たった11文字の単純明快な人生のテーマ設定が、夢を強烈に後押しする原動力となっている

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私の愛しいアップルパイへ

静かで、素晴らしい休日。白いデスクの前でブラックコーヒーをすすりながら、朝日が私を照らしているうちに本を読む。今日の本は「アイデアのちから」でした。この本の中にこんな一節を見つけたんです。

簡潔なアイデアがそれ以上に重要なのは、適切な行動を促すからだ。特に、相手が数多くの選択をしなければならない場合には、なおさらである。

アイデアのちから

思い当たる節があります。ある日、私が自分の人生に定めた単純明快なテーマは、それから今までの私の行動を適切に導いてくれました。

「システム屋から音楽家へ!」

今ならよく分かります。当初、ブログのために掲げたこのたった11文字のフレーズが、私の人生全体にどれほどパワーを与えてくれたことか!

ものごとに優先順位をつける難しさ

優先順位をつけるのはとにかく辛く難しい作業です。自分の人生に深く関わることであれば尚更です。

あれもこれも重要ですし、細かい視点の違いも気になります。しかし、その反対側には、時間は有限であるという非情なる現実も存在しています。なんたるジレンマ!

本書では「三つ言うのは、何も言わないに等しい」とまで書かれています。複数の判断基準があると、行動に移せなくなるからです。

「不可避の」目標を「有益な」目標に優先させる。それだけのことだ。

しかし、「不可避の」目標と、「有益な」目標の判断がつかない場合はどうすればいいのだろう。二つの境界線が曖昧な場合もあるし、二つの「未知の」ものから一方を選ばなくてはならないことも多い。この種の複雑さは、判断を停止させかねない。

アイデアのちから

逆に、自分の人生の核となる部分を簡潔に言い表したフレーズを掲げれば、行動を大きく変えられるでしょう。

単純明快な判断基準が行動を変えるパワーとなる

「システム屋から音楽家へ!」。この簡潔で、具体的で、意味のあるフレーズは、ものごとの優先度を明らかにし、行動を変えるパワーを与えてくれました。

この愛すべきブログに書き記す内容を考えるときはもちろん、日々のあらゆる選択をする上で役立ってきました。そしてこれからも!

「夢を叶える」や「生活を良くする」や「目標に到達する」といった曖昧なフレーズでは、きっとこうはいかなかったでしょう。

私がそうだったように、自分の人生の核となるテーマを、簡潔で、具体的で、意味のあるフレーズで言い表すことができれば、きっとあなたの行動を変える判断基準となるでしょう。

貴下の従順なる下僕 松崎より

著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。