我が人生に強烈な一撃を与えた「タスク管理入門書」を7冊厳選して紹介します

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私の愛しいアップルパイへ

私がタスク管理に手を染め始めたのは今から二年ほど前でした。それまではタスク管理に特別なやり方があることなど知るよしもなく、非効率で我流のやり方に甘んじていました。今思えばそれは、輪の中で走るハムスターのように惨めなやり方でした。

あるとき、目の前の仕事に忙殺されてギリギリの状況になって初めてタスク管理のやり方を調べ始めました。目の前のタスクを効果的かつ効率的に処理しながら生活の質を上げられるような、体系化されたタスク管理の技術があるのではないかとふと考えたのです。当時は藁をも掴む思いでした。

予想はビンゴ!調べていると想像以上に多くの先人達の手によって、環境や状況に左右されない、誰にでも再現できるタスク管理の技術が丁寧に体系化されていました。彼らの知識から私が今までどれだけ恩恵を受けてきたかは語り尽くせません。

人生が変わったなんて言葉は滅多に使わないのですが、今回ばかりは人生が変わったと言って良いと思っているくらいです。彼らを褒めてあげたいです。

今日はその恩に報いるためにも、私が今まで手にとってきたタスク管理本の中でも特に強烈な一撃を食らったオススメの書籍を7つ厳選してお届けします。

人生に強烈な一撃を与えた7つのタスク管理入門書

1冊目.はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

私が初めて手にとったのがこの「はじめてのGTD ストレスフリーの整理術」でした。GTD(ゲッティングシングスダン)とは、著者であるデビッド・アレン氏の提唱したタスク管理で、本書はGTDの実践方法が分かりやすく解説された入門書です。

GTDは大変優れたタスク管理手法です。タスク管理システムの汎用的な作り方とそのシステムの運用フローが分かりやすく体系化されています。タスク管理界隈ではある種のスタンダードを確立していると言っても過言では無いでしょう。この整理されたシステムにのれば、頭の中は今よりもずっとスッキリとし、ストレスフリーな状態で目の前の仕事に没頭できるようになるでしょう。

2冊目.ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則

1冊目のGTD本にさらに深みを与える応用編の一冊です。本書ではGTDの考え方をベースに、その根底にある価値観や原則をGTDの発案者であるデビッド・アレンが解説してくれます。

1冊目と併せて読むことで、表面上のテクニックに溺れない考え方を手に入れられるでしょう。読み終わったときには世界がちょっと良く見える不思議な魅力があります。

3冊目.スマホ時代のタスク管理「超」入門

やる気やモチベーションに頼ることなく、ちょっとした工夫で仕事をうまく回すためのコツが凝縮された一冊です。「超」入門と謳われているだけあって、今すぐ誰でも取り組めるようなアイデアに満ちあふれています。

気になったところから1つ1つ試すことができるので、最初に読むのにピッタリな1冊です。

▼私も2回ほど取り上げていますのでご参考にどうぞ
・新入社員に教えたい!タスク管理入門の新定番~書評:「スマホ時代のタスク管理「超」入門」by佐々木正悟&大橋悦夫~
・「スマホ時代のタスク管理「超」入門」を読んで取り入れることにしたタスク管理を高性能化する7つのアイデア

4冊目.クラウド時代のタスク管理の技術―驚くほど仕事が片付いてしまう!

3冊目の著者である佐々木正悟氏が自らのタスク管理手法を余すことなく披露した一冊です。3冊目は「超」入門な内容でしたが、本書はその応用編と言える内容になっています。

マニアックな手法も多いので初めて読むと「ここまでやるのか!」と驚くかも知れませんが、細部まで洗練された手法は必見です。3冊目と併せて読みたい1冊です。

▼私も書評を書いていますのでご参考にどうぞ
・衝撃的な次世代のタスク管理術!最小の時間と労力で最大の成果を上げろ!!

5冊目.7つの習慣―成功には原則があった!

これまでの本はどちらかというと目の前の仕事をどう処理するかでしたが、本書は夢と理想を定義して、そこから日々の仕事に落とし込んでいく方法を説いた本です。

自分が本当に何をやりたいのか、それがどんなことに活かせるのか、表紙に羅針盤が描かれている通り人生の羅針盤を与えてくれます。また、さらに具体的な実践方法まで踏み込んだ「7つの習慣 最優先事項―「人生の選択」と時間の原則」もおすすめです。

▼私も書評を書いていますのでご参考にどうぞ
・今さら人に聞けない!3分でわかる「7つの習慣」まとめ!!

6冊目.仕事は楽しいかね?

タスク管理本として紹介するのは異色ですが、目の前の仕事管理と長期の目標管理の間にある絶妙な切り口で、仕事の進め方が書かれているのでおすすめです。

今できる仕事から少しずつ成果を積み重ね、やがて大きな変化を作りだす手法が語られています。本書で謳われている「毎日毎日違う自分になること」という目標は、私がタスク管理をする上で重要な指針としています。

▼私も書評を書いていますのでご参考にどうぞ
・目標管理は誤りだと分かったので、この単語は封印することにします

7冊目.フォーカル・ポイント

単に目の前の仕事に反応的に取り組むより、主体的に価値ある仕事を選択して、重要度の高い仕事に焦点を当てれば、より少ない時間でより大きな成果を生み出せると説くのが本書です。

処理しきれないタスクに振り回されているとき、上位20%の仕事を見極めて残りをばっさり切り落とせと大胆に説く本書から大きなヒントを得られるでしょう。

▼私も書評を書いていますのでご参考にどうぞ
・ブライアン・トレーシー著「フォーカル・ポイント」の言う通りに2年間やってみたら、本当に人生の変革が起こったという話

タスクを管理してパワーを解放せよ!

中にはタスク管理で行動を管理するのは窮屈でストイック過ぎると考えている人が居ますが、それは勘違いです。

私にとってタスク管理は行動を管理するためのものではありません。タスク管理とは、頭を使わなくて済むことを自動化し、頭を使うべき所に100%没頭するための技術です。

ですから、タスク管理は行動を「管理」するものではなく、底力を「解放」するものとして機能することでしょう。

そのために今日紹介した本はきっと強烈な一撃を与えてくれるはずです。

貴下の従順なる下僕 松崎より

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システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。