つまらない人生にうんざりしたら読む記事 6: かくして人生は虚しく、つまらないものとなった

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前回までのjMatsuzaki

世界からの要求に応えることばかりに夢中になれば、人生はつまらないものになるのだと語るjMatsuzaki。そして、その生き方には3つの問題が潜んでいたと言う。

さらに、人生がつまらないとは本質的にどういうことなのかを話しはじめるjMatsuzaki…

人生を虚しく、つまらないものとする我慢先行の人生

わかったかい?あんたはいつだって自分を削ぎ落としながら、期待もしてない世界からの要求に応えるよう生きてきた。

いつしか、生きてるというより、ただ生きながらえてるだけな気がしてきた。ついに、人生は虚しくてつまらないものだと感じるようになった。

そりゃあそうだろう。あんたの生き方を一言であらわすなら「我慢」さ。世界の要求に応えるのも我慢。世界から軽んじられても我慢。自分を世界に合わせるのも我慢。

あんたは我慢していればあとでいいことがあるって信じたかったんだ。まるで信仰さ。違和感に気づいても自分を必死に言い聞かせた。「我慢していればあとでいいことがある!」「我慢していればあとでいいことがある!」

雲行きが怪しくなっても、それでも世界は自分の価値だと信じてたから、途中下車もできなかった。

あんたにとって人生は虚しく、つまらない必要があった

どうだ?八方塞がりだろう?人生は虚しく、つまらなくなるのは必然じゃないか。人間に備わる理性の副作用だろうか。100回やっても100回おなじ結果になりそうだろ?まさに「出口なし」だ。

本当に諦めるしかないのか?他に手はないのか?どうすればいいか知りたいか?よぉし、教えてやろう。

あんたにとって人生は虚しく、つまらない。同時に、ここに救いがある。わけがわからないか。いいか、よく考えてみろ。

言い方を変えよう。実はな、人生はつまらないんじゃあないんだよ。あんたにとって、人生がつまらないものである必要があったんだ。人生が画一的に虚しいわけでも、つまらないわけでもない。

いいかい、あんたはとうの昔にとっくにガタがきてたんだぜ。自分を削ぎ落として、期待もしてない世界の要求に応える生き方を続けてたからなぁ。まるで三途の川で石を積み上げるような人生だ。そんな人生を生き抜くためにはな、人生はつまらないものである必要があった。そう割りきらないと、とても耐えられなかったからだ。それが生き抜くための武器だった。

重要なことだからもう一度言うぜ。人生がつまらないんじゃない。あんたがつまらない人生を必要としたのさ。生き続けるためにな。

世界の要求に応える目的を叶え続けるための武器が「つまらない人生」だった

だから、ここに救いがある。なんてったって、あんたが自分で必要としたんだし、自分で望んだんだからな。虚しく、つまらない人生を。なぜかって?

考えてみろ。あんたは最初になにを望んでたんだ?そう、「世界の要求に応えること」さ。世界の要求に応えることで、自分の価値を高めること。これがあんたの目的であり、作戦であり、すべての元凶だ。結果的に、そのために、虚しくてつまらない人生っていう武器が必要になったんだからな。

良いニュースもあるぜ。元凶は同時に出口でもある。この勘違いを正せば、もはや虚しくてつまらない人生はあんたには不要になるってわけだ。

 

>> 次号: 世界の要求に応えるために、自分の力を活かそうとするな(12/3 19:00掲載予定)

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システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。