私の愛しいアップルパイへ
ドイツの社会学者ニクラス・ルーマンが研究と執筆の相棒にした第二の脳「Zettelkasten」では、原子のノートをネットワーク構造で保管することによって永続的に使える知識を外部システムに構築します。
では、実際のノートの中身はどのように書けばいいのでしょうか。私はその質問に答えるだけの準備があります。
ノートはいつ読み返しても理解できるように書く
ノートを書く上で重要なのは「いつ読み返しても理解できるように書く」ということです。
Zettelkastenは未来の自分が何度も読み返す永続的に使えるノート(Permanent notes)を目指します。数年後や数十年後、いつ見返しても理解できるように書きます。
未来の自分は他人に他なりません。いつ読み返しても理解できるように書くとはつまり、誰がいつ読んでも理解できるように書くことを意味します。
そうすればノートに表された知識がいつまでも使えるようになるだけでなく、学びが定着しやすくなることにもつながります。最も知識が定着するのは人から話を聞いた時ではなく、人に教えようとした時だからです。
このプロセスを経ることで、知識を一時的なメモから永続的に使えるノートに変換することができます。
ノートをいつ見返しても理解できるように書くための具体的なガイドラインとしては、1965年にノーベル物理学賞を受賞したRichard Feynman(リチャード・ファインマン)の勉強法を参考にした The Feynman Techniqueが参考になります。1
- 学びたい概念を決める
- 小学校6年生に教えるふりをする
- 説明のギャップを特定し、よりよく理解するためにソース資料に戻る
- 説明をレビューし、簡素化する
このガイドラインに従ってノートを書き続ければ、気づいたときには驚くほど膨大で柔軟な第二の脳が構築されていることでしょう。ヴンダバー!
貴下の従順なる下僕 松崎より