小さな工夫の組み合わせで仕事をスピードアップする7つのアイデア

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photo credit: Stephan Geyer via photo pin cc

私の愛しいアップルパイへ

「仕事をもっとスピードアップしたい」

このおよそ誰もが人生で1度は神に祈ったことがあるであろう願望に、真正面から取り組んでいる男たちがいます。

私が”仕事術業界のミック・ジャガーとキース・リチャーズ”と呼んでいる2人、シゴタノ!の大橋さんとライフハック心理学の佐々木さんです。

本書では仕事を高速化するための、人間味と現実味のある57ものアイデアが掲載されています。今日はこれら煌びやかなアイデアのうち、私の胸を打った7つのアイデアを紹介しましょう。

小さな工夫の組み合わせで仕事をスピードアップする7つのアイデア

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photo credit: sgis via photo pin cc

1.整理は「最新のもの」からやる

写真やアドレス帳、打ち合わせ資料などを整理しようとするとき、全てを”完璧に”整理しようとすると無間地獄に陥ります。”完璧”など空中にそびえ立つ楼閣の如き絵空事に過ぎないからです。

そんなときは最新のものから時間の許す分だけ整理していきます。最新の資料なら記憶が新しく整理しやすいですし、よく使う資料というものは大抵つい最近の資料でしょう。何年も前の資料を掘り起こすなんてことは稀です。古い資料を整理するのは、労力の割にさほど効果は大きくないのです。

2.集中タスクと分散タスクを交互に取り組む

ここでいう「集中タスク」というのは、資料作成などの意識が集中しているときに取り組むべきタスクです。「分散タスク」というのは、メール処理や書類整理など集中力が切れて意識が分散しているときでも取り組めるタスクです。

この2つの特性を持ったタスクを交互に並べることで生産性を高めることができます。「集中タスク」であなたのデリケートな頭を使いまわした後は、「分散タスク」で軽く流すようにするのです。

3.作業時間の見積りは小刻みにする

人間の想像力には限界があります。私の経験上では、30分以上の見積はだいたい大幅にぶれます。1時間と見積もったタスクは2時間かかり、2時間と見積もったタスクは4時間かかりといった具合にです。

よって、作業時間を見積もるときは、15分~30分くらいの作業に細分化して時間を見積もるようにします。そうすれば計画の修正も小刻みにできるため、「ガッデム!一番重要なタスクが終わってないぞベイブ!!」といった事態を避けられます。

4.作業記録をつける

驚くべきことに、仕事効率化において記録の大切さを理解していない人は大勢います。記録は作業の濃度を上げると同時に、未来の計画を作る土台になるものです。

記録がもたらすパワフルな効果については、以下の書籍でも詳しく書かれているのでオススメです。

5.アイデアを寝かす時間を作る

2時間で作り上げる資料を1日で終わらせてしまうのと、30分で区切って4日かけて終わらすのはどちらが望ましいでしょうか。私なら断然後者です。

実際にかかった時間はどちらも2時間かも知れませんが、4日間かけて作り上げた方が高いクオリティを発揮できることにきっとあなたは驚くことでしょう。きっと「OMG!」と叫んでしまうでしょう。なぜなら、作業に取り組んでいない間も、あなたの頭が勝手に考えを巡らしてくれるからです。

頭にアイデアの種を植えておいて育てるやり方を知っていると、同じ時間でもその仕事の質は大きく向上することになるでしょう。

6.メールを読み書きする時間を決める

メールというのは取り扱いに注意すべきです。メール受信のポップアップがどれだけ人の集中力を食いつぶしているかは、検討に値する問題です。

メールは手軽な分だけ、重要度の低い雑多な内容が送られてくることも多いです。メールを受信するたびに受信箱を見にいっていれば、とても集中どころではなくなってしまうでしょう。

自分で受信箱を見にいく時間を選択することが大切なのです

7.適度に「息継ぎ」をする

「我、仕事を効率化す!仕事をスピードアップす!!」とビフテキの如く燃え上がっているときには、がむしゃらに仕事に取り組んで逆に非効率にならないように注意すべきです。

休憩の取り方というのは、実に興味深い分野です。休憩し過ぎてもいけないですし、まったくしなくても後で悪影響を及ぼすでしょう。本書では例として「10分やったら2分休む」やり方や「1時間やったら30分流す」というやり方が紹介されています。

休憩については私も試行錯誤中なので、自分に最適な”息継ぎ”を見極めていきたいところです。

”頑張らずにすむ”仕組みを作ろう

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photo credit: tokyoform via photo pin cc

本書で謳っているのは、1つ1つの仕事を高速化して、あなたの生活を仕事でぎゅうぎゅう詰めにすることではありません。

「誰にでもできる小さな工夫」を組み合わせて、むしろ”頑張らずにすむ”仕組み作りに焦点が当てられています。長期的に見て生産的で無理のない生活を作りだすことです。

もしあなたが、がむしゃらに頑張っているのに労力の割には今いち成果が出ていないと感じているのなら、ミック・ジャガーとキース・リチャーズに頼るのは良い選択です。

貴下の従順なる下僕 松崎より

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システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。