どうも、jMatsuzaki株式会社のだいち(ブログ:むーびんぐ)です。
「記録をとることは大事だと思いつつ、それをどう活かせばいいかわからない……」
という悩みに対して、この記事を書いていこうと思います。
振り返りが習慣になる人とならない人の違いは、「振り返りから”報酬”を得ているかどうか」です。
タスク管理界隈で有名な佐々木正悟さんが書かれた「やめられなくなる、小さな習慣」では、以下のように述べられています。
報酬のあることを人はやりたがります。報酬があることをやれば、それを繰り返しやります。基本はただ、それだけです。
佐々木正悟著「やめられなくなる、小さな習慣」より
振り返りに「報酬」を得られると、記録をとることも自然と続きます。
記録をとることを習慣化にするために、以下では振り返りをすることによる報酬や効果についてお話していこうと思います。
YouTubeでも語っていまして、動画のほうが情報量が多いので、興味があればぜひご覧ください。
一日の振り返りを続けることの効果
振り返りをすることで、どのような報酬を期待できるのでしょうか。
その答えは以下の5つに集約されると考えます。
- 1.「自覚」の力を引き出せる
- 2.「自分に対する見方」が書き変わる
- 3.レビューをすることで、自分の使い方がわかってくる
- 4.記録に残っているものが増えてくると、アイデアの種が増える
- 5.予実管理の習慣で、時間の使い方が上手くなる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.「自覚」の力を引き出せる
まず一つ目は「自覚」の力を引き出せることです。
世界的な名著「7つの習慣」では、人間だけの独特な能力は以下の4つとされています。
- 自覚(自分を客観的に見る力)
- 良心(人を慮る心)
- 自由意志(他人に支配されない自立した意志)
- 想像力(将来を見据える力)
本書ではこの4つの能力を意識することで、主体的な行動を選択できるようになると述べられています。
そのなかの「自覚」の力を引き出すのが、記録を振り返る習慣です。
- 朝起きたらスマホを30分以上いじっている
- 夜寝る前も、最後の最後までスマホをいじっている
これは私の一例ですが、このように「いつもやっているから」という理由で、何も考えず無意識でやってしまっていることが、私たちにはきっとたくさんあるでしょう。
ただ「自覚」できていないのでそれに気づかず、気づいていないので改善すらもできません。
しかし生活を記録し、記録の振り返りを行うことで、「自覚」の力を使えるようになります。
そうすると改善の余地が生まれ、自分自身の習慣を見直すきっかけになります。
2.「自分に対する見方」が書き変わる
振り返りの効果の2つ目は、「自分に対する見方」が書き変わることです。
私にはよく、「今日一日、何もできなかったな……」と感じることがありました。
そんな落ち込み気分なときでも、日記や行動ログを見返すことで、「そういえば、これはできたな」という気付きがある。
記録を振り返ることで、感覚ではなく「事実」を見ることができます。
できなかったことだけでなく、できたことにも目が向けられるようになります。
上記の画像のように、人はどうしても欠けた部分に目を向けがちなのですが、振り返りの習慣は「できたもの」に目を向けられるようになる効果があります。
3.振り返りをすることで、自分の使い方がわかってくる
振り返りの3つ目の効果は、自分の使い方がわかってくることです。
記録を見返すことによって、
- 感情パターン
- 思考パターン
- 行動パターン
が見えてくる、と言い換えることもできるでしょう。
私も日記をかれこれ7年間書いているのですが、以下のような自分に対する知識を発見することができました。
- 何も予定がない日は朝ダラダラしてしまいがち
- 夜になってしまったらブログを書く気がなくなる
- 運動した次の日は、集中力が高い
jMatsuzakiも以下のようなツイートをしています。
自分の才能に関する知識は素晴らしい資産だ。インターネットを使えばあらゆる情報を検索できると言われているこの時代でも「自分の才能」に関してはググることのできない極めて貴重な情報だからだ。今が情報社会なら、このググれない情報を持ってる人の価値は高い
— jMatsuzaki🔥 (@jmatsuzaki) October 27, 2018
Google検索をしても決して出てこない「自分に対する知識」は、かけがえのない無形資産だといえるでしょう。
4.記録に残っているものが増えてくると、アイデアの種が増える
振り返る効果の4つ目、記録を振り返るとそれがアイデアになることです。
jMatsuzakiブログでは何度も取り上げられている「仕事は楽しいかね?」という本には、以下の一節があります。
新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデアなんだ。
ディル・ドーテン著「仕事は楽しいかね?」より
記録は「古いアイデア」として使えるのです。
そしてレビューや振り返りをすることによって、その古いアイデアを新しい場所においてみる”チャンス”が生まれます。
5.予実管理の習慣で、時間の使い方が上手くなる
振り返る効果の5つ目は、予定と実績を比較する習慣で時間の使い方が上手くなることです。
- 元々自分は何をやりたかったのか:計画
- 実際に自分は何をやっていたのか:振り返り
この2つを交互に繰り返すことは、「時間の使い方」のPDCAを回すことと同じです。
スポーツもPDCAを回すことで上手になるのと同じように、時間の使い方もPDCAを回すと確実に上手になります。
- 集中力が必要なタスクは、一気に行うよりも毎日ちょっとずつ進めるほうが進む
- 集中力が必要なタスクは、夜まで先延ばしにしたら取りかかれないから、朝に行う必要がある
少なくとも私は上記のような知見を得ることができました。
今から始めれば一生をかけてPDCAを回すことになるので、振り返りの習慣をつけることで、少しずつですが確実に時間の使い方は上手くなります。
レビューは記録から始まる
- 1.「自覚」の力を引き出せる
- 2.「自分に対する見方」が書き変わる
- 3.レビューをすることで、自分の使い方がわかってくる
- 4.記録に残っているものが増えてくると、アイデアの種が増える
- 5.予実管理の習慣で、時間の使い方が上手くなる
レビューや振り返りは、記録があってこそ実現できます。
週次レビューは日記があると振り返りやすくなり、日記は日々の行動ログがあると書きやすくなります。
おすすめは日々の行動ログを取ることです。
私はTaskChute Cloudを使って日々の行動ログを記録していますが、その効果に興味があれば以下の記事もご覧ください。
この記事に興味がありましたら、以下の動画もおすすめです。