在宅勤務8年経営者のモーニングルーティン

私の愛しいアップルパイへ

朝一番というのは1日の始まりですから、この時間帯をどれだけスマートに過ごすことができるかはエレガントでダイハードな夢想家たる私たちにとっては実にエキサイティングなファクターだといえるでしょう。

私も長らくこのモーニングルーティン、私は「朝儀式」と読んでいるんですけれども、これをチューニングし続けてきましたので、たまにはあなたにも最新のものを共有しようと思って馳せ参じた次第でございます。

私は2012年に会社から独立して以来、自らの会社となるjMatsuzaki株式会社を立ち上げた後もずっと在宅勤務を続けてきたので、かれこれ8年間在宅勤務をしてきたことになります。

そんな私がたどり着いた朝儀式を共有することで、特に在宅勤務に関するなにかしらのヒントがあるのではないかと僭越ながら考えたわけであります。

在宅勤務8年経営者のモーニングルーティン

▼前置きはこのくらいにして、まずは手順を見ていただきましょう。

私は毎日の行動を管理するためにTaskChute Cloudという私が開発したサービスを使っています。上記の画面がそれです。おっと、ご存知でしたか。さすがです。

手順のこだわりポイントについて簡単に補足していきましょう。

最初は寝起きで頭がぼーっとしていますから、自然と体をリビングへ運んでいくよう手順化しています。トイレに行くこと(兎を狩りに行くと書かれているのがそれです)から始まり、顔を洗いに洗面所へ、体重を測るためにリビングの入り口に行って、水を汲むためにキッチンに、という具合です。

朝一で太陽の光を浴びるのは気持ちよく体を覚ますために大切なことです。リビングにたどり着いたらカーテンを開けて、気候によっては窓も一緒に開けて心地よい朝を感じます。

頭が少し起きてきたら早い段階でイヤホンをつけてオーディオブックを聴きます。嫌なニュースやメールを目にしていると滑り出しが最悪になりますから、そういったことを予防するために注意のスポットライトをコントロールします。朝一を刺激的なインプットの時間にあてることで、健全な情報を得ながら目を覚ましていきます。ちなみに今聴いているのは「GRIT」です。

コーヒーは午前中に一杯だけと決めています。朝のうちにゆっくりコーヒーを飲んで、夜にはカフェインを残さないようにします。

在宅勤務でも必ずパジャマから私服に着替えます。着替えることでスイッチになるからです。最近はスポーツウェアに着替えて、このあと運動の習慣に取り組みやすくしています。

仕事に入る前に4分間のタバタ式トレーニングを行なって、高い強度の運動をこなします。ここで一気に心拍数を上げておくと、その後の頭の回転具合が段違いです。

その後は仕事に入る直前の儀式として、連絡ツールが開かれていたらウィンドウを閉じて気が散らないようにし、集中作業中の雑念をメモしておく場所を用意しておきます。

仕事が始まってから2時間はポモドーロ ・テクニックにのっとって作業をするため、タイマーを準備しておきます。

その後仕事に入っていきますが、ファーストタスクは生産性の土台となる環境の整備と、音楽の創作活動に決めています。こういった仕事は一番後回しになりやすいものですが、人生の幸福感や満足度を大きく上げてくれるので最初に取り組みます。生産性の土台となる環境の整備は現在はEvernoteを整備していきますが、これはその時によってどんどん変わっていきます。

と、私の朝儀式はこんな具合です。

手順を決めて毎日チューニングし続ける

朝一番をどう過ごすかは、1日の生産性や満足度を決める上で真に重要なことです。なぜなら、午前中というのは睡眠によって回復したエネルギーが一番蓄積されている時間帯であり、この時間帯にどれだけうまくエネルギーを使うことができるかが、人生でどれだけのことを成し遂げられるかを決めるからです。

上記の朝儀式も、これまで8年かけてチューニングし続けてきたものでもあります。つい最近も手順をいくつか加えたり、削ったりして、この形になりました。

朝儀式を最適化する上では、手順通りに実行し、記録をとっておき、定期的に見直し、改善することが欠かせません。

私も毎日9時頃に前日の記録を振り返ってチューニングすることで、自分に最適な朝儀式の内容、手順を見極めています。この積み重ねがどれほどの効果を持つか、あなたほどのお方にあらためて解説する必要はありませんね。

貴下の従順なる下僕 松崎より

著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。