Steamで同時プレイヤー数最高を記録したバトロワ風TPSゲーム「PUBG」の魅力を紹介!

私の愛しいアップルパイへ

私の細く緩やかな生活におけるささやかな趣味の1つはTPSゲームをプレイすることです。ちなみに TPSはThird Person shooterの略で、三人称視点のシューティングゲームのことを指します。簡単にいうとバイオハザードみたいなやつです。なお、似た種類のゲームにFPSゲームがあり、これはFirst Person shooterを指します。こちらはその名の通り一人称視点です。

今日はいま最もホットなTPSゲームPLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(通称PUBG)を紹介します。

▼ゲームはSteamから買えます。

PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(通称PUBG)とは?

いままで数えきれない種類のTPSおよびFPSゲームをプレイして来ましたが、2017年のFPSゲーム界のトレンドは意外にも「バトル・ロワイアル」でした(ちなみにその前はオープワールドのゾンビゲームでした)。

バトル・ロワイアルは高見広春氏の小説であり、深作欣二監督が映画化したことで話題になったあの「バトル・ロワイアル」です。2000年の作品が今また世界を席巻しています。

バトル・ロワイアルについてざっくり説明すると無人島で最後の一人になるまで戦うゲームのことです。このバトル・ロワイアルにインスパイアされたゲームデザイナーのブレンダン・グリーンが、韓国の会社「Bluehole」のもとで開発したのがPLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(通称PUBG)です。

2017年3月にアーリーアクセスが開始して以来、正式リリース前にも関わらず爆発的な人気を集めました。同年8月にはSteam(最も有名なパソコン向けゲーム販売サービス。簡単にいうとPCゲーム専門のAmazon)で最大同時プレイ数が最高を記録するなど、いま最も勢いのあるゲームといっても過言ではないゲームです。

先日はMicrosoft社がコンシューマ機向けの版権を獲得し、2018年にXbox Oneで独占的に販売が開始されることが発表されました。

私もアーリーアクセスのリリースから一ヶ月くらい経った2017年4月からプレイしていますが、何度もプレイしたくなる中毒性にやられています。

興味が湧いて来たでしょうか?

PUBGのルールやプレイの様子など

それではPUBGを実際にプレイしてみた様子をご覧ください。

▼こちらがメインメニューの画面です。自分のプレイヤーとメニューが選べるだけのシンプル設計です。一応服装などを選べますが、能力に差はありません。

▼ゲームをプレイすると、100人ほど集まるまでロビーに入れられます。無人島に100人集まる風景は壮観です。1分くらい経つといよいよゲーム開始です。エキサイティング!

▼ゲームが始まると飛行機に乗せられます。飛行機の軌道は毎回ランダムなので、軌道を読みながら今回はどの街に降りるか検討します。

▼100人で戦うだけあってマップはとても広大です。歩きではとても全部を回ることはできず、車を使っても一苦労です。現状、マップは1種類しかありませんが、広大なので飽きることはありません。間も無くマップ追加のアップデートが入る予定です。

▼マップを観ながらここだというタイミングで飛び降ります。大きな街ほど良い装備が手に入る確率が高いのですが、そのため他のプレイヤーとバッティングしやすいリスクがあります。

▼無人島に降り立ったらすぐに近くの先客のいないであろう建物に入って装備を探し回ります。このときがハラハラ度MAXです!

▼最初の武器ゲット!これで一安心です。武器を見つけられずに一方的に他のプレイヤーに追い回されるほど惨めなゲームはありませんから。

▼隣の建物には更に協力そうな装備が…!図らずしも追い風!

▼武器は銃以外にもヘッドショットのダメージを軽減するヘルメットや、胴体へのダメージを軽減する防弾チョッキなどがあります。それぞれLv1〜Lv3まで三段階あるので、Lv3を見つけられれば大きなアドバンテージになります。

バックパックを持てば所持できる装備が増えるので必須です。バックパックもLv1〜Lv3まであるので、Lv3を目指して徘徊することになります。

▼こちらは武器などの装備を整える画面です。最初は何ももっていないところから始まるのですが、少しずつ装備が整っていく楽しみがあります。

▼武器のアタッチメントも豊富で、良いアタッチメントが見つかれば戦闘を有利に進められます。

▼PUBGではHPが0になるとゲームオーバーとなりますが、回復アイテムもあるので回復アイテムが見つけられると安心感は高まります。アイテムは多種多様です

▼ただし、回復する間も無くHPが0になることもよくあるので注意が必要です。回復が間に合わなければこのように気絶状態になり、とどめを刺されるのを土下座ポーズで待つしか無くなります。

