つまらない人生にうんざりしたら読む記事 4: 第二の問題→世界はあんたを軽視することがある

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前回までのjMatsuzaki

人生がつまらないと嘆く松崎少年に「あんたには問題が3つあった」と言うjMatsuzaki。そして、その1つ目の問題は、世界からの要求に努力して応えていくうちに人生が窮屈になったことだと言う。

さらに2つ目の問題について語りはじめるjMatsuzaki…

第二の問題→世界はあんたを軽視することがある

第二の問題はな、世界はあんたを軽視することがあるってことさ。

あんたはずっとこう考えてた。あんたが世界に価値を認めるように、世界にもあんたの価値を認めてもらいたいってなぁ。でも、必ずしもそうはならなかった。

特にあんたを傷つけたのは人から軽視されたときだったろう。成績が悪いとか、運動ができないとかは、大して気にならなかったろうよ。だが人からぞんざいに扱われるのには慣れなかった。

当然だよなぁ。世界の中心は人なんだから。だから成績が悪いことより、人に嘘をつかれたり、ないがしろにされたり、悪口を言われたり、誤解されたり、軽視されるのは耐えられなかった。

怒るというより、心から悲しんだ。人を恨んじまうほどになぁ。それでも何回か続けば学習する。だからあんたもいつしか、世界に期待することを止めちまった

自分がどれほど世界の要求に応えても、世界は報いてくれるわけじゃないって思うことにした。だから、必死に自分を押さえつけた。「そうだ!分かってたじゃないか!世界は期待するほどのものじゃないんだ!」って。

何回もそうするから、それが性格になっちまった。いつからか、あんたは感情を出すのが下手になったなぁ。特に、驚いたり、悲しんだりしなくなった。不満だけが残った。あんたは必死に自衛してたんだ。「世界には期待するほどのことはなにもない。驚いたり、悲しんだりするには値しない。」ってな。

最初から期待しない人間。ものごとを分かったふうに見る人間。夢のない人間。冷めた人間の出来上がりさ。

 

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システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。