10数万円の高価な椅子より3千円のスタンディングデスクで作業する方が生産的かもしれない

私の愛しいアップルパイへ

半年くらい前から気分転換にスタンディングデスクを使うようにしていたのですが、ここ1ヶ月は基本的に作業中は常にスタンディングデスクを使っています

3年ほど前までは10万円ほどでアーロンチェアを買って愛用していたのですが、ドイツに移住するにあたって売却してしまいました。アーロンチェアは私によく馴染みましたし、ボニーとクライドみたいに相性もバッチリだったので、ひどく悲しい気持ちになりました。

ドイツでは家具備え付けの家が多いため、それからは引越し先の住居にある椅子を使っていました(大体はIKEAの椅子)。ここ数年はアーロンチェアを恋しく思い、もうドイツで新しいものを買ってしまおうかとも思ったのですが、少し別のアイデアを試してみることにしました。

スタンディングデスクを使うことにしたのです。スタンディングデスクといっても、専用のデスクを買うのではなく、正確にはスタンディング作業用のノートパソコンスタンドを買ってみました。これなら引っ越し時の持ち運びも便利ですし、基本的にどんな机にも使えるので便利です。Sweeeeeet!

▼実際の作業デスクはこんな感じです。パソコンの下に物も置けるので作業場が広くなりました。Cooooool!

スタンディングデスクで作業することの5つの効果

半年前にこのスタンディングデスクを買ってからというもの、何かと良いことがあったので今ではメインで使うようになりました。作業デスクは常にスタンディング状態です。

どんな効果があるかっていうと、こんな感じです。

ちゃんと体が疲れてくれる

まず体が疲れてくれること。この基本的なことが、デスクワーク中心の人にとってどれだけありがたいことでしょうか。

デスクワーク中心で座って作業ばかりしていると、肉体の消費と頭脳の消費のバランスが悪くなり、生活リズムが狂いがちです。だからといって体を使う時間を捻出するのはなかなか大変なことです。

スタンディングデスクを使っていると、高負荷ではないにしても頭を使いながら体も一緒に疲れてきます。非常に健全な疲れ方です。

また、作業しながら体も使うので運動に対するハードルも低くなってきます。これは嬉しい誤算でした。

ネクストッ!

オンとオフの切り替えがうまくなる

頭と体が一緒に疲れるようになると、オンとオフの切り替えがうまくなります。

座って作業を続けていると体が疲れないので、頭はオーバーヒートしているのにだらだらと作業を続けてしまうことがよくあります。

スタンディングデスクを使っていると、30分が経過した頃から少しずつ体の疲れを感じてきます。体の疲れは頭の疲れよりも無視できないので、ちょっと休憩を挟もうと考えられます。不思議なことにこの肉体の疲労を基点としたインターバルは、頭も休憩させた方が良いタイミングともぴったりシンクロするのです。

スタンディングデスクをメインで使い始めてからというもの、こまめに休憩が取れるようになって、1日通して長く集中できるようになりました

ネクストッ!

腰痛改善に効果がある

座って作業を続けていたときは定期的に腰痛を感じていました。ひどい時には座っている時に腰が凝り固まって鈍い痛みを感じていたくらいです。

たまに立ち作業があると最悪で、90分〜120分を経過したあたりから腰痛を感じ始め、立ち続けるのが苦になるのです。私は仕事がらYouTube動画の撮影や、セミナーを開催することがあるので、この痛みは虫歯の痛みのように煩わしい物に感じていました。

スタンディングデスクを使い始めてから一定期間が経った時、ふと腰痛が以前よりもずっと改善していることに気がつきました。以前なら90分以上立っていると腰痛を感じていたのですが、今では腰に痛みを感じることが無くなったのです。

ネクストッ!

うろうろしながら考え事ができる

スタンディングデスクを使って作業していると、考え事をしている時に簡単にデスクの周りを歩き回れます

私はクリエイティブな仕事をする時にこの動作が必要不可欠なので、大変重宝しています。たまに散歩しながら考え事をしていると素晴らしい閃きが天使の羽のように舞い降りてくることがありますが、それに似ています。

体を動かしながら考え事をしていると、頭の回転も早くなるように感じられるのです。

椅子に座って作業していたときには、意識的に立ち上がらなければならなかったので、今ほど自然に歩きながら考え事をすることはできませんでした。今ならそれがどれほど弊害になっていたかよく分かります。

ネクストッ!

椅子を買うよりずっと安価に導入できる

何より、冒頭で紹介したスタンディング作業用のパソコンスタンドを使えば、高価な椅子を買うよりもずっと安価に導入できます。日本でも3,500円くらいで購入できます。

効果な椅子は10万円以上します。スタンディングデスクを買うのは家具の配置変更などが大変です。

上記のスタンドであれば、どんなデスクは一瞬でスタンディングデスクに早変わりです。なんたることだ!バチカンに奇跡として申請したいくらいの気持ちです。

高価な椅子にこだわるよりスタンディングデスクで作業する方が生産的かもしれない

スタンディングデスクをメインに使い始めて振り返ってみると、高価な椅子にこだわるよりスタンディングデスクで作業する方が生産的かもしれないと確信に近い考えを抱くようになりました。

今たとえアーロンチェアを持っていたとしても、もう使わないかもしれません。そのくらいパソコンスタンドを使ったスタンディングデスクが気に入っています。

最初は足がすぐに疲れてしまったりと作業中に歯痒さを感じることでしょう。しかし、スタンディングデスクに慣れた作業リズムを作れるようになると、苦になるどころか自然と生産的な作業リズムが身についています。これがスタンディングデスクで作業する一番の良さでしょう。

高価な椅子ではこういったことはできませんでした。むしろ、長く椅子に座れてしまうので、頭と体の消費のバランスが崩れて1日で見ると生産性が下がってしまうこともしばしばありました。

もちろん個人差はあると思いますが、あなたの作業スタイルを考える上での参考になったなら幸甚であります。

貴下の従順なる下僕 松崎より

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システム系の専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生のころからの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。