私の愛しいアップルパイへ
2011年以来、私の細く緩やかな人生の個人的な憲法として作成しているミッション・ステートメントを最新版に更新しました。
「ミッション・ステートメント」とは、我々のようなダイハードな夢想家にとっての永遠のバイブル「7つの習慣」で謳われているものです。
ミッション・ステートメントは自らの使命と価値観を凝縮した文書で、人生の大方針から日々の些細な選択まであらゆる行動の指針として使うことになる最重要の文書です。ミッション・ステートメントは年に1回くらいは更新するのが良いとされています。
私もだいたい年に一度くらいのペースで手を入れてきたミッション・ステートメントですが、今年は大きく手を入れたのであなたにもご報告します。
我が新しいミッション・ステートメント
▼もったいぶるつもりはありません。こちらが更新された新しいミッション・ステートメントです。ルック!
まったくシルクのように洗練された文書でしょう。私は毎日この文書を音読するようにしているのですが、全くもって耳に甘美に響く文書に仕上がったと満足しています。
ミッション・ステートメントの更新した箇所
我がミッションステートメントは左から「役割」「次元」「使命」「決断」の4つのカラムから成り立っておりまして、これはこれまでのミッション・ステートメントからは不変です。それぞれの更新箇所についても見ていきましょう。
5つの役割の構成を修正
5つの役割に手を入れました。役割はミッション・ステートメントの基本的な単位なので、ここに手が入るのは大きな修正になります。
元々役割は5つだったので数は変わっていませんが、大きく2つの変更がありました。
第一に、「同志」としていた役割は仕事と家庭の中に統合したこと。
第二に、仕事の一部としていた音楽をはじめとする芸術に関する活動を別出しして専用の役割に切り出したことです。
以前、仕事と芸術をマージして1つの役割にしたのでが、仕事でプロジェクトの波があったときにどうしても音楽や芸術に関する活動が先送りされやすいケースがあり、そういった状況でも音楽をはじめとした芸術に関わる活動を推進できるよう、専用の役割を設けました。
また、会社を経営する中で芸術は非常に大きな役割を占めていると再確認できたため、こういった変更となりました。
役割をペルソナ形式に変更
同じく役割について、以前の役割は「仕事」「家庭」のような分類を示す文言としていたのですが、これを7つの習慣などで紹介されているように「経営者」「家庭人」「芸術家」のような人格、ペルソナと言われるような形式に変更しました。
▼ペルソナは以下の5つとしました。
- 哲学者
- 芸術家
- 経営者
- 普通人
- 家庭人
この変更の意図はいくつかあるのですが、一番の理由は新しいペルソナベースの表現の方が想像力をかきたてられ、いつでも思い出しやすいためです。
ミッション・ステートメントは人生における最重要の行動指針であり、日常生活で思い出しやすいことは何よりも大事です。
使命の文言を精緻化
使命の文言について、大きな方向性は不変ですが言葉選びや言い回しに細かいチューニングを入れました。
これは以前よりもさらに色濃く我が価値観を表明できる文章に仕上がったと感じており、よりしっくりくるミッションになりました。
「友人」の次元を家庭人へ移動
役割を構成する「次元」についても見直しを図りました。芸術家の役割に次元を新規追加するなどいくつかの変更を施しましたが、中でも最も大きな変更と感じているのは「友人」の次元を「家庭人」に含めたことです。
主に仕事上のつながりは「人脈」として「経営者」の役割に所属させ、仕事を超えた親密な絆は「友人」として「家庭人」の役割に属することにしました。
これは友人は家族の一員であるという強い決意に基づいて変更を加えたものです。
決断リストの全面的な書き直し
なかでも多くの時間を割いたのは一番右の列にある決断リストを全面的に刷新したことです。過去の日記を読み漁り、現在の自分にあう決断リストを各役割ごとに7つずつ選びました。
決断リストはその名の通り決断していることのリストですが、その中でもジレンマに陥るような状況で強い決意を発揮したものを選び取っています。
例えば、夢を赤裸々に語って人に馬鹿にされるのはゴメンな一方で、夢を語ることで思考を整理したり人に良い影響を与える可能性があるというジレンマに陥ったときには、「自分の夢を恥ずかしがらない」という決意を思い出すべきときです。
また、遊んでないで極限まで仕事にもっと時間を割いた方が良いのではないかと考える一方で、遊びが新しい仕事へとつながる可能性も捨てきれない場合には、「仕事と遊びを分けるのではなく、遊びを仕事にする」という決意を思い出すべきときです。
こういったジレンマに陥ったときに心の芯にある決意から外れた行動を取らないよう、決断リストにそのような決断を明言して毎日読み返せば、いつでも行動指針として機能するよう自分を鍛えられます。
今回の決断リスト更新にあたっては近年の生活の中でも厳しい決断に迫られたものを特にピックアップし文章としてまとめあげました。そうすることでより一層意義あるリストに生まれ変わりました。
2020年に向けて最高の基盤が整った!
今年は半年以上かけてミッション・ステートメントの更新に取り組みました。毎日少しずつ頻繁に更新プロセスを進めることで、ミッション・ステートメントに対して日々熟考することができて、結果として満足のいく文書にすることができました。この甘美な文書を前にしてあなたが100万€の微笑みを浮かべているであろうことが手に取るようにわかります。
ミッション・ステートメントは人生における最上位に位置する文章であり、この文章の質は人生の質そのものに直接影響を与えるのだと覚悟して作成しています。
今年もたっぷりと時間をかけてミッション・ステートメントを更新できたことで、2020年に向けて最高の基盤が整いました。ヴンダバー!
▼「ミッション・ステートメント」について詳しく知りたければ「7つの習慣 人格主義の回復」をお読みください。
▼以下の「7つの習慣最優先事項」では具体的なミッション・ステートメントの実例や活かし方が豊富に掲載されているので、こちらもオススメ!
貴下の従順なる下僕 松崎より