ドイツ・ベルリンを代表するメタルバンドRammstein(ラムシュタイン)のおすすめアルバム紹介

私の愛しいアップルパイへ

呼びましたか?私を?後ろには誰もいない…あなたが呼んでいるのは私ですか?

よろしい、あなたが聞きたいのはRammsteinについてですよね。あなたの幸運は今日私に会えたことです。高校生の頃から15年以上にわたってRammsteinの音楽を愛でてきたのが私です。

今日はあなたのご要望通り、ドイツ・ベルリン発の世界的に知られるメタルバンド「Rammstein」についてしっかりご紹介しましょう。

Rammstein(ラムシュタイン)とは?

Rammstein(ラムシュタイン)は1994年にドイツの首都ベルリンで生まれたメタルバンドです。2018年までに彼らの作品は世界で2,000万枚以上売れており、おそらく2000年代に世界で最も成功したドイツのバンドです。

バンドはTill Lindemann • Richard Kruspe • Paul Landers • Oliver Riedel • Christoph Schneider • Christian Lorenzの6名からなり、ボーカル、ツインギター、ベース、ドラム、シンセサイザーの楽器構成です。

音楽的な特徴は、激しいリフレインを多用したスラッシュ・メタル風の音楽に加えて、Till Lindemann(ティル・リンデマン)の低音ボーカルと、ベルリンを象徴するテクノを彷彿とさせる電子音とが融合した点です。メタルバンドには珍しくほぼ全ての楽曲がドイツ語の歌詞であることもバンドの特徴になっています。

また、楽曲には時おり強い政治的なメッセージが込められている一方で、ただひたすらに下品で変態的な楽曲もあります。この二極化はバンドの特徴になっています。

さらに、ライブパフォーマンスの激しさとユニークさには定評があり、メンバーをドラム缶に入れて火をつける、口につけた火炎放射器から炎を発射しながら演奏する、男性器を模したオブジェクトから客席に向けて水をぶっかけるなどがあります。

Rammsteinは1995年のデビューアルバムから2019年の最新アルバムまで、計7枚のアルバムをリリースしています。David Lynch(デヴィッド・リンチ)作品やマトリックス、XXX(トリプルX)などの映画作品の劇中歌に使われていることでも知られています。

ちなみにRammsteinの名前は、1988年にドイツで発生した航空ショーの事故現場の地名「ラムシュタイン=ミーゼンバッハ」に由来しています。

Rammsteinの活動の歴史

Rammsteinは1994年に結成され、1995年にデビューアルバムとなる「Herzeleid」をリリースしました。本作はカルト的な人気を持つ映画監督David Lynchの代表作の1つでもあるロスト・ハイウェイに2曲採用されました。

1997年には2nd アルバムとなる「Sehnsucht」をリリース。本作はドイツを中心にヨーロッパで高い評価を得ました。本作は初期Rammsteinのバンドサウンドを決定づける出来となりました。また本作の楽曲は映画Matrixに起用されています。

2002年に3rd アルバムとなる「Mutter」をリリース。本作はRammsteinの人気を決定づける代表作となりました。この頃には90年代後半の同時期にアメリカで頭角を現してきたSlipknotやSystem of a Downなど世界的に知られるメタルバンドとの共演し、その名を世界に轟かせます。

同年にはアクション映画「XXX」(トリプルX)で代表曲「Feuer frei!」がテーマ曲として採用されるとともに、彼ら自身もクラブで演奏するバンドとして映画出演を果たします(映画は確かに最悪でしたが、私はこのバンド演奏シーンに惚れてファンになりました)。

この頃には積極的に世界ツアーを行い、炎などを多用したユニークで激しいライブパフォーマンスが話題となり大々的な成功を収めます

2004年に4th アルバム「Reise Reise」をリリース、翌年2005年には「Rosenrot」をリリースし、その名声を確固たるものとします。この頃には単独来日も果たしています。

その後は活動ペースが落ち、2009年に5th アルバムとなる「Liebe ist für alle da」をリリース。そして10年間の沈黙を破り2019年5月17日6th アルバムとなる「Rammstein」リリース、世界ツアーもスタートして現在に至ります。

Rammsteinのおすすめアルバム3選

3rd アルバム「Mutter」

まずもってオススメしたいのは3rd アルバムとなる「Mutter」です。Rammsteinのサウンドの方向性が固まったのは2nd アルバム「Sehnsucht」ですが、その次の作品となる「Mutter」はそれをさらに高い完成度で昇華させ、名実ともにRammsteinの名を世界に轟かせた名盤です。

アルバム中のほとんどが代表曲といっても良いものです。弦楽器との融合が華麗な「Mein Herz brennt」から始まり、ザクザクしたリフがRammsteinらしい「Links 2-3-4」、疾走感のあるリフとシャウトが爽快な代表曲「Feuer frei!」、アルバムタイトルにもなった「Mutter」など、Rammsteinを味わえる最高の一作です。

Rammstein初心者の方はまずこのアルバムから入ると良いでしょう。

4th アルバム「Reise Reise」

続いてのオススメは4th アルバムとなる「Reise Reise」。先ほど紹介した3rd アルバム「Mutter」をさらに推し進めて音楽性を拡張したようなアルバムです。

カニバリズムをテーマとして物議を醸したザクザクしたリフがRammsteinらしい「Mein Teil」。ゲーテの詩を用いてミドルテンポの奥行きのある「Dalai Lama」。シンプルなメタルが心地よい「Keine Lust」に、アメリカ独裁を揶揄したユーモアの冴える「Amerika」など聴きどころが満載です。

個人的には「Mutter」とこの「Reise Reise」がRammsteinのツートップだと考えています。

7th アルバム「Untitled」

3枚目のオススメはやはり2019年5月17日にリリースされたばかりの7thアルバム「Untitled」でしょう。本作は無題のアルバムとなっており「Untitled」や「無題」もしくは単に「Rammstein」と表記されています。

リリースされたのがまさに今この記事を執筆している今日でしたので、まだあまり聴き込めていないのですが、往年のRammsteinサウンド全開でファン歓喜の一枚になっています。

10年の歳月を経て帰ってきた最新のRammsteinを楽しめる、まさに今聴くべき一枚です。

▼本作のレビューは別の記事でも取り上げておりますので、こちらもご覧ください。

Rammstein(ラムシュタイン)の7thニューアルバム「Untitled」全曲レビュー!2019年5月17日リリース!

一癖も二癖もあるドイツ語変態メタルRammsteinを堪能しよう

2019年5月17日に10年ぶりとなるニューアルバムをリリースしたRammstein。まもなく世界ツアーが始まりますし、今後の活動にも注目が集まります。

まだ聴いたことがなければ、ぜひこのドイツを代表するバンドを堪能してみてください。

貴下の従順なる下僕 松崎より

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システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。