私の愛しいアップルパイへ
夢、好きなこと、強み、個人的な目標。これらを見つけることの有用性はあなたも認めてくれるでしょう。しかし、本当にやりたいことというのは必ずしも自明ではない点について注意が必要です。
「幸せになりたい」は抽象的すぎて役立ちませんし、「お金を稼ぎたい」は的外れに思うでしょう。
そこで考え方を変えて、自分がいま得たいと思っている感情にフォーカスしてみます。
本当にやりたいことを探すコツは得たい感情を明確にすること
「本当にやりたいこと」を見つける方法について「史上最強の人生戦略マニュアル」ではこんな鋭い解決策が提示されています。
本当に求めているものが、物や出来事ではなく、それに絡む感情であることに気づけば、目標は、物や出来事から、それに関連する感情に変わる。
史上最強の人生戦略マニュアル 第11章 あなたのゴールラインはどこか?
これは真実をついているでしょう。得たい感情を明確にすれば、自信を持ってやりたいことを選別ようになります。
そして、例えば「お金を稼ぐ」とか「昇級する」とか「旅行に行く」といったことは手段に過ぎないことに気づくでしょう。
それどころか、他の手段でも自分の願望が満たされることにも気づきます。手段が増えればやりたいことを実現するチャンスが増えることになるため重要な気づきになります。
自分が得たいのは強い絆によってもたらされる安心感なのか、自由な表現によって生まれる解放感なのか、尊敬する同志から得られる刺激なのか、偉大な仕事を遂行することで得られる誇りなのか。こういった感情にフォーカスしてやりたいことを深掘りしていけば、本当にやりたいことに辿り着けるはずです。
何が望みかわからなければチャンスに気づくことができない
同じく「史上最強の人生戦略マニュアル」にはこんな一節があります。
自分の望みを突き止め、手に入れるための計画を立て、一生懸命頑張れば、少なくとも、望みに近いものが手に入るかもしれない。いっぽう、もし自分の本当の望みが何かすらわからないのであれば、求めることもできないのは明々白々だ。
何があなたに望むものを与えられるのか、それが特定できなければならない。もし私が世の中を取り仕切っていたとしても、何が望みか教えてもらえなければ、私も望むものをあなたに与えられない。
史上最強の人生戦略マニュアル 第11章 あなたのゴールラインはどこか?
自分が本当に求めているものや目指していることを見つけるのは骨が折れる作業です。また、自分のことは客観的に見ることができないため、自分のやりたいことくらいは理解していると勘違いしがちでもあります。しかし、それを真の意味で見極めようとしなければ、大きく遠回りすることになるでしょう。
上記の引用のとおり、何が望みかわからなければチャンスに気づくことができないからです。自分はどんな感情を抱きたいのかを起点にやりたいことを探せば、大きな一歩になるでしょう。
貴下の従順なる下僕 松崎より