2年ぶりの日記テンプレート変更!フル・エンゲージメントの概念に基づいて日記を書く

私の愛しいアップルパイへ

日記のテンプレートを数年ぶりに変更しました(最後に変更したのは2018年3月なので約2年半ぶり)。元々のテンプレートは「フロー」の概念をもとに、自分がどんな時にフローに乗れてどんな時にフローに乗れていないか詳細を見極めるためのテンプレートでした。

▼これまでは以下のような日記テンプレートでした。

  • 【事実】今日は一体いかなる日であったか?
    • 人生のミッションにつながる最重要行動はなんだった?
    • 自分をパワーアップさせてくれた行動は?
    • 自分をパワーダウンさせてしまった行動は?
  • 【◆発見】今日一日を象徴する「楽しさ」は何であったか?
  • 【●教訓】その「楽しさ」を永続させるには、どんな原則が必要だろうか?
  • 【★宣言】その習慣を実現してできる”ありたい姿”とは?
  • 【+評価】今日一日を5点満点で評価するとしたら?

数年運用してみて、また最近のインプットによって明らかになったことは、フローに乗り続ける鍵はエネルギーを管理することにあると分かりました。

フル・エンゲージメントの概念に基づいて日記を書く

「フル・エンゲージメント」の考え方に基づき、自らのエネルギーを構成する肉体、情動、頭脳、精神のそれぞれの側面についてどのくらい原則に基づいた活動が行えているかを記録に残しながら振り返っていくものにテンプレートを変更しました。

▼「フル・エンゲージメント」については以下の記事をご覧ください。

上記記事でも紹介したエネルギー管理の四つの基本原則1にある通り、4つの側面をバランスよく使えているか、限界を超えた挑戦ができているか、それらを儀式化できているかを中心に振り返る形になります。

▼新しい日記テンプレートは以下のようなものです。

  • 【事実】今日は一体いかなる日であったか?
    • 精神のエネルギー
    • 頭脳のエネルギー
    • 情動のエネルギー
    • 肉体のエネルギー
  • 【◆発見】今日一日を象徴する「楽しさ」は何であったか?
  • 【●教訓】その「楽しさ」を永続させるには、どんな原則が必要だろうか?
  • 【★宣言】その習慣を実現してできる”ありたい姿”とは?
  • 【+評価】今日一日を5点満点で評価するとしたら?

▼実際の日記テンプレートはこのようにMultiMarkdownを用いています。

フル・エンゲージメントの概念に基づいて日記を書く 2

アプリは「Obsidian」を使っています。

それぞれの側面について、一日の作業ログを中心に振り返り、一日の中でプラスの取り組みとマイナスの取り組みをピックアップし、感想とともに記録に残します

▼実際の記入例としてはこのような形です。

フル・エンゲージメントの概念に基づいて日記を書く 1

ちなみに、日記を書く際に主に振り返っている記録は以下の3種類です。

  • TaskChute Cloudの行動ログ
  • ライフスタイル・シート
  • Obsidianのデイリー作業メモ

日記に書いた中でも、特に一日のエネルギー状態に大きな影響を与えたものについては太字にしておきます。

なお、マイナスは必ずしも悪い点ではないことに注意します。限界を超えた挑戦をすれば何かしら歪みが生まれマイナス面に出ます。筋肉痛のようなものです。筋肉痛がなければ筋肉は成長しません。

その後は今まで通り四行日記のスキームを踏襲したテンプレートになっています。事実、発見、教訓、宣言を日記に書く形です。1日を5点満点で評価する習慣も従来通り続けています。

フル・エンゲージメントを意識して日記を書くことの効能

数日運用してみた気づきとしては、4つの側面に全てに何かしらの取り組みができているかチェックできるため、よりバランスの良い取り組みができるようになったと感じています。

特に、自分の場合は精神と情動が疎かになりがちなので、この2つに関する取り組みを意識的に管理するリマインドになることで、一日に良いバランスを作り出せています。

また、一日を通して振り返ることで、ある行動が実は特定の側面に強い影響を与えていたことなどにあとから気づくこともあり、無自覚にエネルギーに影響を与えている行動を特定して意識できるようになる効果もありました。

例えば、あるミーティングが情動に大きな影響を与えていることに気付いたり、ある執筆の仕事が精神に大きな影響を与えていることに気付いたりといった具合にです。

こういったことはあとから振り返って気づくことが多く、日記とフル・エンゲージメントを連動させて管理する効果を体感しています。

今回の変更に限らず、日記のテンプレートはいま自分が何にフォーカスして生活を組み立てていきたいか、成長したいかを元に変えていくと良さそうです。

貴下の従順なる下僕 松崎より

参考文献

  1. ジム・レーヤー and トニー・シュワルツ, 成功と幸せのための4つのエネルギー管理術―メンタル・タフネス. CCCメディアハウス, 2004,
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システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。