いま誰もがアートに関する教養を身につけるべき3つの理由

私の愛しいアップルパイへ

今日は月曜日ということで、毎週月曜日朝5:00にTwitterのF太さんと配信している愛すべきラジオ「ひらめきラジオ」を配信しました。今回は少し趣向を変えて「アートについて考える」というテーマで配信しました。




私はアートについて朝から晩まで頭のてっぺんから爪先まで揺り籠から墓場まで考えているような人間ですから、これは実にエキサイティングな回でした。次回もまたアートについて配信する予定ですが、今回お話しした内容の補足をここであなたにお届けしようと思います。

なんでそんなことをしてくれるのかって?それは私が紳士だからですよ。

いま誰もがアートに関する教養を身につけるべき3つの理由

日本ではアートという言葉が乱用されがちな傾向がありますが、ここではクラフト(工芸)に対する純粋なファイン・アート(建築、彫刻、絵画、音楽)をアートとして扱うこととします。改めてアートに関する教養を身につけるべき3つの理由についてお話ししましょう。

死生観と価値観のレベルを上げて人生に自由をもたらす

今ほど混乱に包まれている時代も珍しいでしょう。テクノロジーは進化し続け、幸福論は変化し続け、多くの答えなき問いに晒されています。なぜ働くのか?なぜ成長するのか?なぜ生きるのか?

このような時代においてアートは特に重要な働きをします。それはアートというものが死生観や価値観を醸成するための活動として何千年もの歴史を持った専門分野だからです。

死生観や価値観には答えがないどころか、形もありません。うまく言葉にできないことがほとんどです。かようなものに実体を与えて、読み書きができない人ですら理解できるようにと洗練されてきた独自の言語がアートなのです。

ですから、アートについて知ることは個人の死生観や価値観を深めることに繋がります。そして、死生観や価値観といった高いレベルでの一貫性を持てるようになることで、より具体的な生活レベルで柔軟な選択を可能にします。高い一貫性があれば、低いレベルで神経質になる必要がないからです。

つまり、アートは人生に自由をもたらしてくれるということです。

他人の死生観と価値観を知ることができる

アートはあなた個人の死生観と価値観を醸成するよりも先に社会的な死生観と価値観を知ることを必要とします。他の時代の人々、他の国の人々、赤の他人がどのような死生観と価値観を抱いて生きているのかを知ることがアートを知ることだからです。

これは、現代のビジネスや仕事において最重要なものとして認識されているものでもあります。大量生産、大量消費の時代が終わり、モノの価値はいつになく個人的かつ相対的なものに変化しつつあります。

オタク文化をはじめとして、取るに足らないように思えるあるものが、ある人にとっては命に代えても手に入れたいものになり得るのです。これがごく狭い範囲ではなく、あらゆる商品に適用されつつあるのが現代です。

つまり、個人の死生観と価値観を知ることは、より価値の高い商品を作るためには必須の知識になりつつあるのです。そして、それを学ぶために一番効果的なのがアートを学ぶことなのです。

答えなき問いに答えを出す力が鍛えられる

アートはいかにして生き、いかにして死ぬのかをメインテーマとして扱っているため、常に答えなきところに答えを出すことを求められる活動です。

そして、時代の大転換の真っ只中であり、常識や一般論が崩れてあらゆるものに答えがなくなったのが現代でもあります。なぜ作るのか?なぜ働くのか?なぜ結婚するのか?なぜ買うのか?なぜ出会うのか?なぜ生活するのか?

ある程度の平均的なセオリーがあった前時代とは違って、客観的で画一的な答えを失った我々はいま答えなきところに自ら答えを出す力が求められています。これは人生という大きなレベルだけでなく、特定のプロジェクトの遂行といったミクロのレベルでも同じことです。

どのようにプロジェクトを進めるべきか?誰と一緒にプロジェクトを進めるのか?プロジェクトの答えはなんなのか?本当にやる意味はあるのか?

そういった答えなき問いに自分なりの答えを1つ1つ出しながら他人を巻き込んでいく力がいま最も求められている能力なのです。

そして、何千もの時をかけて答えなき問いに答えを出し続けてきたアートの知識は、そのために大いに役立つでしょう。

アートの教養は人生にも仕事にも役に立つ

アートというとどうも高尚な趣味とか、貴族の暇つぶしといった誤った先入観が広がっているように思います。

しかし、アートというのはただ余暇を充実させるためのものではなく、人間に関わるビジネスや仕事に活用できるものでもあり、個人の人生観をレベルアップするためにも役立つことが分かっていただけたことでしょう。アートの教養を身につけることは人生に柔軟な選択肢をもたらしてくれるでしょう。どえりゃ〜ファンタスティック!

▼最後にアートの入門にオススメの本を挙げておきましょう。

次回も月曜日5:00配信となります。ご興味あれば早寝早起きの習慣定着を目指しつつ、リアルタイム視聴して見てください。




貴下の従順なる下僕 松崎より

著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。