私はこうして朝型になった。半年に渡る闘争の記録

goodmorning

私の愛しいアップルパイへ

どうやら朝は頭が冴えるらしい。朝に仕事をするとはかどるらしい。朝は能力開発のチャンスだ。朝は良いアイデアが一杯生まれる。

そんな全ての音楽家が飛びつくような甘い噂を辿って、軽い気持ちで私は夜型から朝型への転換に挑戦し始めました。

▼朝型人間になろうと決意したのは、実家でたまたまみつけた以下の本を読んだことがキッカケです。これで火がつきました。

挑戦し始めてから半年以上が経ち、ほぼ毎日23:00就寝~4:00起床の生活を毎日続けています。

今では「私は朝型です」とお天道様に胸張って言えるくらいにはなったと思ってます。

今回は私が半年かけて朝型になるためにやった事を片っ端から紹介します。これから朝型になろう or なりたいと思ってる方の参考になれば幸甚です。

生粋の夜型人間だった私がなぜ早起き挑戦し始めたか?

もともと私は生粋の夜型人間でした。

“平成の夜型人間”、”日本を代表する夜型人間”、”埼玉に松崎あり”

そんな異名をとるほどでした。

そもそも朝型とか早起きなんていう発想がありませんでした。

朝起きたら学校に行って、帰ってきたら寝るまでが自由時間。そう教わってきましたし、そこに疑問はありませんでした。

学校以外にやりたい事があれば、そのやりたい事の量と規模に比例して夜型人間になるという変遷は自然でした。

平日なら3:00就寝~7:00起床。休日は6:00就寝~13:00起床なんてのが普通で、朝早く起きるだなんてとんでもないってな具合でした。

去年の終わりか今年の初め、実家に帰った際にたまたまテーブルの上にあった「100日で朝型人間になれる方法」という本を手に取りました。

それが”朝型人間”なる存在とのファーストコンタクトで、そんなに朝型が良いというなら挑戦してやろうと始めたのでした。

私が半年で朝型人間に生まれ変わった試行錯誤の記録

それから私の細く緩やかな闘争が始まりました。とにかく自分でも驚くくらいとんでも無く朝に弱い人間になっていました。

早起きするために効果があったものもなかったものもありますが、半年間で試してみたことを時系列で紹介していきます。

1.成功した時をイメージしてとにかく実行してみる

⇒22:00就寝~4:00起きで挑戦。1~2週間程度で挫折。この本には”なぜ朝型が良いか”という内容が中心で、どうしたらなれるかについてはさほど書いてありませんでした。メリットがわかればモチベーションが上がり成功するはずだと思ったのですが、そんな甘い世界ではありませんでした。

2.朝早く起きる事では無く夜早く寝る事を意識して時間を調整する

⇒失敗。時間をずらしただけでは目が冴えて寝れない上に、早く寝れても起きる時間は変わらず。

3.寝る前に軽くストレッチをして、気持ちよく寝る

⇒失敗。気持ちよく寝れるが、朝起きる時間は変わらず。

4.ストレッチにツボを組み合わせる。

⇒失敗。早起きに効くツボという噂を発見し、寝る前にストレッチと共に実践。意味なし。

5.眠る環境が快適すぎるから駄目なんだと思い、マットを外して布団一枚にする

⇒失敗

6.ついでに枕も代えてみる。

⇒失敗

7.寝る前に”4時に起きる”と唱えて自己暗示をかける

⇒失敗

8.寝る前にホットミルクを必ず飲むようにする

⇒失敗

この頃はだいぶ迷走したが、寝る時間は徐々に22:00を守れるようになる。しかし肝心の起きる時間は以前と変わらず、かなり時間の無駄となる。

9.少しずつ起きる時間を早めてみる

⇒失敗。5時の壁を超えれず、7時に戻る。

10.目覚ましを増やす。立ち上がらないと止められない所に目覚ましを一個置く

⇒失敗。しなやかな動きで目覚ましを止めた後スムーズに二度寝する

11.起きてから何をするかが決まってないから起きられないのだと思い始める。起きてからのルーチンを決める。

⇒失敗。起きたらすぐ布団をしまって近くの神社にウォーキングする事とするが、結局起きられず

この頃には3日に1回くらいは4:00に起きられる様になる。しかし、起きても眠さは残り、さほど効果的には使えない状態。肝心の作曲もはかどらず。しかも土日は反動で睡眠時間が伸びる。

12.GTDを始める

⇒失敗。きっと原因は仕事が多くてストレスが溜まった事により、朝起きてからの一日が憂鬱だと感じているからだと仮定。デビッド・アレン氏の「GTD」という仕事術を導入し、仕事(作曲)に向かう頭を整理する。頭は整理され、仕事は効率化されたが早起きは失敗。

規則正しい生活が早寝早起きを実現するという仮定のもと、この頃から生活改善に取り組み始める。

13.タバコを辞める

⇒失敗。しかしタバコは辞められた

14.運動を始める

⇒失敗。他人と比べて自分が特に劣っている所を探した結果、運動だと思いつく。毎日2km走り始める。夜は寝れるが朝は変わらず。

15.運動に入浴を組み合わせる

⇒失敗。他人と比べて自分がやっていない事として風呂につかる事だと思いつく。シャワーだけで済まさずきちんと入浴してみる。夜は快適に寝れるのだが。。

16.朝食を食べ始める

⇒失敗。効果なし

17.自炊を本格的に始める

⇒失敗。併せて自炊も挫折

ここらへんで挑戦から半年が経過。夜は確実に22:00~23:00で眠れる様になる。しかし朝は依然として不規則。たまに4:00に起きられるが7:00まで寝てしまう事もかなりあった。

18.夕食を抜く

⇒なぜか成功。自炊に挫折し、たまたま夜なにも食べないでいたら普通に4:00に起き始める。

19.18時以降は何も食べない事とする

⇒やはり成功。4:00に目が覚めて起きるという行動を理性的に選択し始める。

この頃にはほとんど4:00起きが可能となる。失敗するパターンは夜飲みに行った時くらい。

20.睡眠サイクルを見直す

⇒成功。22:00に確実に寝るのは仕事の関係もあり難しいと気づく。寝る時間だけを1時間ずらし、23:00就寝~4:00起床とする。睡眠時間が減ったが特に苦も無く成功。

21.睡眠サイクルをさらに見直す

⇒23:00~4:00の睡眠時間をさらに減らして0:00~4:00とする。5日経過したが現状問題無し

食事時間の見直しが功を成した

という事で半年間の積み重ねがあったとはいえ、食事の時間を見直す事で劇的な効果がありました。

食事の時間帯をずらし量を減らす事で、本当に唐突に4:00起き出来る様になりました。

寝る直前に食事をとると、睡眠中も消化にエネルギーがかかるので、睡眠の質が落ちるというのはよくいわれることです。私の場合はこれが根本的な原因だったのかもしれません。

早起きできないという理由は個人によって恐らく違うと思います。私の場合はたまたまそれが食事にあったという事で、一つのアイデアになれば幸い。

「これはわたしの朝だ、わたしの日がはじまる。さあ、昇れ、昇れ、お前、大いなる真昼時よ!」 - ニーチェ

▼朝が苦手な方にはこの一冊がオススメ。私はこの本を読んで朝型になることを決めました。

▼私の書いた書評もあります。

貴下の従順なる下僕 松崎より

著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。