外国語の単語を効率的に覚えられる基本無料のオススメ暗記アプリ3選の比較

私の愛しいアップルパイへ

外国語は聡明なる私とあなたの無限の才能にレバレッジをかける最強の方法であることは言うまでもありません。

習得の対象が英語であろうとドイツ語であろうとロシア語であろうとヘブライ語であろうと、外国語を身につけるうえで立ちはだかる大きなハードルの1つはボキャブラリーでしょう。単語力、語彙、ボキャブラリーを増やすには途方のない量の単語を暗記する必要があります。これは日々の地道な努力が必要です。

暗記にはある程度の力技が必要ですが、幸いなことに最近は暗記効率を高めるスマホアプリが手軽に入手できるようになりました。フラッシュカード(単語帳)型の暗記アプリです。

暗記アプリを使えば外国語の習得の最大のハードルであるボキャブラリーを効率的に身につけられるでしょう。今日は基本無料の暗記アプリの中でも特に有名な3つのスマホアプリを比較しながら紹介します。

オススメの単語暗記スマホアプリ3選の比較

それでは前置きはこのくらいにして赤ちゃんのお尻のようにスムーズにオススメ暗記アプリ3つの比較に入っていきましょう。ちなみに、いずれのサービスもPC版が用意されていますが、今回はその手軽さからアプリを中心にレビューします。機能はスマホもPCもほとんど同じです。

簡単に単語帳が作れる「Quizlet」

Quizletはシンプルな操作と分かりやすいUIで手軽に簡単に自作の単語帳が作れる無料のアプリです。ワンタップでカードに画像を追加できたり、入力した単語の自動読み上げに対応していたりと、自分で単語帳を作るならQuizletがイチオシです。

ちなみに他人が作った単語帳を使うことも可能ですが、この点については次に紹介するAnkiWebの方がオススメです。

欠点としてQuizletはさほど学習効率を高める機能には力が注がれておらず、単語帳を上から順番に表示するかランダムに表示するかくらいしか選べません。ゲーミフィケーションも導入されていますが貧弱です。そのため、暗記する単語が増えてくると学習効率の悪さが目立ちます。

そのため、Quizletはその単語帳を作る手軽さから、カード量がさほど多くなく、暗記の難易度が低めの単語帳を作るときに特にオススメします。

Quizletへアクセス

学習アルゴリズムに優れた「AnkiWeb」

私がメインで使っている単語暗記アプリがこちら「AnkiWeb」です。

AnkiWebはQuizletほど画面が洗練されていないのですが、学習効率を最大化するアルゴリズムが実装されています。一日に新しく覚える最適な単語量や適切な復習間隔を計算してくれるのです。

アルゴリズムにはSRS(日本では「間隔反復」「間隔伸張法」とも)と呼ばれるものを採用しており、復習の間隔を徐々に延ばして効果的に記憶に定着させるようになっています。AnkiWebではSRS アルゴリズムの中でもSM2(SuperMemo2)と呼ばれるアルゴリズムが採用されています。以下に詳細が解説されておりますので、ご興味あれば目を通してみると良いでしょう(英文)。

Anki Manual

もう一点AnkiWebの強力な点は「デッキ」と呼ばれる豊富な単語帳をインポートできる点です。よく知られる言語であれば自分で単語帳を作らずとも膨大な量の単語帳を使えます(ちなみに私は今4,000の単語が収録されたドイツ語のデッキの暗記に励んでいます)。

一点注意点として、Web版やPC版のアプリは無料で使えるのですが、スマホアプリは3,000円します。ただし、学習アルゴリズムのクオリティは間違いなく高いので、購入して損はないでしょう。

AnkiWebへアクセス

もし3,000円が惜しいのであればAnkiWebによく似たAnkiAppもオススメです。AnkiAppはAnkiWebとは完全に別の会社が制作したアプリですが、AnkiWebと互換性があり、AnkiWebのデッキをインポートできるようになっています(Quizletの単語帳などもインポートできます)。

UIもAnkiWebと似ていますが、学習効率アップに使われているアルゴリズムはまったくの別物です。こちらは独自アルゴリズムを謳っているのですが、学習間隔について微調整できるパラメータや公式資料を見ると、AnkiWebの方がアルゴリズムは高度に作り込まれているように感じます。

AnkiAppへアクセス

ゲーム感覚で楽しく暗記できる「Memrise」

最後に紹介するのは「Memrise」です。こちらもSRSアルゴリズムを採用していますが、その特徴はなんといってもゲーミフィケーションとの融合にあります。

Memriseは非常によく作り込まれたUIで、ゲーム感覚で楽しみながら言語の習得に励むことができます。単語はMemriseが選定してくれており、日常的によく使われる単語から順に覚えていく独自のカリキュラムを持っています。多言語に対応しており、主要な言語にはほとんど対応しています。

ゲーミフィケーションとの融合によって学習に着手するハードルが限りなく低くなるため、学習の習慣化にはもってこいです。ただし、AnkiWebと比べてこちらは暗記する単語のラインナップをこちらで選ぶことができないため、網羅的な学習には期待できません。日常生活でよく使う単語から順に覚える形になります。

また、Memriseの特徴の1つは単純にカードをめくるだけではなく、パネルから回答を選んだり実際のネイティブの発音をヒアリングして答える問題があるなど、出題形式が多彩です。さらに出題は単語だけでなく、センテンスの問題が含まれているのも良い点です。

基本無料で使うことができ、有料の年間プランに加入すると出題形式の種類が増えます。

Memriseへアクセス

ちなみに、Memriseの強豪としてよく挙げられるアプリに「Duolingo」というものもありまして、こちらも合わせてオススメしておきます。DuolingoはMemriseと比べて文法を知らないと解けない問題が多く、難易度は少々高めな印象です。私は学習してて楽しいMemriseを使っていますが、余裕があればDuolingoも完成度高いのでオススメです。

Duolingoへアクセス

アプリを駆使して効率的にボキャブラリーを増やす!

上記の暗記アプリを用途に合わせて使いこなせば、最短ルートでボキャブラリーを身に付けることができます。

私は数千の単語に一気に触れて1つでも多くの単語を習得するためにAnkiWebを使い、並行して日常でよく使う単語など優先度の高い単語やセンテンスを覚えるためにMemriseを使っています。また、暗記の難易度の低いもの(前置詞のリストなど覚える総量の少ないもの)はQuizletを使うこともあります。

上記3つの単語アプリを適切に使いこなせばこの上なく効率的にボキャブラリーを増やせるでしょう。きっとどのアプリもあなたにお似合いなはずです。 是非お試しください。

貴下の従順なる下僕 松崎より

著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。