私の愛しいアップルパイへ
2018年4月にドイツの首都ベルリンへと海外移住してから早10ヶ月ほど経過しましたが、いかがお過ごしでしょうか?そちらはお変わりないようで安心しました
私はというと10ヶ月間でベルリン生活を堪能してきました。今日は初めて海外移住してみて10ヶ月が経った今、海外生活の率直な感想をまとめてみます。
ちなみに、結果から言うと海外移住は最高です。移住して良かったです。ハッハー!
海外移住してみて特に良かったこと
まずは海外移住してみて特に良かったことを整理してみます。
生活の一つ一つが刺激的で楽しい
一番良いのは生活の1つ1つが日本とあまりに違くて新鮮で生きるのが楽しいです。
だいたい毎日散歩するのですが、散歩しながら街並みを眺めているだけで楽しくてワクワクします。
私は常に刺激的な変化を求めるタイプなのですが、海外移住はこの尽きることない好奇心を毎日ガンガン刺激してくれるので、楽しくて仕方ないです。
日常のほんの些細なことの1つ1つが楽しい。こんな幸せなことが他にあるでしょうか?(否、ない!)
多国籍の友達ができる
海外生活の醍醐味といえばやはり今までは知り合えなかった国の友達が増えることではないでしょうか。
私は今通ってるドイツ語学校の学生を中心に数十人の多国籍の友達ができました。毎週パーティーがあって、学校外でも仲が良いです。
ベルリンは夜が長く、だいたい21時くらいに集まって朝方までだべっています。土日は24時間電車が動いているので、海外の友達と話したいだけ話して好きなタイミングで帰ります。
国が違うと常識が違うので、ほんの些細なことでも違いがあって会話が楽しいです。
国全体が緩くて心地良い
こちらに越してきてあらためて感じたのは日本は堅苦しいということです。もちろんそれによる良い点は数多くあるのですが、私自身かなりしんどさを感じていたのだなと、こちらに来て初めて自覚しました。
こちらは日本に比べると時間にルーズですし(それでもドイツはヨーロッパではかなりマシな方)、残業はほとんどなく、店員さんも日本のような過剰なサービスがなくフレンドリーで、昼間からみんな外でビールを飲み歩いてますし、公園の草むらでシートも敷かずに横になってる人がいっぱいいます。
緩さを尊重する文化ができているので過ごしていて居心地が良いです。
近隣のヨーロッパに行き放題
これはドイツ・ベルリンの最高の点の1つですが、ドイツはヨーロッパのど真ん中に位置するので、ヨーロッパに行き放題です。
東西南北どこに行くにしても、バスで数千円で行けてしまいます。飛行機を使っても片道1万円を超えることはまずありません。
フランス、イタリア、スペイン、イギリス、オランダとすぐ行ける国を挙げればキリがありませんが、移住すればドイツだけでなくヨーロッパ各国にふらっと遊びに行ける贅沢が堪能できます。海外に出ると日本から行きづらい外国にふらっと行けるのが最高ですね。
あまりホームシックは感じない
関東から離れて住むのは初めてだったのでホームシック的なこともあるかと心配あったのですが、そんなことはほとんどありませんでした。
基本ベルリンの生活は楽しいので故郷を恋しく思うことはほとんどありません。
さらに、現代はインターネットを通して文字通り24時間繋がっており、日本の友達と日に何度もメッセージのやりとりや、頻繁に音声チャットもしてるので、日本と離れている感覚は薄いです。
仕事もリモートで問題なくできる
関連して、日本との仕事もほとんど滞りなく進められています。
やはり海外移住で一番心配したのは仕事ですが、最近ではリモートで仕事を進めるための環境とサービスがかなり整ってきているので、ほとんどストレスなく仕事できています。
実際、日本にいた頃とほとんど同じ事業を回していますが、今のところ不便を感じたことはほとんどありませんし、海外移住を理由にやめた仕事もありません。
音楽のセンスが抜群に良い
これも国によるでしょうが、ドイツ・ベルリンはふとした時に街中やレストランなどで聴こえてくる音楽のセンスが抜群に良いです。17世紀以降の音楽史で最重要な国といえばやはりイギリス、アメリカ、ドイツでしょう。国として音楽のレベルが高いので住んでて気持ちがいいです。
私がライフワークとして作曲していることもありますが、日本だと街中やレストランで聴くに耐えない音楽が聴こえてきてやむなくヘッドホンでガードするということが度々ありました。
ドイツはやはり18世紀のバッハ以降世界の音楽界を牽引してきましたし、ロック以降もエレクトロの分野で音楽界を牽引してきました。特にベルリンはその両方で極めて重要な位置を担っているだけあって、音楽のセンスは抜群です。
クラブの質がめちゃくちゃ高い
これも音楽に関連しますが、やはりヨーロッパ、特にイギリスやドイツなどはクラブ文化が高度に発展しているので、クラブ通いが楽しいです。週末はよくクラブに行きますが、日本の似非クラブとはレベルが違います。
