「連れ小便」型のブログという在り方~ブログが個人的なメモから社会的な活動に変わったときの話~

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私の愛しいアップルパイへ

2013年9月1日に「ブログ・カウボーイ vol.2」と題したセミナーを開催しました。私の考える理想のブログの在り方や活用方法について語るセミナーの第二弾です。

この愛すべきブログを開設した当初は、私がブログ運営の講師をするなど想像もしませんでしたが、今では我が仕事の重要な柱となっています。なぜ私がここまでしてブログの活用法を広めようとしているのか、今日はそこの所をお話しましょう。

個人的なメモとしてブログを始めたころ

忘れもしない2011年8月1日、TCP/IP網の端っこでこの金色に輝くブログは産声をあげました。好きでもないシステムエンジニアの仕事にうんざりしていた私は、妥協の産物にしてしまった人生を修正すべく、獅子の如く勇敢に立ち上がった頃でした。

私がブログを立ち上げたのは、シゴタノ!の大橋さんとライフハック心理学の佐々木さんに影響を受けたからでした。彼らのブログやセミナーを通して、自らの知識を深めるためにブログを書くという選択肢を学んだからです。

ですから、開設当初は大した考えもなく、自らの勉強メモないし成長メモとしてブログを活用していました。実際、本を読んで得た知識や日々の試行錯誤の結果をブログにアウトプットすることで、理解はどんどん深まっていきました。あのときの興奮と言ったら、ベンジャミン・シーゲルが砂漠のど真ん中にラスベガスというギャンブル都市を作ったときと同じくらいの興奮でした。

「やりたいこと」と「やるべきこと」を完全一致させる一手

ブログを開設して以降、人生の方向転換を画策する私の夢は少しずつ明確になっていきました。システム屋から音楽家へと向かい、やりたいことに100%没頭する生活を手に入れることです。

それはつまり、たった2日の休息のために残りの5日間をドブに捨てる生活からおさらばすることを意味していました。7日間すべてを情熱のマグマでBurning!させる生活を手に入れることです。それこそが最高の幸福であり、潜在能力を100%開放できる方法だと確信したのでした。

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私はそのために、休息にあてていた2日間を最初にBurning!させることにしました。それらはタスク管理や時間管理、目標管理などの手法を取り入れ洗練させることで順調に実現されていきました。

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しかし同時に限界を感じたのも事実でした。このままでは、自由に使える週末の2日間をBurning!させることは出来ても、残りの5日間をBurning!させることなど到底できないではありませんか!

そのとき、個人的なメモとして使っていたブログに着目しました。その頃、十数名の同志とともに「アシタノレシピ」というブログ・メディアを立ち上げた頃でもあり、ブログが個人的なメモを超えて人に影響を与えるという体験をした頃でした。

ブログを通して自分以外の人間をBurning!させることができたなら、5日間と2日間というバランスを崩す切り札になるかも知れません!このとき、たまたま始めたブログが私にとって実に大きな意味を持っていたのだと気づきました。ブログは個人的なメモという範疇を超えて、社会的な活動に変わったわけです。

「連れ小便」型のブログという在り方

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実際、ブログを通してタスク管理や時間管理、目標管理といった生活の質を向上させる方法を発信し続けたことで、ブログから個人的なメモ以上の成果を得ました。人脈が広がったことでブログを超えてセミナーを開催したり、雑誌にインタビューが掲載されたり、電子書籍を出版したりといった経験をしました。それ以外にも数えきれない恩恵を受けました。

ブログを通して夢の支援者を募れば、2日間と5日間というバランスを崩せると私は信じています。私は、7日間すべてをBurning!させる生活を手に入れるツールとしてのブログをあなたにも広めたいと考えているのです。

コツは「私は今から自分の夢を叶えに行くことに決めたけど、君も一緒に来るかい?」というスタンスでブログを作ることです。これは連れ小便をするのに似ているので、私は「連れ小便」型のブログと呼ぶことにしています。

「連れ小便」型のブログでは、情報ではなく人に読者がつきます。そして、有益な情報を発信するより、人を行動に突き動かすようなブログになるのが特徴です。

かつてエイブラハム・リンカーンはこう言ったそうです。

自己の人格を明かす最も確かな方法は、逆境を通してではなく、人々に力を与えることによってなされる

エイブラハム・リンカーン

7日間すべてをBurning!させるための、ニュースでもない、教科書でもない、辞書でもない、「連れ小便」型のブログという在り方を、私はこれからもあなたに伝えていくつもりです。

貴下の従順なる下僕 松崎より

著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。