私の愛しいアップルパイへ
そうだ、確か以前あなたはコンサートホールに力強く響くティンパニのような我が心臓の鼓動に一度身を委ねてみたいとおっしゃっていましたよね。その夢が思いもよらぬ形で叶いそうですよ。
というのも、Apple Watch Series 4の新機能で心電図が測れるようになったのです。この機能は心電図を意味する英語「electrocardiogram」の略でECGとも呼ばれています。
Apple WatchはSeries 4では健康管理面の機能が大きくアップデートされ、心電図機能も目玉機能の1つとなっていました。私もさっそく私の勇敢に動作する心臓の様子を心電図機能を使って計測してみましたので、ご報告します。
Apple Watch Series 4のECG(心電図機能)に対応している国
Apple Watch Series 4の心電図機能とは、その名の通りApple Watchで心電図を計測できる機能です。Apple Watchに指を当てるだけで心電図を測定し、不整脈や心房細動などを検出してくれます。
Apple Watch Series 4の心電図機能は医療に関わる機能であるため規制が厳しく、国ごとに対応状況が違います。2019年5月時点でアメリカ、香港、ヨーロッパ各国でしか使えない機能となっております。日本は未対応です。
私はドイツ在住でドイツでApple Watchを購入したため、心電図機能が認可されました。そういうわけでApple Watch Series 4の心電図機能を使ってみた様子をお知らせしましょう。
Apple Watch Series 4で心電図を測定する方法
▼Apple Watch Series 4の心電図機能はWatchOS 5.1.2以降で使えます。WatchOSのiOSのWatchアプリの「一般」→「情報」から閲覧できます。
▼ Apple Watch内に心電図アプリがインストールされます。
▼心電図アプリを起動してDigital Crownに親指をあてます。
▼親指を30秒Digital Crownにあててそのまま静止します。
▼30秒が経つと結果が表示されます。
▼「症状を追加」を押すと心電図のレポートと共に今の自分が感じている症状をログとして残せます。
▼iPhoneアプリの「ヘルスケア」を使えば過去の心電図アプリで測定した記録が見られます。
▼それぞれのグラフをタップすると、さらに詳細な結果を確認できます。
▼「医師に渡すためにPDFを書き出す」を使用すると以下のようなデータをPDFファイルとして書き出せます。
心電図機能は自分の健康状態をモニタリングできるだけでなく、医師に信頼性のあるデータを提示できるメリットがあります。
実際、世界でこの心電図機能によって命を救われたり、健康を促進したりする事例が増えているようです。Appleの現CEOであるTim Cookもツイートしています。
Glad to hear your husband is feeling better, Elissa. Stories like yours inspire us — thanks for letting us know! https://t.co/A7eV4tgS4U
— Tim Cook (@tim_cook) January 16, 2019
Apple Watchで健康管理が促進される
Apple Watchを身につけていて一番メリットを感じているのは健康に関するモニタリングが日常的に可能になったことです。今回の心電図機能を始め、脈拍を測ったり、睡眠リズムを細かく測定したりと助かっています。
私は前回の健康診断で洞性徐脈と診断されたこともあり心電図については特に心配になっていました。もちろんApple Watchの測定は100%信頼できるものではなく、あくまで参考レベルに留める必要はあります。しかし、全く測定できないよりも安心感はずっと高いです。
これからもApple Watchを活用しながら、健康状態を改善していければと考えています。
貴下の従順なる下僕 松崎より