日本と違ってこちらはクラブ音楽を愛する人々が集う側面が強く、音楽も雰囲気もCoooooolでうっとりできます。特にベルリンのクラブ文化は世界的にもユニークなので通ってて飽きません。音楽だけでなく、雰囲気が最高で、ベルリンに来て人生の楽しみが1つ増えました。
海外移住のイマイチな点
海外移住の良い点だけでなく、イマイチな点も挙げておきましょう。なぜかって?なぜなら私は紳士だからです。
日本食がやたら恋しくなる
やはり最初に辛さを感じたのは日本食への恋しさです。ドイツはあまり日本食が発展しておらず、あっても冗談みたいな寿司くらいです。やはりヨーロッパと日本では味付けが大きく異なるので、日本食はもちろん醤油、味噌、出汁の味が恋しくなります。
そもそも日本を出て思うのは、やはり日本は食のレベルが全体的に高いということです。ドイツ・ベルリンも決して食のレベルが低いわけでもないのですが、やはり日本の方が全体的に美味しいというか、質が高いです。
もちろんベルリンもピザやチーズ、ステーキやウィンナーやパン、ビールやワインなどは日本と比較できないくらいレベルが高く、野菜や果物も日本より安くて豊富なので一長一短な所はあるのですが、やはり食に関しては海外移住の一番のハードルと感じています。
そういうわけで私は日本に帰った時には思いつく限りの日本食の食品を買い溜めてベルリンに持ち込んでいます。
日本の友達との飲み会をしたい
日本の友達と毎日テキストでやり取りをして、ビデオチャットもしてるのですが、やはり直接会っての対話とは違います。
私はよく仲の良い友人と連日飲み会に行っていたので、「久々にあいつと飲みに行きたいなぁ」と思うことが時折あります。
こちらの友達ともよく飲むのですが、やはり日本の友達と母国語で語り明かす時のように深い話はできないので(そんなに英語もドイツ語も喋れない私の問題でもあるのですが…)、やはり不完全燃焼な時もあります。
ドラッグ文化が身近にある
こちらは日本よりずっとドラッグ文化が身近にあるので、たまに恐怖を覚えることもあります。駅の近くでは普通に売人に声をかけられますし、マリファナに至っては少量の所持なら合法なのでみんな街中で当たり前に吸ってます。
日本人からするとやはり薬物は怖いですし、私なんぞ両親が元警察官なので薬物には悪いイメージが強く根付いています。
実際、ドイツでは薬物で人生を棒にする人の話も聞くので、ドラッグカルチャーの身近さというのは海外移住のリスクの1つと言えます。
ユーロは高い
シンプルにイマイチな点として、ユーロが高いです。日本でも買える製品をこちらで買おうとすると、だいたい3割くらい高くなります。しかもこちらは消費税が最大で20%近くつくので、実際にはもっと高く感じます。
例えばApple製品なんかは日本円に換算すると、日本で買うよりだいぶ高いです。ですから、物によっては日本に帰った時に買うことも多いです。
もちろん逆に物価の安い国に行けば通貨が変わること自体はメリットになる点ではあるので、移住先の通貨がどこくらいかはよく検討した方が良さそうです。
ヨーロッパ北部の冬は辛い
これも海外移住というか国によりますが、ヨーロッパ北部の冬は厳しいです。
最低気温は-10℃前後で、東京に住んでいた私からするとかなり寒いです。それだけでなく、地味に辛いのが最低気温と最高気温の温度差がほとんどないことです。
極めつけに、冬のベルリンは日が短いだけでなくほとんど太陽が出ません。これがかなり辛く、どうしても気分が下向きになります。ヨーロッパ北部では実に3割もの人が冬季鬱に悩まされると聞きます。冬季鬱までいかなくともこうも太陽が出ないと少なからず影響を受けます。
ドイツ語の壁は厚い
最後にドイツ語の壁は厚いということです。日本人の場合、外国に行くとほぼ100%現地の言葉を習得する必要があるでしょう。
働きながら第二言語を習得するのはなかなか大変です。特にドイツ語は文法に癖があって英語と比べると習得の難易度が高めです。
私は週に5日、1回3時間ドイツ語学校に通っており、もう半年ほど通っているのですが、いまだに日常会話が精一杯という感じです。
ベルリンは英語が通じるというのが幸いですが、とはいえドイツ語も何かと重要なので習っています。しかし、ドイツ語の壁は非常に熱く、日々格闘しています…
ベルリンに海外移住して大正解だったと感じた10ヶ月
後半イマイチなところもいくつか挙げましたが、私の中ではそれらが取るに足らないと思えるくらい移住して良かったと感じています。
10ヶ月経ってもその感覚は薄れるどころか日増しに上がっているくらいで、海外移住を決断した自分を誉めてあげたいくらいこちらの生活に満足しています。ベルリンは私やあなたのようなCoooooolでSweeeeeetな人材にはぴったりの都市でしょう。
今まで自分の住んでいる街にこれほど好奇心や愛着を感じたことは無かったと断言できるほどで、まだまだベルリンにはお世話になりそうです。何年住むかは明確には決めていませんが、永住権も貪欲に狙っていくつもりです。
▼ベルリンでの暮らしに関しては以下のメディアでも扱っていますので、ご興味あればこちらもご覧ください。
貴下の従順なる下僕 松崎より