業に取り組めるのか。これらの根幹には習慣があります。

自分にどれだけ時間があるかをはじめ、自分は何時に一番生産性が高まるのか、どれだけデスクワークをしたら疲れ果てて逆効果なのかといったことも、習慣に大きく関連しています。最高のパフォーマンスを引き出そうと思ったら、こういった習慣にメスを入れて日々の生活を少しずつチューニングしていく必要があるでしょう。

そこで安易に習慣を見直そうとか、習慣を改善しようなんて考えはじめるんですが、なかなかうまくいきません。なぜなら、そもそも自分にどんな習慣があるのかを分かっていないからです。

なにをしているかも分からずに、なにかを変えることはできません。ですから、習慣を見直そうとするより前に自分にはどんな習慣が身についているのかを可視化する必要があるのです。

それがなければ時間管理のスタート地点にも立てません。習慣を可視化できてはじめて見なおすべき習慣に検討がついたり、具体的な対策に乗り出せます。

習慣を予定に組み込む

カレンダーは真っ白だったとしても、そこはほとんど習慣という見えないイベントで埋まっているんです。それを可視化するには、行動ログから体に染み付いた習慣を洗い出していく必要があるでしょう。

イベントだったら今抱えているプロジェクトをチェックすれば洗い出せるかもしれませんが、習慣となったらそうはいきません。ほとんどは無意識的にやっていることだからです。

まずは一週間の行動ログを正確に残すと良いでしょう。一週間は人間の基本的な生活の単位ですから、この情報があればかなりの習慣を可視化できるはずです。

次にログから慣化されている事がらを洗い出して次の一週間の予定に組み込みます。そうすれば、いままでとは比較にならないほど空き時間や作業の流れを把握しやすくなります。

あとは実際に次の一週間を過ごしてみてギャップを調整していきます。習慣の頻度や見積時間を正確に実情に合わせていくんです。こうして、ログ→実行→調整を繰り返して習慣を正確に可視化していきます。

ログと行動が一致したら、もっとこうした方が効果的だというところに改善策を打っていけるようになります。そうするとログから可視化された習慣が、どんどん理想的な方向に歩きはじめます。そのログに合わせて実際の行動も自然とコントロールできるようになっていきます。かくしてあなたは最高のパフォーマンスを引き出せるというわけです。

「効率的なやり方はないのか?」ですか。私は断言しますが、こういったことを支援してくれるツールは、おそらくこの地球上でTaskChute2かTasukumaのどちらかしかないでしょう。

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貴下の従順なる下僕 松崎より

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システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。