私の愛しいアップルパイへ
これまで私は自分のためにブログを書くことを最重要事項としてこの愛すべきブログを綴ってきました。たとえブログが人に読まれなくとも、自分のためにブログを書くことがいかに人生の糧となるかについては以下のライフハック系プレミアムメディア「CHANGES」の連載に書いた通りです。
自分のためにブログを書いておくと、日常の様々な場面で自分を助けてくれるようになります。記事の執筆に投資した時間以上に自分を楽させてくれます。では、自分のためにどんな情報をブログに書き溜めておくと後で役立つのか?7年以上ブログを続けてきた私のオススメをご紹介しましょう。
苦労して書いていたブログがいつの間にか生活を楽にしてくれていた
私はこの愛すべきブログを開設してすぐに、一年以上ブログを毎日更新することを決意しました。それまで文章を書く習慣がなく、むしろ苦手意識を感じていた私にとってこれは今思えば無謀とも思える挑戦でした。
正直に告白すれば、この決意は私にとって重荷になりました。毎日毎日会社が終わって帰宅してから眠い目をこすりながらブログを書いていました。その後少し学習して、会社の昼休みにスマホで大枠を書くなどしていましたが、重荷だったのは同じでした。
私はブログの首に鎖をつないでウンウンと唸りながら歩いていました。まるで苦役を背負ったラクダになった気分でした。しかし、何日経った頃だったか、何ヶ月経った頃だったか、何年経った頃だったか明確に特定することはできませんが、いつの間にはブログは重荷どころか生活を楽にしてくれていました。
最初はどえらい荷物を抱えることになったと引きづって歩いていたブログは、いつしか自転車となり私を乗せて行ってくれました。自転車はいつしか自動車となり、船となり、飛行機となり、私の予想もしないところへと連れて行ってくれるようになったのです。私が当初予想もしていなかったことですが、ブログをきっかけにして脱サラして起業したのですから、これは悪くない比喩でしょう。
ブログの記事を書くのは決して簡単なことではありません。しかし、記事が積み重なってくると、自分を何度も助けてくれるようになり、執筆に投資した時間は十分なお釣りとともに帰ってくるようになります。この愛すべきブログには現在1,553記事が投稿されていますが、それらの記事に投資した時間以上のリターンを十分に得られたと確信しています。
それでは、どんな記事をブログに書き溜めておくと、後で自分の役に立ってくれるのでしょうか?そう聞きましたか?その素直で貪欲なところがあなたの魅力です。
ブログに書いておくと後で圧倒的に自分の役に立つ情報5選
読んだ本の要約や書評
まずもってオススメしたいのは読んだ本の要約や感想、書評を記事として投稿しておくことです。
文章化することで読んだ本の知識が定着しますし、なにより後で参照するときに自分の記事を読んだ方が本を読み返すよりずっと楽です。
私は仕事がら執筆や講演やコンサルが多く、本を引用することが度々あります。ブログに書いた記事にはあとで引用したくなるであろう箇所を意識して記事にするようにしているので、大抵の場合は自分のブログを確認すれば引用したい文もその引用元も参照できます。
読んだ本について「あの本ってどんなことが書いてあったんだっけ?」と思うことも定期的にあり、そういった場合にも自分で書いた記事に助けられます。読んだ本に関する記事は本当に何度も助けられて、仕事を円滑に進める上で役立っています。兎にも角にもイチオシです。
▼我が本の感想は以下に蓄積されています。
「書評」の記事一覧を見るトラブルシューティングの記録
何度も「書いておいて良かった」と強く感じる記事にトラブルシューティングの流れを記録した記事があります。
例えばソフトウェアの設定などでよく分からなかった操作や、発生した問題と解決法をセットで記事にしておくのです。新しいパソコンやスマホを買ったときなど似たような設定でつまずくことも多く、その度に自分のブログに助けられます。
▼例えば、以下の記事など自分で何度読んだか分かりません。
パソコンやIT系以外でも、ややこしい市役所への手続きや税務処理、クレジットカードを落としたときの対応など、たまにしか起きないことほど忘れているのでトラブルシューティングの記録を記事にしておくと後で役立ちます。
質問されてうまく答えられなかったこと
日常生活で他の誰かから質問されてうまく答えられなかったことはかなり意識的にブログ記事にするようにしています。
仕事であれ私生活であれ、質問されて答えられなかったことは現在の活動と直接的な関係がありつつも、まだ思考が整理・深掘りできてなかったことなわけですから、それを後からでも整理・深掘りしておくことは生活の質向上に直結します。
それだけでなく、同じ人か別の人かに関わらず、一度質問されたことはまた質問される可能性が極めて高いのです。これは意識していると本当によく起こることが分かります。
ですから、答えられなかった質問に対するQ&Aをブログに書き綴っていくと、そういった質問に効率的かつ効果的に答えられるようになるので何かと便利です。テキストベースのやりとりであれば自分のブログURLを送るだけでQ&Aが終わりますし、対話の中でも手元にスマホがあればブログは開けますから、該当記事を台本としてQ&Aに応じることができます。
これを積み重ねていけば、あなたはどんな質問をしても極めて分かりやすい回答を出してくれる実にエレガントな存在として認知してもらえ、人間関係の改善にも役立つでしょう。
自分史とその深掘り
自分史は意外と使用頻度が高いのでブログにまとめておくと便利です。自分史とは、生まれてから今までの出来事を時系列で箇条書きにしたリストです。
人との会話や内省を深めているときに、ふと「あのとき自分は何してたっけ?」と疑問に思ったことは数え切れないほどあるでしょう。
リストだけだと1つ1つの出来事が簡素になってしまうので、人生の中の大きなイベントなどはそれだけにフォーカスした記事を書いておいて自分史からリンクしておくと良いです。
するとブログの中に徐々に自分史ネットワークができてきて、履歴書などに掲載せるような普通の自分史よりもずっと機能的な自分史ができあがります。
このような自分史ネットワークは思いのほか日常的に参照したくなることが多いのでオススメです。これは人から経歴を求められたり、自分をプレゼンするときなど具体的な場面で役立つこともありますし、内省から自分の強みを見極めるときなどにも役立ちます。
夢・目標・やりたいこと
過去の出来事をまとめた自分史の他に、これからの夢や目標、やりたいこともブログに書いておくのは実にオススメです。
夢や目標などは一度立ててもつい忘れてしまうことがあります。覚えてもいないような夢や目標など実現するはずもありません。
夢や目標はリマインドのために後で参照すると効果的ですし、そもそも夢や目標を文章にするプロセスの中でそれらがより鮮明になるので、そういう意味でもオススメです。
▼以下の記事でも書きましたが、夢や目標ややりたいことの類はアウトプットしておくと色々な効果があります。
ブログは自らの知恵を拡張する強力な資産となる
いまだかつてないほど世界が豊かになり、あらゆる生産性が高まり、目まぐるしい技術革新の最中にある現代において、知恵の重要性は着実に高まっています。
自分のためにブログを書くことは、単に承認欲求を満たしたり、広告収入を得たりするよりもずっと大きな意義を持っています。自分のためにブログを書くことは自らの知恵を拡張することであり、人生の新たな可能性の扉を開いてくれるでしょう。
▼自分のためにブログを書く効能は以下の連載で詳しく論じていますので、ぜひこちらもご覧ください。
貴下の従順なる下僕 松崎より