私の愛しいアップルパイへ
あなたが楽しみにしている連載の続きをご披露しましょう。
この貪欲なる連載はこれまで、無気力サラリーマンだった私と、それに絶望した私についてお話ししてきました。
- 第一話:無気力サラリーマン時代
- 第二話:最初にやったのは○○すること
- 第三話:小さな一歩を踏み出す
- 第四話:情熱に従う← Just Now!!!
これからは私が我が子を食らうサトゥルヌスのようになって、過去の自分を飲み込んで勇敢に道を切り開いていく過程についてお話ししていきましょう。
jMatsuzaki、小さな一歩を踏み出す
今回は私が最初に取り組んだ小さな一歩(しかしそれは後の未来を決定づける偉大な一歩でもあった)について順を追って説明していきましょう。
自分の約束を守って自信をつける
絶望に打ちひしがれた私はついに吹っ切れて立ち上がりました。夢が叶うだの叶わないだの、自分の扱いが正当だの不当だのでメソメソメソメソ嘆くのをやめたのです。
▼このころの詳細については以下の記事に詳しいです。
そしてなんでもかんでもやるだけやってみて様子を見てみることにしました。完璧主義者でこれまでなかなか一歩を踏み出せないでいた私にとって、これは大きな発想の転換でした。
ですから私は今の自分でできることをどんな小さなことでも片っ端からやってみることにしました。これまでは一番賢いと思う選択をしてきて大失敗したのですから、もう半ばやけくそでした。そして、これが功をそうしたのです。
禁煙してみることから始まり、早寝早起きをしてみたり、それまでまったく読んだことのなかったビジネス書なるものを読んでみたり、個人ブログを読んでみたり、タスク管理や時間管理を学んでみたり、部屋を掃除したり、らニングを始めてみたり、ブログを始めてみたり、近くの神社にお参りに行ってみたり、とにかくそれまでは馬鹿馬鹿しいと鼻で笑っていた小さなことに手当たり次第取り組んでみました。
その中には本当に効果のないものもあれば、一定の効果があって驚いたこともありました。
それ以上に本当に意味があったのは「様々なことに取り組んでみることで、自分に自信を持てるようになったことです」。
これは後になって分かったことですが、自信を育む方法は「自分と約束をして、それを守ること」です。私が(意図していなかったとしても)最初に取り組んだのはこれでした。夢を放り投げて不本意な仕事に就いた私は、自分でも気づかないうちに自信を失っていたのです。結果、私が最初に手当たり次第に取り組んだ1つ1つのことは小さなことばかりでしたが、得られた効果は大変大きいものでした。
主体性を発揮する
自信を育んだ私は、ブラックコーヒーに注いだ少量のミルクがやがてコーヒー全体の色を変えてしまうかのように少しずつ少しずつ、しかし確実に思考が変わっていました。
私は自分の行動を自分で決められるという自己効力感が高まっていくなかで、自分の行動が変われば周囲の環境も変わるということがわかってきました。
私は小さなことに取り組みながら、自然と少しずつその規模を大きくしていきました。最初は禁煙から始まったものが、いつしか自然と人を巻き込む行動へと変化していきました。
私は「自分と約束をして、それを守ること」によって自信を育み、その自信を元に積極的に周囲の環境を変え始めたのです。
これは当時勤めていた会社での仕事においても大変前向きな効果をもたらしてくれました。私は自分で自分の行動を選択できること知り、会社における働き方についても積極的に考え直すようになりました。残業を減らすことから始まり、付き合う人を自分で選ぶようになり、自分のやりやすいようにプロジェクトを進めるようになっていきました。
そうして生まれた時間的精神的なゆとりはさらに自分の生活へと還元され、さらに良いサイクルが生まれていったのです。このプロセスは「主体性を発揮する」ことを身を以て学び体験することに他なりませんでした。主体性を発揮するやり方を学ぶこと。これこそ人生の扉を内側から開く鍵でしょう。
夢に貢献する時間を捻出する
最初に手当たり次第に取り組んだことのうちの1つに、タスク管理・時間管理・スケジュール管理の手法を学ぶことがありました。これは様々な新しいことにチャレンジするなかで必然的に必要となるスキルだったからです。
そもそも当時の私といえば家と会社を往復する生活であり、週2回の休日もネットサーフィンと昼寝で使い切っているような生活をしていたのです。良い習慣と呼ばれるものは何一つとして身につけていませんでした。
そんな私ができることを片っ端からやってみるためにはどうしたってタスク管理・時間管理・スケジュール管理の手法を学ぶ必要がありました。
嬉しい誤算だったのは、タスク管理・時間管理・スケジュール管理の手法を学ぶことは私のタイプと抜群に相性が良かったことです。もともと仕組みづくりやシステム化、プロセスの分解と再構築が得意で、しかもシステムエンジニアでもあった私はタスク管理や時間管理にすぐに入ることができました。また、それによって生活がみるみるうちに改善されていくことが快感で、どんどん追求が進みました。
これにより複数のプロジェクトを同時に遂行することが劇的に上手くなり、そのうえ時間は以前よりもずっと豊かになりました。タスク管理や時間管理は、自信を失い自堕落な生活から抜け出て、自らの人生を取り戻す強力な武器になったのです。
次回!前に進む基礎を得たjMatsuzakiがミッションへと進んでいく!
こうして私は前進するための基礎的な力を得ることができました。ここまででざっと3ヶ月くらいのことです。
次回は私がどの道に進んでいくかを決め、脱サラに向けて動き出はじめる段階へと進んでいきます。上質なアフタヌーンティーでも飲みながら待っていてください。
貴下の従順なる下僕 松崎より
ネクストッ → 第四話:情熱に従う