私の愛しいアップルパイへ
解決すべき大きな課題が2つあるって話はしましたっけ?ああそうだ、1つ目の課題を解決するところまで話したんですよね。「jMatsuzakiは”いくら”か?」って。
この問題を突破してすぐに、2つ目の課題が自然と浮き上がってきました。それは「お金を稼ぐ恐怖」を突破するための本質的な質問でした。
「私があなたに提供できる”お金に変えられない価値”とは何か?」
私の根っこを問う鋭い質問です。みぞおちにズッシリとくる痛みを感じました。長い旅が始まる予感がしました。
▼連載記事一覧
独立後2ヶ月で立ちはだかった2つの壁(1)
独立後2ヶ月で立ちはだかった2つの壁(2)
独立後2ヶ月で立ちはだかった2つの壁(3)
独立後2ヶ月で立ちはだかった2つの壁(4)
独立後2ヶ月で立ちはだかった2つの壁(5)
独立後2ヶ月で立ちはだかった2つの壁(6)
「ブロガー」であるということ
この質問を認識したとき、重要なポイントとなるであろう”心の引っかかり”にすぐ気づきました。それは、私が「ブロガー」という立場で無料で情報を発信しているということです。
無料で自由に情報を発信している「ブロガー」である以上、媒体や時間に自ら制約を設けるだけの安易な方法で、不自然に価値を作りだそうというのはナンセンスです。それではいつまでたっても私の本心による指示は「待て!」です。
何かを伝えたいならブログでやれば良い。それ以上の何か、必然性のある何かが無ければ私の本心は納得できないでしょう。この時、ブログは強力な武器でもあり、同時に壁でもありました。
答えの眠る場所は何処か?
あれから2ヶ月。キラキラとした瞳で会社を辞めた私はいったい何処に行ってしまったのでしょうか。他界した祖母が見たらなんて言うでしょう。ああ、答えは何処に眠っているのか?何処を探しにいくべきか?
選択肢は無数にあるように思えましたが、ここで選択肢を間違えばきっと泥沼に沈み込んでしまうことも承知していました。
私がとった選択肢は何だったと思いますか?あなたは私が真っ直ぐな瞳で「答えは自分の心の内にある!」なんて答えると思いましたか?
ええ、まさにそうです。最初から答えは自分の心の内にしかないと確信していました。
1.ミッション・ステートメントの見直し
それからすぐにミッション・ステートメントを見直しました。これは私の夢を文章化したもので、毎日音読しているものです。私の生活に確固たる軸をもたらしているものです。
これを半年振りに全面的に改訂しました。何日も壁に向かって自問自答し、少しずつ少しずつ丁寧に書き直していきました。方向性に大きな変化はありませんでしたが、1文1文がよりシンプルとなりより力強いものとなりました。
今でも私が私独自のミッションを背負っていることに力強さを感じました。
2.プロフィールページの振り返り
そして、この愛すべきブログのプロフィールをじっくりと読み返しました。この愛べきブログの最も大切なページです。
そこには今までの私の足跡が刻み込まれていいました。ブログの実績ではありません。26年前に私が生まれてから始まった「音楽家」と「システム屋」が織りなすシンプルな物語です。jMatsuzakiとは誰なのか?私は何を言うべき人間なのか?その情熱の全てが閉じ込められていました。
夢実現に効果的な数々のメソッドと、それを実践する私自身の活動を発信することで、私は貪欲にもあなたを突き動かそうとしています。私はこの「jMatsuzaki」を通し、今まさに成長せんと欲する私の考えを、是非皆さんと共有したいのです。
そして認識して欲しいのです。そして共感して欲しいのです。そして考えて欲しいのです。そして行動に移して欲しいのです!
3.ライフログと過去記事の振り返り
さらに、私が今までEvernoteに溜め込んで来た無数のライフログと、2011年8月1日からあなたに向けて書きつつ綴ってきた過去記事を1から読み返し始めました。
実はまだ読み返している途中なのですが、そこにはこのブログを開設した当時の貴重な初期衝動が色褪せることなく詰め込まれていました。
狼のようにギラギラとした瞳で「夢を現実的に叶える方法は必ずある」と叫び続けていた頃です。私の頭が非常にクリアな状態になっていくのを感じました。
4.フィードバックの依頼
この時点で、自分の中ではもう答えを出すのに十分なパーツが揃ったと感じました。私の気分は今までの2ヶ月間が嘘だったかのように晴れ渡っていました。太陽の光が差し込む”真昼”を連想させるようでした。
それから、より確実な回答を得る方法を実践することに決めました。それは実に勇気の要ることでした。今まで一度もやったことの無い試みだったので上手くいくか不安でした。
私は一番信頼の置ける友人を呼び出し、私に対するフィードバックをお願いしました。紙に質問を3つ書いて回答を依頼したんです。「これからも続けて欲しいこと」「やめて欲しいこと」「これから始めて欲しいこと」
友人は実に真摯な回答をくれました。それから、私の恐怖と不安とこれからやろうとしていることについて率直に話しました。実にエキサイティングな夜でした。
これが2012年11月27日、この連載を始める前日のことです。
5.恐怖を赤裸々に発信
その翌日、「夢見るリアリストの葛藤」と題した連載を始めることにしました。ええ、そうです、この連載です。
何故だか、あなたにはこの恐怖を赤裸々に告白しなければならないと感じたのです。また、ブログを通した文章化がもたらすパワフルな効果についても良く理解していました。そして、その文章が(今回そうだったように)いつかまた訪れるであろう葛藤のときに向けた、素晴らしい備えになることも知っていました。
「恐怖」を1つ1つ丁寧に文章化していくこのプロセスを経て、私自身が適切に再構築されていくのを感じました。以前よりずっと鮮明に、ずっと力強くです。
それが、まさに今のことです。
そしてまたスタートラインへ
随分と長い我慢比べでした。2か月もの間、私の本心による指示はずっと「待て!」でした。
いつからか、恐怖の克服が近づくにつれ、私の心の奥底でグツグツと煮えたぎる情熱の炎の音がまた聞こえてきました。
あなたは私が2つ前の記事で「ふりだしに戻ったと感じた」って言ったのを覚えているでしょうか。失礼しました。実はそれは嘘です。
本当はふりだしに戻ったのではなく一周したのです。私の目の前には一周目に私が走ったルートがしっかりと残っていました。ですから、二週目はずっと楽に、ずっと速く走れそうです。
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独立後2ヶ月で立ちはだかった2つの壁(7)
貴下の従順なる下僕 松崎より