【あなたの5分間を私に下さい】私の愛しいインダストリアルというジャンルを教えよう #5music

 

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私の愛しいアップルパイへ

 

素晴らしい事が起こった!

 

私はたった今素晴らしい発明をしました!きっとこれは人類史上初の快挙であり、きっと人間という存在そのものを根底から覆すものかもしれません。

 

私は恐ろしい。私は恐ろしいのです。この発明がこの世の全てを飲み込んで、私の愛しいアップルパイを泣いたり笑ったりできなくしてしまうかも知れないからです。

 

で、その発明というのはですね、、、、、

 

 

おお、こんな時にメッセージが来ました。ああ、あの最近流行りのTwitterというヤツからです。

 

2

 

あなたの5分間を私に下さい #5music | delaymania

 

、、、なるほど、マイフレンドの頼みなら仕方ありません。私の奇跡的な発明についてはまた後日。今日は予定を変更して、私の愛しい音楽をご紹介する事にしましょう。

 

 

私の愛しい音楽ジャンル

 

以前に1度、私の愛しい映画を5つご紹介した事があります。

 

【私の大好きな映画5つ紹介】あなたの2時間を私に下さい #5movie | jMatsuzaki

 

しかし、あの映画という表現形式とは桁違いの歴史を持つ音楽について、私の愛しい作品を5つ選出しようとするのは思いのほか大変なものです。ですから、今回は対象を”インダストリアル”というジャンルに絞って紹介しようと思うのです。

 

私は人に自身の音楽的嗜好を伝える時に、”インダストリアル”というジャンルで表現する様にしています。しかし“インダストリアル”というジャンル自体が一般的なものでは無いという事実は困った事です。

 

そこで、この機会に“インダストリアル”というジャンルについて紹介しようと思うのです。確かに、あなたが私を”音楽家”だと忘れる前にこの様な機会を設けるのは、有意義な事かもしれません。

 

 

“インダストリアル”なるもの

 

時は1977年、Throbbing Gristleというバンドがアルバムのジャケットに“INDUSTRIAL MUSIC FOR INDUSTRIAL PEOPLE”というキャッチコピーを用いたことからこのジャンルの歴史はスタートします。

 

30年以上の時を経て”インダストリアル”の表現形式は多種多様になり、ジャンルの仕切りにはさほど意味が無くなってきたのかもしれません。

 

それでも”インダストリアル”というジャンルが持つ煌びやかな特徴を挙げるとするなら、以下3つとなるでしょう。

 

1.無限旋律、循環同期、リフと呼ばれる様な、ミニマルで、かつ暴力的な旋律の執拗な繰り返しを持つ

2.シンセやサンプラーをはじめとする電子楽器が積極的に用いられる

3.楽器とは認められない様なもの。つまりノイズを楽曲の中で多用する。その中でも特に金属音からなるものは”メタル・パーカッション”と呼ばれ、重宝がられた

 

さらに、上記の様な特徴を持つ”インダストリアル”というジャンルの中でも、ギターやベース、ドラムと言ったバンドサウンドと組み合わされたものは“インダストリアル・ロック”乃至“インダストリアル・メタル”と呼ばれ、1990年代に大流行する事になります。

 

 

私の愛しいCDを5つ挙げよう

 

さて、前置きはこの程度にしておきます。私がその”インダストリアル”というジャンルから、胸が張り裂ける様な苦しみをもって、たった5つだけ愛しいCDを挙げるとするなら、以下の通りとなります。

 

 

1.SCATOLOGY / COIL

 

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厳密に”インダストリアル”というジャンルに乗っ取った作品は無数にありますが、不思議な事にその中でもの凄く優れたものというのはさほどありません。

 

それらは前衛的でありながらも、時に安易で、退屈だからです。そこで、あえて厳密に”インダストリアル”な作品の中で優れたものを挙げるのならこの作品という事になるでしょう。

 

1984年、“インダストリアル”の創始者でもあるThrobbing Gristleのメンバーが中心となって作り上げたこの作品。メタル・パーカッションがふんだんに使われたノイジーで暴力的な作品は、“インダストリアル”の教科書の様な作品です(退屈という事なかれ!)。

 

彼らの前衛的な作品は、前衛的な映画監督であるデレク・ジャーマンの作品にも起用されました。

 

 

 

2.Cocked and Loaded / Revolting Cocks

 

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1988年、”インダストリアル”にギター、ベース、ドラムによる攻撃的なバンドサウドを組み合わせ、“インダストリアル・メタル”なるジャンルを作り上げた「MINISTRY」というバンドがあります。

 

本来ならこの「MINISTRY」の作品を挙げるべきかもしれませんが、ややこしい事に本当に素晴らしいのは”MINISTRY”の中心人物が率いるサイド・プロジェクト「Revolting Cocks」というバンドです。

 

彼らの破壊的で爽快でユーモアの効いた楽曲は一度知ったらもう手放せません。

 

 

 

3.Broken / Nine Inch Nails

 

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“インダストリアル”というジャンルを真に一般的なものにしたのがトレント・レズナー率いる「Nine Inch Nails」でした。日本も含めて世界で最も有名な”インダストリアル・ロック”バンドです。

 

賛否両論はありますが“インダストリアル”というジャンルに”ロック”と”ポップ”を融合し、大衆に受け入れさせたのが彼らでした。

 

そして「Marilyn Manson」なるバンドを生んだのも彼らでした(良いか悪いかは別として!)。

 

そんな「Nine Inch Nails」を有名にしたのが”インダストリアル・ロック”と呼ばれる1992年のこの作品「Broken」です。

 

 

 

4.Earthling / David Bowie

 

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このジャンルに彼の名前が挙がる事を不思議に思うかもしれません。しかし、確かにたった1枚、この1997年のアルバム「Earthling」については確実に彼に”インダストリアル”の影響を見てとれます。

 

David Bowieらしい華やかでうっとりする様な旋律と組み合わされた”インダストリアル”は異様ではありますが、素晴らしい作品である事に間違いはありません。

 

 

 

5.Hole / Foetus

 

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私はあなたに謝らなければなりません。実は最後に紹介する彼に比べれば今までの作品は前座に過ぎないのです。

 

“インダストリアル”というジャンルを音楽的に最も高いレベルで完成させたのがこの「Foetus」という人間でした。

 

彼の素晴らしい作品群の中でも”インダストリアル”的な意味での最高傑作は2つあります。それが「Nail」と「Hole」という作品です。

 

この2つの内、今回はより”インダストリアル”らしい作品である1984年の「Hole」を挙げる事にしましょう。

 

 

 

あなたの愛しい作品を聞こう

 

いかがだったでしょうか。インダストリアルというジャンルについて、いや、私という人間について少しでも理解頂けたなら幸いでございます。

 

ところで、あなたはTwitterというものをご存知でしょうか。、、、グッッド!

 

あなたが堅実にも今年の1年を、もしくは今の自分を見つめ直し、自分の愛しい音楽を5つ選出し、そしてそれらについてコミットしようと欲するのならば、#5musicというハッシュタグ付きで呟いて頂きたいのです。

 

私はあなたを歓迎します。

 

貴下の従順なる下僕 松崎より

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システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。