もうカリスマ型のロックスターは必要ないというテーマでBurning!放送局 vol.9を公開!

私の愛しいアップルパイへ

耳元で囁く春風のように甘い私の声を聴きたいというあなたの要望からはじまった企画が、そうです「Burning!放送局」です。

週に一回、バンドのマネージャーであるKeiKanriと仲良く楽しく放送しているBurning!放送局の最新版を公開しました!今回のテーマは「もうカリスマ型のロックスターは必要ない」という、jMatsuzakiバンドの活動の根底に流れる重要な信念について深掘りしています。

ルック!

もうカリスマ型のロックスターは必要ない

私はロックないしハードロック、ヘヴィメタルといった類の音楽をやっています。この手の音楽に限った話ではありませんが、現代のミュージシャンというものに対して多くの人が抱いているのが「カリスマ」のイメージでしょう。

実際、テレビなどで取り上げられるのは、人の背丈ほどもある高くて大きなステージの上で、スポットライトの輝く光に包まれた非現実的な衣服を着たミュージシャンが聴衆に向かって一方的に演奏している姿です。

以前、以下の記事でもお話したことがあるのですが、私はこのようなカリスマ型のスターと呼ばれるようなミュージシャンにならないように特にライブでは気を使っています。

スターにはなりたくない~jMatsuzaki 2nd Liveを迎えるにあたって~

確かに、かつてはカリスマ型のリーダーが求められたこともあったでしょう。世界大戦後の不安定な時代においては、人類を月に到達させると説いたJFKのように「人はなりたいと思えば何にだってなれる」と信じさせてくれるリーダーが必要だったのかもしれません。ですから、近代のミュージシャンがこぞって非現実的なロマン主義に走ったのも頷けます。

しかし、時代は刻々と変化しており、今や、かようなメッセージは古臭くて退屈なものと化してきていると私は感じてきました。私たちに必要なメッセージは次の段階に移ってきているのです。

私たちがいま求めているのは、人はなりたいと思えば何にだってなれるとして、一体何になればいいのか?ではないでしょうか。そして、答えはひとつしかありません。自分自身になるのです。

他の誰でもない自分自身となり、他の誰でもない自分自身を生きることこそが、人生の真の喜びであると信じさせてくれる存在が必要なのです。

一人の強烈なカリスマがピラミッドの頂点に立つ旧世代のやり方は、特定の価値観を人に強制させる側面があり、もはやうまく機能しなくなっています。私たちが欲しているのはその真逆でしょう。かつてマルコム・グラッドウェルがTED Talkで語った通り、ピラミッドよりセグメントなのです。

カリスマのメッセージは今や「酔っ払っているほうがシラフよりは幸せだ」と嘯く現実逃避的なメッセージとして響きます。しかし、表現というものが単に現実逃避に過ぎないのなら、なんと虚しいことでしょうか!

前回のBurning!放送局で取り上げた通り「無名の個人の無限の葛藤にこそ価値がある」と私が説くのはこのような考え方を背景としています。そして、私は常に私自身が一人の”無名の個人”でありたいと願っており、加えて私だけではなく私の周囲に集う唯一無二の存在である”無名の個人”にこそスポットライトが当たって欲しいと願っています。

▼さらなる詳細は以下の動画をご覧ください。

貴下の従順なる下僕 松崎より

著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。