収入のあてもなく脱サラしてから9ヶ月の私が、どんな仕事で生活しているかリアルな情報を共有します

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私の愛しいアップルパイへ

2012年の10月末にシステム会社を辞めてから9ヶ月。会社を続けながらブログを書き続け、定期的にセミナーなどで登壇していた私は「この私ならどうにかなる!なぜなら私とあなたの人生だけは喜劇だと信じているからだ!!」と思って会社を辞めました。もはや会社のビジョンと私のビジョンは大きく乖離してしまっていたからです。

辞める当時はまったく副収入などない状態でした。それでも組織の末端にいるサラリーマンが収入のあてもなく会社を辞めたら、どんな道があるんだろうという興味が勝ったので早々に辞めることにしました。

最初の一年はきっと辛い一年になると覚悟していましたが、思った通りそれなりに辛い一年目を噛み締めています。ただ、同時に幸せでもあります。「報われない努力」より「目的なき労働」の方がずっと馬鹿げていると常々感じていたからです。

最近では生活パターンも少しずつ固まりつつあるので、私がどんな生活をしているか共有しておきます。仕事はその人の状況や環境によって大きく変わることと思いますが、今日は私の場合ということでなるべく具体的な話をしていきます。

脱サラして9ヶ月の私は、日々どんな仕事で生活しているのか?

とにかく今は色々なパターンの仕事に触れることに専念しています。色々なやり方をやってみてから、自分の最もあったやり方を見極めるためです。

だいたい常時15近いプロジェクトを同時並行的に進めています。ひと通り振り返ってみたところ、大きく8つのパターンがありそうです。

1.ブログの執筆による広告収入
2.書籍の執筆による印税収入
3.個人でセミナーを開催する
4.人のセミナーにジョイントする
5.ECサイト経由で商品を販売する
6.個人向けオンラインサービスを提供する
7.企業向けにサービスを提供する
8.企業に定期的に勤務する

1つ1つ説明していきましょう。

1.ブログの執筆による広告収入

この愛すべきブログに広告を掲載することで、広告主から収入が得られます。

ブログに掲載している広告の種類は大きく2つあって、1つは私がオススメした書籍などの商品がこのブログ経由で購入されることで、商品価格の数%が報酬として私に入るものです。もう1つは所謂コンテンツマッチ型の広告と言われるもので、私の記事の内容にマッチした広告が自動的に表示され、広告がクリックされることで報酬が得られます。

1回の報酬自体は数十円に過ぎませんが、ブログに安定したアクセスがあればある程度の収入になります。目安としては、頑張ればPV(ページビュー)の半分くらいの収入は得られるようです。

リアルな数字を出すと、私のブログはだいたい月間で13万PV~15万PVくらいで、毎月5~6万円位の収入になってます。PVの半分には達していませんが、あまり広告の数や配置をメンテナンスしていないので、もう少しチューニングすれば収入の割合を上げられそうです。

2.書籍の執筆による印税収入

実際の出版は先になりますが、とある出版社を経由して書籍の出版が予定されています。

出版社に企画を通したもので、監修してくれる方や編集してくれる方、販売店との調整をしてくれる方が動いてくれています。

これによる最も大きいメリットは、自分が宣伝しなくても、書店に本が並ぶことである程度の知名度アップや売り上げにつながる可能性があることです。

広告収入のような間接的な売上ではなく、自身のコンテンツをダイレクトに販売でき、しかも自分のブログの読者さんの枠を超えて販売できる可能性があるため、収入源の幅を広げることが期待できます。

実際に収入が入るのはまだ先なので具体的な数字が出しづらいのですが、来月に出版する電子書籍は売上の20%が私の収入になります。

3.個人でセミナーを開催する

月に1回~2回くらい個人セミナーを開催しています。大きなテーマは2つあって、時間管理やタスク管理などのセルフマネジメントを中心としたものと、主にブログを中心とした個人の情報発信に関するものを取り扱っています。

自分が主体となってコンテンツを考えるので、内容はかなり自由に作りこむことができますし、自分の情熱を100%込められます。また、広告収入や出版とは違ってセミナーによる売上は経費を引いた額が100%ダイレクトに自分に入ってくるので、一時的な収入としては大きいです。

しかし、集客は完全に自分の力に依存するので、コンテンツの作り込みとは別に集客に注力しないといけないのがネックです。参加者が少なくても労力は変わらないので、集客にはかなり神経を使います。

収入は集客状況によりますが、だいたい1回のセミナーで5万~7万円くらいの収入にはなります。

4.人のセミナーにジョイントする

私個人のセミナーとは別に、他の個人で活動している方と協業してセミナーを開催することがあります。

これによる一番のメリットは、人と力をあわせて集客できることであり、自分の知名度アップを図れることです。新たな顧客にリーチできれば、自分のブログの読者になってくれたり、今後の個人セミナーに参加してくれたりと次につなげることができます。

