脱サラしてフリーランスを目指すなら月1万円の仕事を作ることからはじめよう

macbook-577758_1920

私の愛しいアップルパイへ

脱サラしてフリーランスを目指すときに最初の壁となるのは、やはり収入でしょう。どんなに崇高な目的を掲げていても、収入がなければミノタウロスの迷宮に入ったも同然です。

私もその例に漏れず、仕事がなかなか収入につながらずミノタウロスの迷宮に入ったのは以下でお話したとおりです。

脱サラして半年で貯金が0円になったときの話

そんな私にとってアリアドネの糸となったのは、こんな考え方でした。

月20万円の仕事を作るのではなく、月1万円の仕事を20個作る

私も会社を辞める前にこの考え方に移行すれば、スムーズにフリーランスへと移行できたしょう。

月20万円の仕事を目指して絶望した日

会社を辞めてフリーランスとして働きはじめてから約3ヶ月後、私が取り組んだ最初の大きな仕事は、個人セミナーを開催することでした。当時の私が収入を得る主要な方法として第一に考えていたものです。

セミナーは私のように諦めきれない夢へと向かうダイハードな夢想家に捧げた実にBurning!なセミナーでした。内容はというと、本当にやりたいことを見つける方法や、個人的なミッションと目標のたて方、習慣術を扱ったものでした。

時間は13時頃から18時頃までのセミナーで、講演とワークをすべて1人で担当しました。

事前に資料をしっかりと仕上げ、リハーサルは何度も入念に行いました。告知のスケジュールや、事前・事後のフォローアップについても検討に検討を重ねました。

この努力が実ったのか、40名の会場は満員となり、セミナー後のアンケートも好評なものがほとんどでした。

私は個人セミナーがひとまず成功できたことに心底ホッとしました。しかし、本当の問題は収支を計算しているときに発生しました。諸々の経費を引いて手元に残った利益は14万円ほどだったからです。

5時間のセミナーで14万円というと悪くない数字だと思うかもしれませんが、セミナー前後の事前準備や事後フォローにはかなり労力を割いていました。セミナーの2週間ほど前くらいからは人が集まるかどうかの不安で精神的にもいっぱいいっぱいでした。

個人セミナーが1回14万円なら、月1回以上のペースでこれを開催しなければ生活はギリギリになります。年1回ならまだしも、私はとてもそんなペースでこのセミナーを開催できるとは思えませんでした。月に20万円稼ぐことがいかに難しいか実感して絶望しました。

脱サラしてフリーランスを目指すなら月1万円の仕事を作ることからはじめよう

生活費が月20万円必要として、新規の顧客を開拓するときにいきなり月20万円の仕事を探すのはコネがない限り難しいでしょう。特に、対企業ではなく対個人向けのサービスを展開しようと思っているなら、これはかなりハードルが高いです。

そこで1つの指針となるのが、月1万円の仕事を作ることです。月1万円であれば、全く新しい分野で活躍しようとしている場合でも現実的な額です。現実的に可能だと思えればやる気も高まってくるので、精神的にもGooooood!です。

月1万円の仕事が1つできれば、扉が1つ開いたと考えていいでしょう。生活費が20万円必要なら、月1万円の仕事を20個作ればいいのですから。

そして、20個の仕事があれば思いがけず月1万円以上の額になる仕事も出てくるでしょうし、その逆も出てくるでしょう。そうしたら、様子をみながら仕事の構成を少しずつ変えていけばいいのです。こうして、少しずつ自分にあった働き方が自然に作られていきます。

この方針で進めれば、仕事を一社に依存せずに分散できるので、一社の取引がいきなりなくなってもどうにかなります。これなら、開業当初の不安定な時期も乗りきれるでしょう。

しかも、1万円の仕事であればサラリーマンとして働きながらでも試行錯誤できるのが良いところです。

好きなことで食うことは実際に可能である

実際に私は月1万円の仕事を20個作るように働き始めたことで事業が少しずつ起動に乗り始めました。

ブログの広告費や、月一回のセミナー開催、電子書籍の出版、ECサイトで動画や音声コンテンツの販売、外部メディアへの寄稿、メディア構築サポート、個別コンサルティングといったようにです。

もちろん全てがうまくいったわけではありませんが、数ヶ月で月1万円が月10万円になった仕事もあります。これが実際にやってみながらチューニングしていける強みです。

脱サラしてフリーランスになることを考えているなら、この考え方を覚えておいてください。

月20万円の仕事を作るのではなく、月1万円の仕事を20個作る

▼その他、脱サラしてフリーランスになるときの様々な不安については以下の記事でも取り扱っています。

無計画に脱サラしたら襲ってきた7つの不安を突破できたときの話〜(1)不安と対峙するまで〜

▼脱サラ時に私が参考にした本も以下に掲載していますので、ご興味あればどうぞ。

脱サラしてうまくいかず苦労したときに最も参考になった本5選

貴下の従順なる下僕 松崎より

著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。