▼やられるとすぐにゲーム終了。今回は91人中48位でした。

▼このようにPUBGでは色々な建物を回りながら装備を集め、いつ出会うかわからない敵を返り討ちにしつつ、最後の一人になるまで生き残るゲームです。

▼PUBGには二人チーム戦と四人チーム戦のモードもあります。これはチームメンバーが車で迎えに来てくれたところ。このような連携もPUBGの醍醐味です。

▼四人で楽しく次の街へドライブ!このあと別のチームと出会ってあっさり壊滅しました…

▼ちなみにこちらは四人チーム戦で念願の1位を獲得した時の画面。感動!

バトロワ風ゲーム「PUBG」の魅力

ゲームの雰囲気は分かっていただけたでしょうか。続いてPUBGがなぜここまで人気が出たのか、その魅力を探っていきましょう。

絶妙に運要素が加味されたTPSゲーム

TPSやFPSはeSportsでも良く扱われるゲームジャンルであり、普通ならスポーツ的な要素がゲームの勝敗を決めることが多いです。それは特にエイム(銃などで相手を狙う操作)の速度と正確さ、臨機応変な立ち回り、チームメンバーとの精密な連携などが主要な要素となります。

一方で、ゲームの上達にスポーツを極めるかのような訓練が必要であることは、ゲームとしてあまりにストイック過ぎるという理由で敬遠されがちでもあります。

PUBGはバトルロワイヤル風ということで、無人島にランダムに存在する武器を回収して徐々に装備を充実させながら戦うことになっています。

つまり、どんなにエイムが速くて立ち回りが上手いプレイヤーが相手でも、相手がフライパンしか持っていないなら余裕で勝つこともできます。敵がサブマシンガンで、こちらがアサルトライフルを持っているなら、一方的に攻撃できることもあります。

▼早い段階でアサルトライフルを見つけることができれば、近くの敵を一掃することも可能でしょう。

また、マップは広大で相手とどの地点で遭遇するかまったくわかりません。遭遇するタイミングも、建物内のアイテムを漁っている時なのか、次の建物に移動中なのかも神のみぞ知るです。

もちろんエイムが正確で速くて立ち回りがうまい方が生き残れる可能性は高いのですが、同じくらい偶然の要素も大きいのです。PUBGは絶妙に腕と運のバランスが保たれていて、素人でも玄人でも同じように楽しめるTPSゲームになっているのです。

こう着状態の生まれないテンポの良いルール設計

プレイヤーが100人いるとはいえ、TPSや FPSは広大なマップだとどうしてもこう着状態が生まれやすいという性質を持っています。というのも、ゲームの性質上敵との戦いは待ち伏せしている方が有利だからです。

入口が一箇所しかない建物に入って伏せた状態で入口を狙っていれば、そうそう負けることはありません。しかし、みんながそのようなプレイをしだしたら平和が訪れる代わりにゲーム性が崩壊します。PUBGには、このようなこう着状態をいい感じに崩してくれる仕組みがうまく機能しています。

まず、5分間隔くらいで広大なマップの有効範囲が徐々に狭められていきます。まさにバトルロワイヤル風な設計です。

▼以下はゲーム開始から数分後のマップです。この時点で白い円の中に入っていなければゲームオーバーになります。

▼白い円の境界線にはこのように水色のバリア的なものが張り巡らされています。向こう側に行くと少しずつダメージを食らっていき、ついにはゲームオーバーになってしまいます。

また、有効範囲の中であっても定期的に戦闘機による爆撃が定期的に行われます。こうすることで、有効範囲の真ん中でずっとキャンプしているといったことができなくなっています。

▼これはちょうど現在地が爆撃地点となり、慌てて近くの建物に避難したところです。他のプレイヤーが居なくてよかった…

また、マップ上にランダムに補給物資が投下されることがあるのですが、この補給物資には通常の建物ではほとんど拾えないような強い装備が梱包されています。そのため、近くにいるプレイヤーは誰もこないうちにどうにか補給物資を拾いたいわけですが、一方で補給物資を拾いにきたプレイヤーを狩るプレイヤーも当然出てきます。

