在宅勤務でサボらないようにするコツ

私の愛しいアップルパイへ

在宅勤務でよく課題とされるのはやはりサボり防止ではないでしょうか。家だとどうしても集中できない、ついサボってしまうというケースはよく聞きます。

およそ誰もが想像しうるもっとも凡庸な対策のうちの1つはカフェに行くことで、ようするに場所を変えることです。単純かつ簡単ですが、それは一時しのぎにしかなりません。カフェに行くことが日常化すればまたカフェでサボるようになります。その度に新しい店や場所を探すのは非効率だし、出費が増えるという問題もあるでしょう。

根本的な対策はどうすればいいのでしょうか。

自分で自分を監視する仕組みを作る

根本的な対策としては、一言でいうと「自分で自分を監視する仕組みを作る」ことです。

オフィスで仕事する方が集中できて、家だと集中できないというのは、オフィスだと他者の目が気になるので脱線したりサボったりしづらいというだけのことです。それを除けば、自分用にワークスタイルをカスタマイズできる在宅勤務のメリットが際立ちます。

では、他者の監視がない状況でも仕事に集中できる環境を作るためにはどうすればいいのでしょうか。おっとご安心ください。ビッグブラザーの登場を待つ必要はありません。自分で自分を監視できる仕組みを作ることが一番効率的かつ効果的です。

現実的な一日の計画をもって自分を監視する

自分で自分を監視するために最も効果的な方法は一日の早い段階で現実的な計画を作っておくことです。現実的な計画はつまり、監視者としての自己を作り上げます。監視する自分の視点を、実行する自分の視点から切り出すのです。

計画があれば予定通りに進んでいるかどうかをチェックできます。計画があれば実績を評価できます。つまり、監視者としての自分の立場をそこに構築できるわけです。

“現実的な”というのがポイントです。理想的な計画はむしろ人の心を挫きます。できるかどうか分からない計画ではなく、これならできそうと思える今日やることリストを作ることです。そのために最初はハードルを低めに設定しておく方が良いでしょう。

現実的な今日やることリスト。これは仕事のやる気を出す最も効果的な方法のうちの1つでもあります。詳しくはこちらの記事でお話しした通りですが、予定通りが一番やる気が出るのです。そして予定通りに進めたいというモチベーションから仕事に取りかかれるようになります。そこに他者の監視は不要です。

私はご存知TaskChute Cloudを使ってこのような計画を毎日作っています。

過去の自分との比較によって監視を強化する

もう1つ。

一日の現実的な計画に加えて、昨日の自分や今週の自分と今日の自分を比較できる指標をもっておくと更に役に立ちます。自分の生産性を表す数値を特定して、データとして日々記録しておくのです。

最もわかりやすいのはプロジェクトごとに投入できた作業時間でしょう。どのプロジェクトにどれだけ時間を使えたのか、一日を通して仕事にどれだけ時間を費やせたか、これを日々記録して過去の自分と比較するようにすれば生産性の指標となり、それを改善するための意欲が湧いてくるってものです。

一日の生産性でいえば実行できたタスク数を記録するのもオススメです。また、予定タスクと実績タスクとの差、先送りしたタスク数なども同じくオススメの数値です。

時間だけでなく、執筆の仕事をしているのなら特定のアプリケーションに入力した文字数や単語数を記録しておくのも良いでしょうし、営業などであればメールや電話の本数を記録しておくのも良いでしょう。

これは同時に、過剰に働きすぎたり、生産性に対する不安に対策する効果的な方法にもなります。人は自分で自分を騙すのが得意です。自分の思い込みほどあてにならないものはありません。夜中まで働いているのに、まだまだ働き足りないなどと平気で考えたりするものです。

それと比べてデータはずっと正確です。仕事量や生産性を表すデータが残っていれば疑心暗鬼にならず安心して働けます。

▼ちなみに、私はこのように生産性に直結する数字をGoogleスプレッドシートで月ごとにシートを分けて毎日に記録しています。

クリックで拡大

貴下の従順なる下僕 松崎より

著者画像

システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。