私の愛しいアップルパイへ
作曲を行うプロセスは曲によって毎回違うか?
そんな事は無いはずだと私は以前の記事で書きました。
プロセスをモデル化する作曲術
今回はまず作曲プロセスを構造化してフェーズ分けしてみます。
私は以前書きました。
この「作曲プロセス」を誰も教えてくれないのは当然です。作曲の方法・手順は、曲の様式に依存するだけでは無く、その音楽家の趣味・思考、性格、その時の気分、感情、制作環境、金銭的余裕、人脈、身分、立場などあらゆる事に依存しているからです。
あらゆる曲は個別的でユニークで、まったく同じプロセスを経て創られた曲は無いでしょう。しかし、こうも思っています。ある程度一般的な大枠を標準プロセスとしてモデル化する事は可能ではないか?と。類似のパターンがあるのでは無いかと。
そして、まずやらなければいけないのは、作曲時の思考の流れをフェーズ分けする事です。
作曲に限らず、人間によるあらゆる創造のプロセスは以下の様なフェーズを経ていると考えます。
たとえ無意識であったとしても、2小節の動機を創る時ですら上記4フェーズを順番に実践しているはずです。
作曲というものは全てこの4フェーズの積み重ねの賜物だと言えます。小さな4フェーズの実践が、それを包含するより大きな4フェーズの中の1フェーズになっているのです。
次回は1曲を創り上げる中で、この4フェーズをどういう作業単位でまとめて、どういう順番で実行していくかをモデル化していきます。
貴下の従順なる下僕 松崎より