大雪のなか満員電車で通勤しなければならない現状を変えるためになにをすべきか?

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私の愛しいアップルパイへ

今日は朝から大変な大雪が降ったそうです。我が祖国のニュースでは大雪が大々的に報じられ、雪によるダイヤの乱れや、道ばたでの転倒などがニュースになっておりました。

そして、大雪のなかでも満員電車になるほどの人が特別な理由もなくこぞって時間通りに出勤する光景を嘆いたり、非難したりする人が多く見受けられました。こういった現状を変えるべきだという声も多かったように思います。

「では、どうやって?」

素晴らしい質問です。「では、どうやって?」はこの世で最高の質問のうちの1つです。

問題は表面的な行為が評価される仕事に甘んじていること

この問題点はどこにあるのでしょうか。

  • 大雪のなかで出勤を命じる会社(もしくは出社しなくていいと明言しない会社)の仕組み
  • 大雪のなかで出勤することが「前回もそうだったから」というだけで、誰もが惰性に流されていて声をあげる人がいない
  • 大雪にも限らず、特別料金を取ったり運休したりせず平常運転を強行しようとする交通機関の仕組み
  • 会社に歩いて通える位置に住めない給料の安さや、会社の立地の悪さ
  • 雨にも風にも雪にも負けずにきちんと出社することを美徳とし、人事評価にすら悪影響を及ぼしかねない文化
  • 出勤しなければ怠惰な人間だと陰口を叩かれ、きちんと出勤した人とは不和が生じてしまう国民性

問題には様々な側面があるでしょうが、仮にもしあなたが大雪のなか満員電車で通勤しなければならない現状を嘆いているならば、本当の問題は1つだけだと私は勇気を持って告白します。

  • 自分が、大雪のなかでも出勤しないといけない環境に置かれた犠牲者であると思い込んでいること

もし大雪のなかでも特別な理由もなく時間通りに出勤せねばならない状況にあなたがいるのであれば、それは自分が選択した結果であることをまずもって認めなければならないでしょう。問題というのは、自分が犠牲者であると考えているうちは決して解決しないからです。

もちろん、仕組みや文化に問題があることは事実でしょう。しかし、自分が自らの手でそういった環境に身を置く選択をした結果であることも、また事実なのです。

仕組みや文化の問題は別として、自分が出勤しなければならないことを嘆くのであれば、人生のある時点においてその選択を下した自分の責任を受け入れることがまずもって大切です。なぜなら、自分に責任があると認めたときに、はじめて問題を解決するために動きだせるからです。

「大雪のなか満員電車で通勤しなければならない現状を変えるためになにをすべきか?」と問われたなら、私は勇気を持って告白しましょう。

大雪のなかでも時間通りに出勤するという表面的な行為によって社内評価や人間関係が左右されるような環境に甘んじていることに一番の問題があるのだ、と。あなたほどの人間が、出勤するかしないか程度のことで人に拒絶される不安を感じざるを得ない現状に甘んじていることに!

自分が偉大だと思える仕事のために働く

問題はあなたの責任だと言われることはあまり気分がいいことではないでしょう。しかし、自分の選択した結果を受け入れることができれば、刺激と反応の間のスペースを取り戻すことができます。つまり、もう一度あなたに選択権が戻るのです。問題の犠牲者が、問題の解決へと乗り出す冒険者に変わるのです。

では、冒険者になったときにすべきことはなにか?それは、自分が本当に偉大だと認められる仕事を探すことです。

出勤回数やお役所的な組織への忠誠度で評価させるような場所で働こうとせず、本当にあなたが偉大だと誇りを持って、全力を尽くせる仕事に就くことです。大雪でも出勤する必要があるなら誇りとともに出勤し、偉大な仕事のために出勤が不要と判断すれば自宅で働くことを自らの意志で選ぼうと思える仕事に就くことです。

金銭や地位や待遇といった表面的な満足のために行動するのではなく、この世に2人として存在しない自分に相応しい偉大な仕事のために働くことです。そうすれば、大雪のなかで出勤しようがしまいが、大雪のなか満員電車で通勤しなければならない現状を嘆くことはなくなるでしょう。

そして、そういった人が増えていけば、大雪のなか電車が満員になるほどの人が出勤することはなくなり、社会的にもこの問題は自然に解決していくでしょう。

貴下の従順なる下僕 松崎より

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システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。