脱サラして半年で貯金が0円になったときの話(終)~さらに半年後の今の生活~

medium_6799757796
photo credit: Linh H. Nguyen via photopin cc

私の愛しいアップルパイへ

前回お話した通り、貯金が0円になったのは脱サラして半年後でした。それからさらに半年が経って、今は一年が経ちました。

▼バックナンバー
脱サラして半年で貯金が0円になったときの話
脱サラして半年で貯金が0円になったときの話(2)~実家に帰る苦渋の決断をした日~
脱サラして半年で貯金が0円になったときの話(3)~ガラとの出会い~
脱サラして半年で貯金が0円になったときの話(4)~実家に戻って再起を図る~
脱サラして半年で貯金が0円になったときの話(終)~さらに半年後の今の生活~ ← Just Now!

貯金が0円になってからの話

貯金が0円になった直後、すんでのところで泥水をすする生活を送ることなく生き延びたのは前回お話した通りです。

それ以降私は大理石像の如く冷静になり、今までの問題点と改善策をふまえながら、定期収入を増やす取り組みに注力しました。最初は20万円の定期収入になる仕事を生み出すのは絶望的だと悲観もしました。海を真っ二つに割るより難しいだろってモーセに八つ当たりしたこともありました。情熱を燃やせる仕事で人間ひとり生きることの難しさを実感したんです。

そのうち、悲観ばかりもしてられないので少し発想を変えることにしました。月20万円の定期収入になる仕事をいきなり作るのは大変なので、月1万円の定期収入になる仕事を20やることにしたのです。自分にとって何が最適なやり方かも分かりませんでしたから、とにかく実験のつもりで数多くの仕事をいくつもこなした方が良いだろうという考えもありました。

幸い、脱サラする前に色々な人々と色々な活動をしていたので、今すぐ実行に移せるアイデアは無数にありました。私はできる限り多くのプロジェクトを立ち上げ、常に10〜20のプロジェクトを同時並行的に推し進める状況にしました。

もちろん企画だけ作って立ち上がらなかったものもありますし、効果が薄くてすぐに辞めたものもあります。20とまではいきませんでしたが、それでも定期収入になる仕事が幾つか見つかりました。しかも不思議なことに、最初は月2万円だった仕事が翌月に4万円になり、その次は6万円になり…と順調に育ったものもありました。

そして、さらに半年後の今の生活

今は脱サラして1年が経ちました。1年前のあの頃よりはほんの少しだけ利口になった気がします。プロジェクト数も少しずつ減らし始め、より効果の高いプロジェクトにフォーカスを当て始めています。

現在は実家を出て、もう一度マンション暮らしをしています。もちろんガラと一緒に。

実家に戻って3~4ヶ月が経った頃、ギリギリ2人で暮らせるだけの定期収入の見込みが立ったので、すぐに引っ越しました。

おかげで今もまだギリギリの生活ですが悲観はしていません。細やかな生活は充実しているし、生活基盤はできたのですから後はそこを基点に伸ばせば良いのですから。

これからは、たった2日の休息のためだけに残りの5日をドブに捨てていた頃より、ずっと洗練した時間の使い方できるようになっていくでしょう。実際、今でも少しずつ自分で時間の使い方をコントロールできるスペースが生まれてきました。

このスペースをどんどん広げていけば、自分の好きなことに没頭する最適な環境を作れるでしょう。それは、7日間すべてがBurning!した生活です。

私にとっては、経済的独立とも社会的評価とも依存関係を持たず、ただ大好きな作曲活動に100%没頭することです。小学生の頃に思い描いた理想の生活です。

いま私の脳髄に走った3つの単語。「夢」「希望」「未来」。

▼バックナンバー
脱サラして半年で貯金が0円になったときの話
脱サラして半年で貯金が0円になったときの話(2)~実家に帰る苦渋の決断をした日~
脱サラして半年で貯金が0円になったときの話(3)~ガラとの出会い~
脱サラして半年で貯金が0円になったときの話(4)~実家に戻って再起を図る~
脱サラして半年で貯金が0円になったときの話(終)~さらに半年後の今の生活~ ← Just Now!

貴下の従順なる下僕 松崎より

著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。