「SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術」は最新科学に基づいて睡眠の質が改善できる良書!

私の愛しいアップルパイへ

最近読んだ本の中で生活の質を大きく改善させてくれたのはどれかというと「SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術」でしょう。

睡眠といえば生活のあらゆる面と密接に関連していることは太陽の光によって明らかで、果たして睡眠の質が生活の質を左右するといって否定するような輩はこの中にいるでしょうか?(いるまい!)

しかし、睡眠については幼き頃から色々な情報をインプットしてきましたが、やはり睡眠は全人類に関わることなので情報量は膨大で、なかには迷信めいた眉唾ものの情報も数多くあります。

そんな睡眠に関する情報の正しさを自分でチェックするのは実に骨の折れる作業です。それよりはこの本を一冊読んだ方がずっと近道ってものでしょう。

かつてここまで睡眠の質を上げる”まともな”方法が体系的に整理された本があったでしょうか?(あるまい!)

睡眠は量より質!8時間睡眠は単なる非効率

ストレスに対処する方法はたくさんあるが、睡眠を改善する方法となると、「8時間寝なさい」という決まり文句以外はほとんど見当たらない。そもそも、8時間寝たところで問題は解決しない。8時間寝ても、毎朝疲れがとれずにぐったりとした気持ちで起きている人がたくさんいる。だから私は、クライアントの睡眠時間を増やすだけでなく、睡眠の質も大幅に改善する方法を提供しようと考えた。

「SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術」 はじめに−睡眠で最高の脳と身体を手に入れる

同じ時間寝てるはずなのに爽快感に満ち溢れた人もいれば、寝不足でリビング・デッドのようになっている人もいます。いっぱい寝たはずなのにまだ眠いと感じる経験は誰しもあるでしょう。

つまり、睡眠を改善するためには睡眠時間だけ見てもあまり意味がないということです。

本書の素晴らしい点は「さぁもっともっといっぱい寝よう」なんて書かれていないことです。もちろん睡眠不足は天敵ですが、8時間睡眠が良いとか国民の平均睡眠時間である6時間が良いなどとは一切書かれていないのです。

本書に書かれているのは単に睡眠の量を増やすのではなく、同じ睡眠時間のなかで睡眠の質を上げる方法です。

これは忙しいあなたには朗報でしょう。睡眠を改善するためにいつもより2時間多く寝てくださいと言われても実現するのはほとんど不可能なはずです。2時間多く寝られるならとっくにそうしてるはずですから。

本書に書かれているような、同じ睡眠時間のなかで睡眠の質を改善する方法であれば、ずっとあなたの生活に取り入れやすいはずです。

睡眠に関する最新科学が体系的に凝縮された一冊

インターネットが普及したいま、睡眠についての情報を手に入れるのは難しくありません。睡眠は全ての人が必要なことですから、膨大な量の情報が溢れていす。問題はその情報が信じられるのか?ってことです。

もちろん嘘を書こうと思って嘘を書いているケースは少ないでしょう。しかし、書き手が勘違いしているケースもありますし、情報が古くなっている可能性もあります。

睡眠は人間の体の働きですから、是非正しい情報を知って欲しいものです。そのために本書はオススメです。

単に「これをやればいい」と書かれているのではなく、それが人間の体にとってなぜいいのか?体の中でどのような働きが起こっているのか?を丁寧に説明してくれます。

例えば、以下のような話は聞いたことがあるかもしれません。しかし、なぜそれがいいのか理解している人は少ないでしょう。

  • 日中は太陽光を浴びた方がいい
  • カフェインの摂取量とタイミングには気をつけた方がいい
  • 寝る前にブルーライトは浴びない方がいい
  • 寝る前に温かい飲み物を飲んだ方がいい
  • 日中は少しでも運動した方がいい

また、睡眠に関する知識は多岐にわたるものですが、インターネット上にあるのは断片的なものばかりで体系的にまとまっているものはなかなかありません。本書にはなんとなく聞いたことのある話も含まれいるでしょうが、それらを体系的に学べるという意味でも本書を読む価値は大いにあります。

4時起きが苦でなくなる衝撃!

本書を読んで取り入れられるところを片っ端から取り入れて見たところ、睡眠革命と言えるほどの衝撃がありました。

睡眠の質は確かに上がりましたし、睡眠の質を上げるために生活全体がうまくチューニングされ始めたのです。

その中の最高の成果といえば、4時前に自然に目が覚めて仕事に集中できるようになったことです。サラリーマン時代は4時起き生活を続けていたことがありましたが、それは出社時間までになんとか個人事業のための時間を作ろうという、ある意味では緊急性のある対応だったのです。

フリーランスになり、自らの会社を立ち上げて自由に時間を使えるようになってからはなかなか4時起きできなくなっていました。それが本書を読んだのをきっかけに睡眠に関する様々な試行錯誤に取り組み始め、今では目覚ましがなる4時より少し前に自然に目が覚めて活動し始める生活も珍しくなくなりました。アンビリーバブル!

そういう意味で、本書は私の生活を一変させてくれた一冊です。

本書を読んで私が取り入れた習慣やアイテムなどについてもお話ししていきたいのですが…おっと残念、それを書くだけのスペースはここにはもう無いようです。それはまた別の機会に。

貴下の従順なる下僕 松崎より

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システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。