私の愛しいアップルパイへ
まさか結婚の報告かと思いましたか? ハッハー!
ところがどっこい! ええ、そのとおりなのです。
ドイツ人の方と結婚します
私こと愉快なjMatsuzakiはこの度ベルリンで出会った方と結婚する運びとなりました。名前はここでは仮にSophiaとしておきましょう。
ダンケ、ダンケ、三たびダンケ! そんなに祝っていただけるとは思いませんでした。
Sophiaはイタリア人とドイツ人のハーフで、国籍はドイツ人です。イタリア人らしい吸い込まれるような大きな瞳が特徴的な麗しきお方です。
出身は南ドイツのバイエルン州で、音楽、役者、ジャーナリストを仕事とするフリーランスの方です。
最近の私たちはというと、1940年にベルリンで調印された日独伊三国同盟によって枢軸国の基礎となった各国の血をすべて備える完璧なアーリア人の家族になれる、などと他愛もない会話で盛り上がっています。
正確には先日ローマでプロポーズして婚約したところでして、正式な手続はこれからとなります。ただし、ドイツは通常でも結婚の手続に半年近い期間がかかるのと、国際結婚であり通常よりも手続が煩雑なことから、実際に入籍するまでは時間がかかる見込みです。
とはいえ、あなたにはテンションの高いうちにご報告しておこうと思い、筆を取りました。
ベルリン移住で文字どおり人生が変わりました
4年前、2017年にベルリンへの移住を決めた時には不安でいっぱいでした。環境に馴染めず半年くらいで日本に帰ってくることになるのではと考えることもありました。移住したって右往左往するばかりで何もできないのではと考えることもありました。
実際のところ、「根のないところに移住したって、実になるはずがないであろう!」などという無粋な匿名メッセージがかの現代最大の発明であるソーシャルネットワークなんぞとやらから届いたこともあります。
しかし、幸いそれも杞憂というものでした。ドイツの生活はもちろんたいへんなことも多々ありますが、それを補って余りあるほど毎日が刺激的で楽しみに溢れています。
ドイツへの移住は我が人生のあらゆる面で決定的な転機となりました。そして、それは私の最も予想外の方面においても決定的な転機をもたらしてくれました。結婚という形で。
これからはドイツで家庭をもつことになるので、さらにドイツ生活に慣れていけるよう気を引き締めています(ちなみに住む目的で日本に帰るつもりはありません。旅行には年に1回か2回行けたらと思っています)。
ドイツの言語や文化にもっと馴染めるよう時間を費やしていくつもりです。また、 結婚を機に引っ越しなどで生活も大きく変わることになるので、これからも慌ただしい日々が続きそうです。
そのあたりの生活の変化についても定期的にあなたにお伝えしていきます。
おっと、Sophiaが呼んでる。そろそろ行かなくちゃ。また連絡します。
貴下の従順なる下僕 松崎より