夢実現に必要不可欠な2つの要素とは?

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私の愛しいアップルパイへ

諦めきれない夢を現実化することは、この愛すべきブログの一番のテーマといっていいものです。

「では、どうやって?」。そう、その質問を待っていました。夢実現に必要なのは何なのか?知識なのか?努力なのか?環境なのか?才能なのか?時間なのか?

否!否!三たび否!私は勇気を持ってあなたに告白しましょう。いま上げたすべての要素は後からついてくるものでしかないのです。今日は私が夢実現に必要不可欠な要素として最も重視していることをお話します。

知識も努力も後からついてくる要素でしかない

私はながらく、大理石像のごとく冷徹になって考えました。

知識がなければ夢を実現できないのでしょうか。しかし、高度な知識を持ち合わせているにも関わらず夢を実現できない人はいっぱいいます。

それでは環境でしょうか。しかし、やはり劣悪な環境から考えられないような夢を成し遂げた人はたくさんいるでしょう。

それでは時間でしょうか。しかし、若くして夢を実現する人もいれば、サラリーマンをやりながら片手間で夢を掴む人もいます。

それでは才能でしょうか。しかし、同じ人間など一人としていないのに、つまり、誰もが唯一無二の存在であるにも関わらず、夢を実現できない人がいるのはなぜでしょう。

なるほど、確かに知識も努力も環境も才能も時間も、夢実現に貢献する要素であることには違いないでしょう。問題は、どれも夢実現に必須でもなければ、夢実現を確実にするものでもなければ、第一義的なものでもないということです。

それでは夢実現に必須の要素とはなんなのか。そして、上述した夢実現に貢献する様々な要素をもたらしてくれる第一運動はなんなのか。それこそが、夢実現に必要不可欠な要素といえるでしょう。

夢実現の最初の運動となる2つの要素

なぁに、もったいぶるつもりはありませんよ。すぐにお答えしましょう。おお、私はこれからあなたに真実をお話するのです。夢実現の最初の運動となるものとは…おお、汝、我が言を決して取り違えたもうな!夢実現の最初の運動となるものとは…いいえ、決してもったいぶるつもりではありません。いま言います。いま言います…それは…おお、聞け、聞け!それは……

私が考えるに、それは「実験」と「仲間」です。

実験

私たちが学校で教わってきたのは、長期の目標に向けて根拠のあるプロセスを1つ1つ積み重ねるやり方でした。必要な勉強を1つ1つこなし、必要な技術を1つ1つ習得する。将来像に向けたカリキュラムを選んで、単位をとる。年間の(上司に説明できる)目標をたてて、進捗を管理する。そんな方法です。

この方法が正しいのなら、最も賢い人間が夢を実現できるはずですが、そうではありません。目標管理には欠点があるからです。

第一に、結果はコントロールできるものではないこと。第二に、我々を取り巻く環境は刻一刻と変化していること。第三に、事前にすべてを想定することなどはできないこと。

それよりも確実な方法があります。それは、実験を増やすことです。私の好きなことわざの1つに「プディングの味は食ってみれば分かる」というものがあります。プディングの味を知りたくば、机上で分析するより食っちまったほうが速くて確実だって意味です。つまり、四の五の言わずに実際にやってみろってことです。

こんな言い方もできます。宝くじを確実に当てる方法があるんです。それは、統計的に分析して当たりくじの出やすい店を調べることではありません。ましてや、不正をして当たりクジを入手する方法でもありません。答えは、宝くじを引く回数を増やすことです。

私が言いたいのは、才能や知識や努力よりも夢実現を左右しているのは実験の量だってことです。なぜか?良い質問です。

実験には目標にはないパワーがあります。それは、偶然のパワーです。実験を増やすということは、過去に実現されたあらゆる夢を支えてきた、偉大なる偶然のパワーを活用するということなのです。

仲間

もう1つの欠かせない要素が仲間です。仲間を実験と並んで挙げたのは、実験の量を増やすためには仲間の存在が欠かせないからです。逆に、実験によって仲間を増やすこともできます。つまり、実験と仲間はセットなのです。

実験と聴くとワクワクするかもしれませんが、実際にやろうとするとなかなか行動に移せないものです。人は変化が好きな一方で、変わらない安堵感から抜け出せないものです。

実験をやるにしても、その勢いは周囲に仲間が居るかどうかで大きな差が生まれるでしょう。応援してくれる仲間がいなければ、いつしか不安と恐怖に押しつぶされてしまうでしょうから。

まだ腑に落ちませんか?それでは、仲間を増やす目的を考えてみましょう。仲間を増やすとなにが起きるのか?それは、自分にとっての常識を変えるってことなんです。

自分の周りに、実験を応援してくれる仲間を集めること。自分とは違う才能を持った仲間を集めること。これによる思考の変化によって何が起こるかは確約できませんが、実験と同じくらい予期せぬ成果を上げてくれることは間違いないでしょう。

夢を叶える方法という妄想を手放す

人は夢を叶える方法という妄想にとりつかれやすいものです。

最近私がよく思うのは、結局、夢実現を挫折させているのはこういった誤ったゴール設定をしてしまうことなのかもしれないということです。安易なゴール設定は誤った手段へと導き、結局は疲れ果てて錆び付いて、可能性の芽を摘んでしまうのです。

実は、夢実現にまずもって重要なのは、夢へと向かう安易なゴール設定を手放すことではないでしょうか。夢へと至る道は決して一本道ではありません。そして、人によって通れる道も違います。画一的な方法などないのです。

「実験」と「仲間」。この2つの要素に注視すれば、安易なゴール設定という罠を抜けて、夢実現の可能性を少しずつ、でも確実に上げることができるでしょう。

貴下の従順なる下僕 松崎より

著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。