時間に関する読み書き能力を身につける~(9)STEP6.継続してチューニングする~

Time

私の愛しいアップルパイへ

今日は11月末。寒さであなたの顔面が凍り付く前に、最後のステップに入ることにします。

これまで時間の使い方を組み立てなおすステップを1つ1つ説明してきました。その最後となるステップとは、、、

もうお分かりですね。そうです、それらのステップを継続して実践する習慣を身につけることです。

▼連載記事一覧
(1)プロローグ
(2)時間の使い方を組み立て直す6STEP
(3)STEP1.現状を記録しデータ化する
(4)不吉なため欠番
(5)STEP2.現状を分析して自覚する
(6)STEP3.問題をあぶり出し対策をたてる
(7)STEP4.時間の使い方を入れ替える
(8)STEP5.時間の使い方を組み替える
(9)STEP6.継続してチューニングする ←Just Now!!

「一時的な対処」で「永続的な効果」は期待できない

表面的なテクニックを駆使すれば”一時的に”効果を出すことはできます。しかしその効果は決して長続きせず、すぐにもとに戻ってしまうことでしょう。 失敗は繰り返し、成功はその場限りのものになります。

なぜなら、根底にはあなたが何年もかけて育んできた「習慣」があるからです。もし本当に効果のある変化を望むのなら、(実に困難なことですが)この「習慣」という根っこを変えていくしかありません。

根っこを変えることができれば、価値ある実を継続的に収穫し続けられるということでもあります。

やり方は至ってシンプルです。失敗から学び成功を再現すること、つまり”習慣にメスを入れる習慣を持つこと”です。

継続してチューニングする

時間の使い方を組み立て直す最後のステップは、「継続してチューニングしていくこと」になります。それはSTEP1~STEP5を継続して実践し続けるということです。

随時行動記録をとり(STEP1)、行動を振り返って毎日レポートを作成し(STEP3)、実際に時間の使い方を組み替えていき(STEP4~5)、その結果をグラフ化(STEP2)して定期的にモニタリングしていくのです。

このサイクルを1週間を目安に回していきます。そして着目して欲しいのはグラフの変化です。ここでもグラフが強力なパワーを発揮します。

継続的にグラフを作っていくと、いずれ標準的なグラフの構成が見えてきます。

そして「やりたいこと」が標準を下回ったなら、その代わりに何が増えたのかを見てください。「やりたいこと」が標準を上回ったなら、その代わりに何が減ったのかを見てください。原因は日々の記録とレポートを見ることで追求できます。

毎週のグラフの変化に着目すれば、より少ない時間で本質的な問題に直接アクセスできるようになるでしょう。

「やりたいこと」に没頭すれば、「やりたいこと」に没頭できる環境が生まれる

この時間の使い方を組み立て直していくサイクルを実践すれば、無駄がそぎ落とされ自然と「やりたいこと」に集中できるようになってきます。

そして、「やりたいこと」に没頭することで成果が出始めれば、使えるカードが増えるようになります。そうすれば、さらに高度な「やりたいこと」に手を伸ばせるようになるでしょう。

この無限に続くスパイラルは、きっとあなたにとって忘れらない体験をもたらすと私は確信しています。

貴下の従順なる下僕 松崎より

▼連載記事一覧
(1)プロローグ
(2)時間の使い方を組み立て直す6STEP
(3)STEP1.現状を記録しデータ化する
(4)不吉なため欠番
(5)STEP2.現状を分析して自覚する
(6)STEP3.問題をあぶり出し対策をたてる
(7)STEP4.時間の使い方を入れ替える
(8)STEP5.時間の使い方を組み替える
(9)STEP6.継続してチューニングする ←Just Now!!

タスク管理マニアが高じてWebで「タスクシュート時間術」を実践できる「TaskChute Cloud」を自らの手で開発してリリースしました。 タスクシュート時間術の考案者である大橋さんから開発許可を得た公式ツールです。

▼これでタスクシュートに死角がなくなった!ご利用はこちらからどうぞ。

著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。