私の愛しいアップルパイへ
せっかく収集したデータも活用されなければその価値は半減してしまいます。小さな輪の中を走るハムスターのように生きるのは今日で終わりです。田舎者の底力を見せつけてやるのです!
ということで、今回は「時間の使い方を組み立て直す6つのSTEP」としての2ステップ目「現状を分析して自覚する」についてお話します。
▼連載記事一覧
(1)プロローグ
(2)時間の使い方を組み立て直す6STEP
(3)STEP1.現状を記録しデータ化する
(4)不吉なため欠番
(5)STEP2.現状を分析して自覚する ←Just Now!!
(6)STEP3.問題をあぶり出し対策をたてる ←Next!!
(7)STEP4.時間の使い方を入れ替える
(8)STEP5.時間の使い方を組み替える
(9)STEP6.継続してチューニングする
行動を長期的にみて重要かで分類する
記録した行動の1行1行には大きな意味はありません。時間の使い方を分析するには、それぞれの行動があなたにとってどのような意味を持つかをいくつかのグループに分類していく必要があります。こうすることで記録に生命が宿り、全体としてあなたが今どのような時間の使い方をしているのか、雄弁に語りかけてくれるようになるのです。
グルーピングのやり方ですが、この連載では「意義ある人生」をまっとうすることをゴールとしてますから、あなたにとって“長期的にみて”重要かどうかを評価軸として行動をグルーピングして頂きます。
行動を3種類に分ける
前回のステップでは上記の表のように行動を記録することについて解説しました。ある程度データが蓄積されて来たら、これらに“長期的にみて”重要かどうかという人間的な解釈をいれていきます。
具体的には、行動をそれぞれ「やりたいこと」「やるべきこと」「やってしまったこと」という3つに分類していくのです。この後のステップで時間を組み立て直す際にも、この3つの分類を基準に対策を立てていきます。
分類していくタイミングですが、最初は週に1度くらいの頻度で行うことをオススメします。1週間という単位は、ほとんどの人にとって習慣を形成する基礎的な単位だからです。1週間を通して眺めることで、その場その場で判断したり1日だけで判断したりするより、高い視点と広い視野で整合性のとれた判断が可能になるからです。
それでは、3つの分類がそれぞれどのような意味をもつのか解説していきましょう。
1.やりたいこと
「やりたいこと」とは、意義ある人生に貢献する行動です。つまり、長期的にみて重要な行動です。これを1秒でも増やすのがこの連載の目的です。
ここに行動を分類するときの判断ポイントとしては大きく2つあります。1つは、もう1回やりたいと思えるほど楽しくて仕方ない行動だったかどうかです。もう1つは、長期的で高次の目的に基づいた行動だったかどうかです。
例えば、勉強、自己啓発、健康の維持、人脈作りなどはこの分類に入ってくるでしょう。私の場合は音楽に関連することもここに入ってきます。
2.やるべきこと
「やるべきこと」とは、のっぴきならない理由によって、どうしてもやらなければいけなかった行動です。「やりたいこと」の天敵のような存在です。
判断ポイントも「やりたいこと」と相反するものであり、それは2つあります。1つは、他の誰かに指示されたために泣く泣く実行に移したかどうかです。もう1つは、期限が差し迫ったために泣く泣く実行に移したかどうかです。
例えば、ほとんどの電話や会議、誰も見ない報告書、無意味な付き合い、買い物や洗濯などの雑事などがここに入って来るでしょう。
3.やってしまったこと
「やってしまったこと」とは、ストレス解消などを目的として”つい”やってしまったことです。
判断ポイントは、やらなくても良いと頭では分かっているのに”つい”やってしまったかどうかです。
例えば、TVやゲームなどの暇つぶし、電話での雑談、非生産的な飲み会などがここに入って来るでしょう。
分類ごとに実績時間の割合を算出する
行動の分類が終わったら最後に、3つの分類を軸として全体でどれだけの割合を占めているか円グラフにします。
このグラフがあなたの時間の使い方を示しています。このグラフの素晴らしい点はデザインがシンプルなことだけではありません。あなたの時間の使い方を組み立て直した結果が数値化され、一目で成果がわかるようになるということです。
最初は「やりたいこと」の割合が少なすぎてがっかりするかも知れませんが、落ち込むことはありません。この後のステップを適切に実践することで、「やりたいこと」の割合が徐々に増えて行くからです。そのときの快感といったら、、、
次回からは対策を立てるフェーズに入っていきます。
貴下の従順なる下僕 松崎より
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(1)プロローグ
(2)時間の使い方を組み立て直す6STEP
(3)STEP1.現状を記録しデータ化する
(4)不吉なため欠番
(5)STEP2.現状を分析して自覚する ←Just Now!!
(6)STEP3.問題をあぶり出し対策をたてる ←Next!!
(7)STEP4.時間の使い方を入れ替える
(8)STEP5.時間の使い方を組み替える
(9)STEP6.継続してチューニングする