その代わり、主催の方や自分以外の講師の方と報酬を分け合うかたちになるので、当然収入は個人でやる場合より下がります。場合によっては無償で登壇することもあります。そのため、本当に次のステップにつながると思えるイベントで無ければ、時間を消費するだけになってしまうため、見極めが重要になります。

収入はイベントや登壇時間によってピンキリですが、私の場合は1回の登壇で5千円~3万円くらいのギャラを貰えることがあります。

5.ECサイト経由で商品を販売する

セミナーによる収入は、私がその場でつきっきりになってコンテンツを提供し、その場に参加者してくれた方から報酬をもらうモデルです。これだと、収入額は私がどれだけ時間を使ったかに比例してしまいます。これでは時間的な制約と場所的な制約に囚われてしまいます。

そこで最近始めたのがECサイトを開設してオンラインでダイレクトに商品を販売することです。

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これなら地方の方にも商品をお届けすることができますし、一度コンテンツを作ってしまえば後はどれだけ売れても自分の時間を食うことはありません。ここでは私の過去のセミナー動画や資料、グッズや自作曲などのデータを販売しております。

開設してから2ヶ月ほど経ちましたが、月に2万~3万円くらいの収入につながっています。1つ1つの商品は決して高額ではありませんが、商品の売買は完全に自動化されていて作業負荷がないため、大変心強いです。

6.個人向けオンラインサービスを提供する

セミナーを開催してその都度集客するスタイルとは別に、個人向けに1ヶ月程度のサービスをオンラインで提供するスタイルも実施し始めました。

私が実際に行なっているのは、セミナーの参加者やセミナー動画の購入者に限定して、30日間ブログの記事をレビューしてフィードバックするというものです。

これだとオフラインのセミナーとは違って商品が売れたときに動けば良いので、商品が売れなかった場合のリスクが限りなく低いです。セミナーの場合、開催すると決めてから集客を始めるので、まったく集客できなかった場合のリスクを内包しているからです。

コンテンツを提供し始めて1ヶ月ほど経ちましたが、3万円くらいの収入につながっています。

7.企業向けにサービスを提供する

個人向けの仕事だけでは限界があるのも確かです。企業向けのサービスを提供できると、新たな収入源になりますし、定期的な収入につながりやすいのが嬉しいです。もちろん1回の受注を得るのは大変ですが、積極的に営業してみる価値はあります。

今はとあるコンサルタントの方と協業して、企業向けのWordPressサイトを作る仕事を行なっています。私は個人向けにWordPressのインストールと基本設定をレクチャーするワークショップを定期開催しているので、これをそのまま企業向けに提供しているイメージです。

作業は定型化されているので時間はかなり短時間で済むうえ、1サイトの構築で2~3万円くらいの収入につながります。

8.企業に定期的に勤務する

私は会社を辞めた直後、Frekulという音楽系のWebサービスを提供している会社の事業や彼らの掲げるビジョンに共鳴し、一緒に働くことができないかアプローチしました。

今ではサラリーマン時代に得たシステム開発の知識を活かし、エンジニアの1人としてFrekulのサービス開発を支援しています。現在は週に1度だけ彼らのオフィスに勤務する形で働いています。週に1度と少なめなので、個人の事業とバランスを取りながら働くことができています。

こちらも個人の事業とは別の収入源になりますし、月給というかたちで定期収入になるのは大きいです。

週一勤務ですが月に数万円の収入になります。

大きな「楽しさ」に包含されたやりがいのある生活

幸いなことに、今では月によってはサラリーマン時代の月収を超える月もポツポツとでて来るようになりました。やはり実感するのは、2011年から2年間書き続けてきたブログが全ての核になっていることです。Greeeeeat!

決して余裕のある生活ではありませんし、基本的に休日もなく働いておりますが、「辛さ」も大きな「楽しさ」に包含されているので、幸福感はずっと高いです。これが逆だと余裕があっても不幸です。

当面は、目的に沿った活動を続けることを第一としながら、一時的な収入ではなく定期的な収入で生活基盤を築くことを目標に、トラックの如く突進していきます。もっと具体的に言えば30歳になるまでに週一ペースで自分の楽曲を自由に作れる状況を整えるのが目標です。

▼フリーランスとして生活基盤を築く方法を学ぶ書籍としては、以下の書籍がオススメです。私も自身の仕事を考える上でかなり参考にしました。

貴下の従順なる下僕 松崎より

著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。