私の愛しいアップルパイへ
2012年9月25日に会社を辞め、ちょうど2ヶ月が経ちました。この2ヶ月といったら、まったく奇妙な2ヶ月でした。いえ、今まさに奇妙な日常の真っ只中に居ます。
今画面に向かっている私の顔を見たら、その焦燥しきった表情にあなたは驚くに違いありません。それほど陰鬱でハードな日々でした。何もしていないようであり、最も重要なことをやっているような気もしています。
当初、会社を辞めたらきっと予想外のことが次々に起こるに違いないと覚悟していました。「うまくいかないもんだな。こんなに働いても収入はたったこれだけさ。俺は忙しいんだよハニーバニー。さぁ次のアイデアを試してみるとするか」。だいたいそんな日々になるだろうと予想していました。
結果、まったく予想も覚悟もしていないことが起こりました。
この日々がどんな意味を持っているかが分かるのは、もっとずっと後のことになるでしょう。もったいぶるつもりはありません。まずはただ何が起きたかを聞いて下さい。
▼連載記事一覧
独立後2ヶ月で立ちはだかった2つの壁(1)
独立後2ヶ月で立ちはだかった2つの壁(2)
独立後2ヶ月で立ちはだかった2つの壁(3)
独立後2ヶ月で立ちはだかった2つの壁(4)
独立後2ヶ月で立ちはだかった2つの壁(5)
独立後2ヶ月で立ちはだかった2つの壁(6)
1つ目の壁:出版の企画は全てボツに
この2ヶ月間、2つの大きな壁によって行く手を阻まれました。最初の壁はある程度予想していたことでした。3件ほどあった出版の企画が全てボツになったということです。
いくつかの縁に恵まれ、出版に向けた企画書の提出を3件求められました。会社を辞めるまでに3件とも提出しましたが、1ヶ月以上経っても良いニュースが届かないということは、全てボツになったということです。
これ自体はさほど驚くようなことではありませんでした。私も2ヶ月前までサラリーマンだった身です。相手が企業である以上、誰か1人の想いで仕事が決まることはほとんどないと知っています。企画書を求められて提出したとしても、それが採用されるかという可能性はきっと低いのだろうという予感もありました。出版の経験もない私なら特にです。
状況を理解したのは会社を辞めてすぐのことでした。私の頭は非常に冷静でした。そして私のモチベーションは非常に高い状態でしたし、頭の切り替えも実にスムーズでした。
この時点で私は完全に個人の活動に専念することとしました。むしろこの方がどこかの企業や他の誰かと手を組むよりよっぽど私らしいという気すらしていました。
収入のあてが減ったのは残念でしたが、アイデアは無限だという自信に満ち溢れていました。個人の活動が軌道に乗れば、その内いくらでも声はかかるという確信もありました。
そして「2つ目の壁」へ・・・
それからすぐに、単独セミナーを1ヶ月後に開催する計画をたて始めました。会社を辞める前から数々のセミナーに携わってきたので、ノウハウも十分に溜まっていました。講演だって何度もしてきました。50人の前でも100人の前でも恐怖はありませんでした。準備のやり方だってお手の物でした。
会場の候補をいくつか探し、私が得意としている講演テーマをいくつかピックアップしました。その量はとても1回のセミナーでは話し切れないボリュームでしたし、これなら何回かに分けてセミナーを開催できると考えました。
そしてほんの小さな心の引っかかりを感じました。最初は無視できるほど小さな引っ掛かりでした。
貴下の従順なる下僕 松崎より
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