このような駆け引きによって、良い感じにプレイヤーたちが掻き乱され、テンポの良いゲーム進行が実現されています。

負けたらすぐに再チャレンジできる手軽さ

テンポの良さに拍車をかけているのは、負けてもそのゲームの一位が決まるまで待っている必要がないことです。

負けるとそのゲームでの自分の順位が表示され、すぐに次のゲームをやり直せます。もちろん希望するなら観戦も可能です。

▼以下はゲームオーバー画面です。負けてもすぐにロビーへと戻って別のゲームで再チャレンジできるので、ダレることなくハイ次ハイ次とゲームに再チャレンジできます。

1ゲームは最後まで生き残っても30分程度で終わるため、サクッとできてサクッと再チャレンジできます。この気軽に再チャレンジしてゲームをどんどんプレイできるPUBGには中毒性があります。

ストーリー性を完全排除したシンプルな作り

PUBGにはストーリーらしいストーリーはありません。ゲームをプレイするとムービーなどもなくすぐに無人島へと連れられます

ゲームに感動するストーリー求める方も中には居るのかもしれませんが、PUBGは気持ちいいくらいそれを否定してくれます。

よく分からないムービーを観せられるよりは、はやくロードが終わって、はやく対戦して、どんどん自分が上手くなっていく快感の方がずっと上です。

PUBGはストーリー性を排除することでゲーム性としての面白さを徹頭徹尾追求している感じがとても好印象です。

チーム戦も面白いPUBG

PUBGの最も基本的なルールはバトルロワイアルをベースとしているので、自分以外はみんな敵です。これは「Solo」と呼ばれるモードになります。

それ以外に「Duo」と「Squad」というチーム対戦モードもあり、それぞれ二人組、4号四人組でのプレイが可能です。これらバトルロワイアルにはないPUBG独自のモードですが大変人気があります。

DuoやSquadなら味方が接敵したときに横からカバーするとか、一人が囮になって裏を取るなどSoloよりも戦略の幅が大きく広がって面白いのです。チームでうまく連携できたときはとても気持ちがいいです。ちなみに私は最近はもっぱらSquadでプレイしています。

▼これは他のプレイヤーと建物をクリアリングしながら装備を集めているところ。チームメンバーが居ると心強いです。

なお、通常はコンピュータによってランダムに四人チームが決められますが、友人と一緒にプレイするときは友人と同じチームになるように設定もできます。

SoloでPUBGの基本的なルールを覚えたら是非DuoやSquadでのプレイをお勧めいたします。

「ドン勝」のキャッチーさ

PUBGの日本版では100人のうち見事1位に輝くと画面に「勝った!勝った!夕飯はドン勝だ!!」と表示されます。

ドン勝!

ドン勝とはまったくユニークなメッセージです。この「ドン勝」というのが日本のTPSプレイヤーに好意的に受け入れられ、PUBGで1位になることを「ドン勝」と表現する慣習になり、ちょっとしたブームになっています

「今日はガチでドン勝を狙うわ!」や「よっしゃついにドン勝できた!」という具合に、ドン勝の称号が一般化しています。

この「ドン勝」現象は一見取るに足らないように見える馬鹿馬鹿しさがありますが、PUBGがここまで広まった要因として無視できないものだと思っています。ドン勝ってなんか人に言いたくなるキャッチーさがあるんですよね。

実際のところ、きっとあなたもすでにドン勝を目指したいという気持ちが少しずつ芽生え始めているはずです。

ちなみに英語圏だと「WINNER WINNER CHICKEN DINNER!」と表示されるそうです。

PUBGで一緒にドン勝を目指そうではありませんか!

PUBGの魅力は伝わったでしょうか?

アーリーアクセスの最初の頃はゲームの動作が重すぎて不安定だったりあまりオススメし難いゲームだったのですが、最近では数々のアップデートがかかって低スペックパソコンでも十分に楽しめるようになってきました

コンシューマ機での発売も予定されていて更に盛り上がっていきそうなので、ご興味あればプレイしてみてください。ルールがシンプルで腕が悪くても活躍できるのでTPS/FPS初心者にもオススメのゲームです。

▼Steam版はこちらから購入できます。

貴下の従順なる下僕 松崎より

著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。