もっと休もう。もっと創造的になるためのゆとりを作ろう

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私の愛しいアップルパイへ

先日、2泊3日で三重県の鳥羽市に旅行してきました。ワールドスケープ退職のタイミングでもあったので、スイッチを切り替えるためにも、休息を得るためにも旅に出ました。

この3日間はIT機器とネットは原則使わないルールにしました。これが功を奏しました。

自分がいかに仕事に追われていたか、いかに休息が足りなかったか、自覚できたからです。

はじめは休息と仕事の間で揺れ動いて落ち着かなかった

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最初、私はひどくイライラしていました。

寝不足だったこともあったのですが、それ以上に休息と仕事の間で揺れ動いていました。

休んでいるうちに簡単な仕事を片付けてしまいたいという、矛盾にも似た葛藤がふつふつと湧き上がってきて、居ても立ってもいられなかったのです。

そのうち、メールやSNSに緊急の連絡がきていないかだけでもチェックしたほうが良いのではないかという不安に襲われました。しかし、事前に緊急の要件は電話をくれるように関係者には連絡していたので、どうにか自分を落ち着けました。

旅を続けるうちに次第に仕事の意識は落ち着いていき、景色を眺めるとか、目を瞑って音楽に没頭するとか、じっくりと仕事に関係のない本を読むとか、仕事のない時間を堪能できるようになりました。

普段ふとした時になにを考えているだろうか?

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振り返ってみて、旅行に出た最初のころに感じていた「仕事をしなければ!」という不安に強い問題意識を感じました。

これは普段ふとした時における思考の習慣があらわれたものだったからです。

移動中や食事中、そのほか様々な時間の余裕のあるときに、私はいつも、いまできる仕事やその状況ばかり考えているようでした。

これは嘆かわしいことです。ふとした時にいまできる仕事やその状況ばかり考えて、自分の使命について思いを馳せたり、人格について自覚したり反省したり、将来的なヴィジョンを想像したり、新しい作曲のアイデアを発想したりなんてしようと思わなかったってことですから。

もっと休もう。もっと創造的になれるゆとりを作ろう。

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今回の旅行で三重県 鳥羽市を選んだのは正解でした。

自然が多く、伊勢神宮にもすぐ行けて、料理も美味しい。体を休めてリフレッシュするには最高の場所でした。そして、普段の自分を自覚し、反省するには最適な場所でした。

私はもっと休もうと決意しました。好きで選んだ仕事なので、どうしても仕事を前に進めるための具体的なことばかり考えがちです。しかしこれはある面では小さな輪の中で走るハムスターになりかねません。

もっと創造的になるためのゆとりを作って、普段ふとした時にあらわれる思考のレベルを高めようってことです。これはきっと長期な意味で大きな違いを生むことになるでしょう。

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貴下の従順なる下僕 松崎より

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システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。