AirPodsを1年使ってみて分かったイマイチなポイント6つ

AirPods

私の愛しいアップルパイへ

2017年4月、AppleのAirPodsを購入したことはあなたもご存知の通りです。最初こそ新しい製品を無邪気に受け入れていたものですが、あれから1年と半年ほどこの左右独立型のBluetoothイヤホンを使ってきましたが、価格の割にはかなり残念だという結論に至りました。今ではまるで冷めた老夫婦みたいな関係です。ジーザス!

現状、左右独立型のBluetoothイヤホンとしてはなかなかの出来だとは思うのですが、世にある様々なヘッドホン・イヤホンと比較するとだいぶ見劣りするなと感じます。かくして怒れる男となったjMatsuzakiはAirPodsがイマイチな理由について6つお話しすることにします。

AirPodsを1年使ってみて分かったイマイチなポイント6つ

汚れる箇所が多く、頻繁な掃除が不可欠

AirPodsにはいくつかのくぼみがあり、そこに埃や耳垢が入りやすいです。このくぼみは小さく指や綿棒では取り除くことができません。

▼掃除すべき場所は3箇所、両耳で計6箇所あります。特に音の出る部分のくぼみは最悪で、使うたびに汚れます

AirPodsの汚れがたまるくぼみ_1

AirPodsの汚れがたまるくぼみ_2

ベストな掃除方法は歯ブラシを使うことです。それも毎日使うなら3日に一回くらいは掃除が必要でしょう。一回の掃除には1分もかかりませんが億劫なのことには変わりありません。それに掃除タイミングの間にくぼみが汚れると、悶々とした気持ちでAirPodsを使い続けることになります。

たまに私がAirPodsを使っているのか、私がAirPodsに使われているのかが分からなくなるときがあります。

音質が悪く、音楽が聴くに耐えない

他のイヤホンやヘッドホンと比較すると、AirPodsは聴くに耐えないほど音質が悪いです。正直なところ、気の抜けたダイエットコークみたいな音楽だったらまだしも、私はお気に入りの音楽をAirPodsで聴きたくありません。作品への冒涜のように感じるからです。

中低音以下がローカットのイコライザーでバッサリカットされ、高音がハイシェルフ型のイコライザーで少し持ち上げられたような薄っぺらな音質にはとても我慢なりません。

左右独立型のBluetoothイヤホンの中ではまずまずの音質なのでしょう。しかし、それはまだとても音楽を聴くには耐えません。

音漏れするので、音楽を楽しみづらい

AirPodsはカナル型ではなく耳にそっと入れるタイプのイヤホンなので音漏れも激しいです。電車の中などでは音漏れを恐れてガッツリ音量を落とさなければならないでしょう。然もなくば隣に座った貴婦人から苦情を言われることになります。

ただでさえ音質が悪いのに、さらにはガッツリ音量も下げないといけないのです。そもそも音漏れを気にして頻繁に音量調整しなければならないのがストレスです。まるでペルシャの乙女みたいに扱いの難しいイヤホンです。

90分程度の連続使用で電池が切れる

AirPodsで音楽を聴けなくなって以来、ミーティング時専用のイヤホンとして使っていますが、それでもイマイチな点があります。それは大体90分程度の連続使用で電池が切れてしまう点です。たったの90分で!?

ミーティングによっては90分〜120分以上の時間がかかることだってあります。そのとき、AirPodsは惨めにもヘナヘナとした気の抜けた音を出して逝ってしまうのです。その度にミーティングを一時中断してヘッドホンを探してきて付け直すなどの手間が発生します。

そのようなやり取りはこのスマートなjMatsuzakiには似つかわしくないとあなたも感じていると私は信じています。

装着感が悪く早歩きでもポロっと外れる

正直に言うなれば装着感は最悪です。まぁ、このそっと耳に入る感じが気にいる人もいるのでしょう。しかし、ちょっと早歩きしただけでポロリと外れてしまうのはいただけません。

家を出る準備をして、AirPodsを装着して意気揚々と家を出る。電車を調べてみると、ちょっと早歩きした方が良さそうだ。おっと、それならAirPodsは外しておこう…この流れに何度うんざりしたか分かりません。

それ以外にも、例えば飛行機や電車の中で居眠りしそうになったら注意しなければなりません。AirPodsをつけたまま居眠りし、左右に少しでも頭を傾けたらAirPodsがするりと抜け落ちてしまうからです。これでAirPodsの片方をなくした人は相当いるのではないでしょうか?

装着時に耳からはみ出る感じが普通にダサい

AirPodsはマイクを内蔵していることもあり、耳に装着すると棒状の部分が少し耳からはみ出るスタイルになります。

あなたも街中で見たことがあると思いますが、とてもエレガントとは言えない出来です。

耳からうどんの画像

数えきれない人にしたり顔で「耳からうどん」などという上手くも面白くもないおよそ誰もが想像しうる最も凡庸な比喩に愛想笑いする日々にはウンザリです。

左右独立型のBluetoothイヤホンとしてはまずまずの出来ではある

無論、AirPodsが最悪最低の商品だというつもりはありません。左右独立型のBluetoothイヤホンとしてはまずまずの出来でしょう。取り回しが楽でストレスフリーな面が多々ありますし、充電は思ったより早いですし、ペアリングはスムーズですし、ケースも小さめで持ち運びも楽ですし、マイク内蔵なので短時間の電話などには重宝します。

ただ、上記のイマイチな点を考慮すると数万円払って買うものでは無いなと感じます。現状の技術力だと左右独立型のBluetoothイヤホン自体がまだ実用に耐えるレベルでは無いのでしょう。いまや我がAirPodsは短時間で終わる電話かミーティングのときに手元にあれば使うくらいの役割です。

そういうわけで、私は普段使いできてBluetoothで繋がるヘッドホンとして「Beats Studio 3」に切り替えました。これには大変満足していて、最近は生きるのが楽しいです。

貴下の従順なる下僕 松崎より

著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。