想像力を使う作業は、壁とポストイットでアナログに思考を発散させる

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photo credit: bitzi ☂ ion-bogdan dumitrescu via photopin cc

私の愛しいアップルパイへ

私は基本的に家に篭って作業をしていますが、一日中パソコンとにらめっこしている訳ではありません。

特に、”想像力”を使うような重要な作業については、パソコンを閉じてアナログで作業するようにしています。楽曲のつくりを考えたり、プレゼンの構成を考えたりスライドのデザインを考えたり、イベントの企画や進行を考えたりといった作業です。

スペースを贅沢に使って、自由に思考の発散させ、様々な空想や可能性について発想できるようにするためです。特にお気に入りなのは、壁とポストイットを使って、思いついたことを次々と書き出して、様々なアイデアを結び付けていく方法です。

この愉快なjMatsuzakiの妙ちきりんなアイデアがどこから生まれているか気になりますか?よろしい、ご紹介しましょう。

壁にポストイットを自由に貼ってアイデアを練る

我が机にはパソコンのディスプレイやスピーカーが置いてあり、ポストイットやノートを使ってアイデアをこねくり回すのに十分なスペースが確保できません。また、机は様々な用途に使うので、一度拡げたアイデアの断片は頻繁に片付けなければいけなくなってしまいます。

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そこで、壁に模造紙を貼ってそこに自由にポストイットを貼れるようにすることで、アイデアを醸成する十分なスペースを確保することにしました。

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この位のスペースがあれば、複数の創造的なプロジェクトが同時進行していても、そうそう困ることはありません。また、アイデアを整理するための専用のスペースなので、そう頻繁に片付ける必要もなくなります。

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パーツは原則ポストイットを使うことで、その位置を自由に入れ替えることが出来るようになっています。不要になった思考の断片を捨てるのも簡単です。

凸凹の壁だとポストイットが粘着しないこともありますが、模造紙に貼り付けるこの方法なら心配無用です。ちなみに、凸凹の壁に模造紙を貼るときには、画鋲やピンを使うと壁に穴が開いてしまうので、以下のような両面テープ型の製品を使うと良いでしょう。

アイデアの発想に没頭できる環境を持とう

「想像力」は人間が備える最も尊い能力のうちの1つです。

アナログの良さというのは、想像力を駆使したアイデアの発想や整理に没頭できる環境が作りやすいところです。こういったニーズに対しては、様々なことが”出来てしまう”デジタル環境は足かせになりかねません。

実際、パソコンを閉じて壁にならんだポストイットを眺めているときに、思わぬアイデアが沸いてくるのです。

ガー・レイノルズは「シンプルプレゼン」の中で、この不思議な現象についてこんな風に語っています。

映画「モンティ・パイソン」の俳優や脚本などを手掛けたクリエーティブなジョン・クリーズ氏ですら、アイデアはどこから生まれるか分からないと言っています。ただ、少なくとも「パソコンからはアイデアは生まれない」と言っています。この彼の言葉には、注意深く耳を傾けるべきです

ガー・レイノルズ「シンプルプレゼン」 P.28

時には機械に囲まれた環境の中にあっても、一人でアイデアに没頭するためのアナログな環境を用意しておけば、刺激的な体験ができるかも知れません。

貴下の従順なる下僕 松崎より

著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。