私の愛しいアップルパイへ
多くのカレンダーでは一週間の始まりを月曜日か日曜日に設定できます。日本では月曜日なことが多いかもしれませんが、私は必ず日曜日始まりでカレンダーを使います。
なぜかって?あなたならそう聞いてくださると思いましたよ。
週末ではなく週初に自分の計画を作る
月曜日始まりのカレンダーだと土日が週末ということになります。これだと大半の方は一週間がいつもの仕事でスタートすることになります。つまり決められた仕事、計画をまずこなして週末に休むという流れが自然に生まれます。
私は「自分の計画を持たなければ他人の計画に組み込まれるだけ」という言葉を信じています。つまり、一歩立ち止まって何よりも先に自分の計画を作り、いまの自分にとって何が重要かを再確認する習慣がなければ、大して重要でないことに流されやすくなるということです。
一週間は習慣の基本的な単位です。月曜日になって仕事が始まってしまえば、予期せぬ仕事やイベントがいくつも降りかかってしまうかもしれません。自分の計画を作る余裕を作るのは難しいでしょう。週末になったら休みの日くらいゆっくりさせてくれとソファーでゴロゴロするしかなくなります。
そこで、日曜日を週初として定義することになります。日曜日のうちにこれから一週間の計画をたて、いま自分が何をすべきかの優先度についてあらためて考えます。
自分が自由に使える割合の多い日曜日を週初とすれば、いまの自分にとって何が重要かを考える余白が生まれ、されにそれに最初に取り掛かる時間を得ることもできます。
スタートダッシュの日曜日とラストスパートの土曜日
一週間を月曜日始まりとして考えると、土日は週末ということになります。一週間を日曜日始まりとして考えると、日曜日が週初で、土曜日が週末ということになります。
こうすることで、日曜日はスタートダッシュの日とし、土曜日はラストスパートの日として使うことができます。
日曜日には先週一週間を振り返り、これから一週間の計画を立て、またそれに最初に取り掛かる時間を得ることができます。
土曜日は日曜日に立てた計画のうちで完了できなかったものを手がけるラストスパートとして使えます。もちろん、一週間の様子をみて回復や休息が必要だと思えば、土曜日をそれにあてることができます。
自らの生活を主体的に構築すべく日曜日と土曜日にこういった役割を与え、流れを作り上げる上では、カレンダーの始まりは日曜日にするのが妥当となるでしょう。
重要なことから先に始める癖を作る
「カレンダーが月曜始まりだろうが日曜始まりだろうが時間が増えるわけではないし、馬鹿馬鹿しい!」などといったことをあなたが言うとは思えませんが、一応そのような一般的に予測されうる反論に対する補足もして、この甘美な手紙の締めとしたいと思います。
日曜日を一週間の計画を立て、それに最初に取り組むための曜日として定義することは、自分の中に「緊急なことよりも、重要なことにまず手をつけ始める癖」を作る意思表示になります。
時間が無いという不毛な言い訳に妥協するのではなく、すべてのことをするだけの時間はないが本当に重要なことをするだけの時間はあるという行動指針を作ります。日曜始まりのカレンダーはそういったメッセージとしても機能するようになります。
日曜始まりのカレンダーを見るたびに、重要なことから先に手をつける習慣を思い出すので、私はいつでも日曜始まりのカレンダーを使うようにしています。
貴下の従順なる下僕 松崎より