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私の愛しいアップルパイへ
私は恥ずかしげもなく何度だってあなたに言いますが、「夢」と「希望」と「未来」はこの世で最も尊いものです。たとえどんな状況にあろうとも、人を突き動かす生きる糧になるものです。ワーグナーチューバの如く、人生に騎士的で勇敢な響きを与えるものです。
そんなことを言うとあなたは冷ややかな視線を私に向けて、飛ぶことに疲れた蝶の如くこう言うでしょうか。「でもね私、夢なんて無いのよ」
なるほど、しかし悲観することはありません。それはほんの少しの勘違いという可能性もあるからです。あなたに捧げる言葉が今見つかりました。
夢がないと嘆くあなたに3つの金言を捧げよう
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今日は「人生をとして何かを成し遂げたいが、具体的な夢がない」と嘆くあなたに、甘美に響く先人の金言を3つ用意しました。どうか少し立ち止まって聴いてみて下さい。きっとあなたは口の数より耳の数の方が多かったことに感謝することでしょう。
「夢」が先か?「情熱」が先か?
「情熱や熱意は、対象がないと存在しない」のではありません。「情熱をもっている人が対象を見い出す」のです。
by セス・ゴーディン「新しい働き方」ができる人の時代」
あなたがもし”自分には夢がない”と思い悩んでいるのなら、またそのことによって”自分の力を発揮しきれていない”と感じているのなら、それは単に順番を間違えているだけかも知れません。
人は何か具体的な夢や目的や目標を持っていることによって、情熱的であり続けられるのでしょうか。大きな家が欲しいとか、良い車に乗りたいとか、憧れの職業につきたいとか、大金を稼ぎたいとか、、、
否!必ずしもそういった報酬が「夢」に変わり、人に「情熱」を与えているのではありません。夢に向かってがむしゃらに突進している人と言うのは、人生に対する「情熱」によって「夢」を見い出した人なのです。
今を大事にしすぎて慎重すぎやしないか?
彼は、とりあえず見つけた仕事から、成功への道のりをスタートさせたんだ。たとえそれが、気に入らない仕事だったとしてもね。現在ついている仕事を好きになる必要はない。その仕事を始めるきっかけとなったチャンスや機会を愛すればいい。というのは、スタートした場所は、今から1年後、5年後、10年後に自分が行きつく場所であるとは限らないからだ。
by ジム・ローン「史上最高のセミナー」
人生に対して情熱をもって取り組もうとしながら、何から手をつけて良いか分からないと嘆いているのなら、単に慎重過ぎるだけという可能性もあります。
自分を取り巻く世界に大きな”うねり”を起こそうと思って、肩に力を入れ過ぎているのです。今から始める小さな行動が、これからの人生の全てを決めると思い込んでしまうのです。
そうなると、楽しそうなことを見つけても反応が鈍くなり、今取り組んでいることにも没頭できなくなります。いつしか情熱とは裏腹に人生が霧か霞で覆われるようになるのです。
考えてみて下さい。今真剣に取り組んでいることが、1年後にはまったく馬鹿らしいことに思えたとしても、それがいったい何だと言うのか!?
どんな「夢」も「目的」も「目標」も、必ず後で変わります。まずは肩の力抜いて今楽しいと思えることを追及し、気が変わったら軌道修正すれば良いのです。
見栄えのいい「夢」を探していないか?
そして、生そのものがわたしに語った”秘密”はこれだ。「見よ、」生は語った、「わたしは、つねにみずから自己を超克せざるをえぬものだ。」
もとよりお前たちは、それを生殖への意志、あるいは目的への、より高いものへの、より遠いものへの、より多様なものへの衝動と呼ぶ。しかしそれらの一切は、ただ一つの同じ”秘密”なのだ。
by フリードリヒ・ニーチェ「ツァラトゥストラはこう言った」
「汝、楽しさを追求せよ!」と言われても、何を楽しめば良いか迷ってしまうでしょうか。しかし、それは相手に与える印象を気にしすぎという場合もあります。
あなたは、芸術家を目指す必要も、政治家を目指す必要も、大学教授を目指す必要も、医者を目指す必要もありません。あなたが目指す場所は、社会的に見て到達するのが難しい場所である必要はないのです。
「ハーバード大も出てないクセに」なんて批判を恐れることはありませんし、極端なはなし具体的な何かを目指す必要すらありません。
かの哲人ニーチェの金言は、非常に回りくどい言い回しで私たちにこう教えてくれます。「より高い目的に向かう必要は無い、より良い人生に向かえ」と。
あなたの中に眠る夢を自覚せよ
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「夢」は天賦の才です。「夢」はこの世で最高の享楽であり歓楽であり悦楽です。
それにしても、この世は慈愛に満ちています。なぜなら、その「夢」というものは、誰もが既に自分の中に持ち合わせているものだからです。ほとんどの場合、単にそれを自覚してないだけに過ぎません。
自らの殻を破ったあなたにお会いできることを、心底楽しみにしています。
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貴下の従順なる下僕 松崎より