オンスケの魔力

私の愛しいアップルパイへ

ハイパフォーマンスについて考えるとき、必ず反芻している言葉があります。

仕事をしていて、一番やる気が出るのはどんな時でしょうか?

答えは「仕事が予定どおり進んでいる」と実感する時です。

意外に思われる方が多いでしょう。多くの方は「目標が明確な時」「熱意を感じる時」「好きな仕事をしている時」といった答えを予想されたかもしれません。

しかし、どんな仕事でも、予定どおり進んでいることで一番力が湧くのです。

仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則 CHAPTER 06 「忙しいだけの仕事」を捨てる

時間管理における勝利の方程式は全てこの一節に詰まっていると思います。つまり「オンスケ」(on schedule)です。オンスケこそが我々を最も高い生産性へと高めてくれる一番の条件なのです。

オンスケの魔力

どんな時でもオンスケは魔法のようなパワーを与えてくれます。プロジェクトがオンスケで進んでいるとき、イベントがオンスケで進んでいるとき。どんなときでもオンスケは人に力を与えてくれます。

以前、オンスケについて私は大きな誤解をしていました。

というのも、力が湧いてハイパフォーマンスを維持できているからオンスケになると思っていたのです。順序が逆だったのです。オンスケだから力が湧いてハイパフォーマンスを維持できるようになるのです。

一度計画にビハインドが発生すると、オンスケを維持するのが難しくなり、さらにスケジュールに遅れが出ます。逆に、オンスケを維持できていればこれからもオンスケを維持しようと考え、余裕を持ってオンスケを維持できるようになるのです。

マタイによる福音書 13章12節にはこんな言葉があります。

持っている人は与えられていよいよ豊かになるが

持っていない人は持っているものまでも取り上げられるであろう

私たちのようなダイハードなライフハッカーはこの言葉をこう書き換えなければなりません。

オンスケの人はやる気が湧いていよいよオンスケになるが

ビハインドの人はオンスケで進んでいる所までもビハインドになるであろう

実際のところ、オンスケで進んでいたときまではとんとん拍子で進んでいたのに、一部のビハインドが発生したら途端に手がつかなくなってしまい、全体のスケジュールが破綻したというのは良くあることです。

さて、上記「マニャーナの法則」において、マーク・フォースター氏が強く意識していたのは1日の計画をオンスケで終わらせることでした。

特定のプロジェクトやイベントではなく、まず目の前の1日をオンスケで終わらせること。この威力をとうとうと説いたのが「マニャーナの法則」だったわけです。

私は最近、今まで以上に徹底して1日をオンスケで終わらせることを守ることにしました。1日で計画したタスクを1つとして残らず実行することです。1日を残タスク0、先送り0で終わらせるのです。

▼毎日TaskChute Cloudで予定タスク数、実行タスク数、先送り数をカウントしています。今日で先送り0が連続11日を迎えました。

これまでも毎日先送り0を目指してはいたのですが、ここまで徹底して拘ってみたのは初めてです。

そしていつになく高いエネルギー量を今体感しており、それによって日に日に1日をオンスケで終わらせることが簡単になっています。

オンスケの人はやる気が湧いていよいよオンスケになるが

ビハインドの人はオンスケで進んでいる所までもビハインドになるであろう

貴下の従順なる下僕 松崎より

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システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。